アンチ程々の家宣言 〜BESSの家で程々じゃないジャパネスク生活〜

BESSがプロデュースするジャパネスクハウス「程々の家」を、ぜんぜん程々じゃなく暮らす様をご紹介いたします。

程々の家カスタマイズ計画(塊魂編・その1)

カタチにとらわれずにイロイロな空間をくっつけると、実は結構メリット多いんじゃね? ということに思い至った私たち一家3人。秘策があるとか言ってましたが、実のところひょうたんから駒、嘘から出たまことであります。

 

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というわけで、この考えを元に私たちに最低限必要な部屋数をゼロベースで考えることにいたしましょう。

 

えー、一般的にファミリーが暮らす一戸建てとなると、最低3LDKになっている気がいたします。割り振りとしてはこんな感じでしょうかね?

 

LDK:そのまま

部屋1:夫婦の寝室

部屋2:子供部屋

部屋3:子供部屋 or 客間

 

で、いろんな要望に従って、これに部屋を足していって、広さを割り振っていくパターンが多い模様。というわけでいろいろリサーチ。見た限りでは、注文住宅の人は下のような感じが多いっぽいです。

 

【1階】

LD:10〜20畳

キッチン:3〜5畳

部屋1:客間 または 和室(4.5畳〜8畳)

収納1:パントリー(1畳〜2畳)

収納2:シューズクローク(1畳〜2畳)

収納3:リビング収納(1畳〜2畳)

お風呂(2畳〜2.5畳)

トイレ(0.7畳〜1.25畳)

洗面室(1畳〜2.5畳)

脱衣室 or サンルーム(1畳〜2畳)

玄関(2畳〜4畳)

 

【2階】

部屋2:夫婦の寝室(6〜8畳)

部屋3:子供部屋(4.5畳〜8畳)

部屋4:子供部屋(4.5畳〜8畳)

トイレ:(0.7畳〜1.25畳)

収納1:ウォークインクローゼット(1畳〜4.5畳)

収納2:クローゼット or 書斎(1畳〜4.5畳)

収納3:クローゼット(1畳〜2畳)

バルコニー(4.5畳〜8畳)

小屋裏(3畳〜8畳)

 

うーん、これでつまり一般的には4LDKとか5LDKという間取りになるのですが、こうしてズラッと並べてみると、意外と部屋って多いんですねえ。これにさらに玄関とか階段とか廊下とかいろいろあるわけですし。

 

ですが、私たち一家3人が建てようとしているのは程々の家のオマケに七草。1LDK+ロフトという泣く子も黙る75㎡の建物なのです。こんな部屋全部作ったら蜂の巣みたいな家になってしまうのです。

 

というわけで、ここからが前回考えた「くっつける」考え方の出番。ていうか、くっつけるくっつけるとか言ってると塊魂を思い出してしまうのは私だけでしょうか?

 

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実際にはくっつけるだけじゃなく、部屋の必要度と優先度を考えながら仕分けをしてみることにいたしましょう。まずは1階から。

 

【1階】

LDK:10〜20畳(優先度☆☆☆:LD10畳・K4.5畳)

→ リビングは10畳くらいほしい。

→ ダイニングはキッチンと同じ空間でかまわない。

→ キッチンはちゃんとしたいけど大きすぎても意味ないから必要最小限に詰め込む。

 

部屋1:客間 or 和室(優先度☆:0〜2畳)

→ 客は来ないからいらない。

→ でも隠居だから畳はちょっぴりほしい。

→ よくあるLDKの一角に四畳半があるのはイマイチ。

 

収納1:パントリー(優先度☆☆☆:1〜2畳)

→ キッチンを最小限にした分ちゃんとほしい。

→ ちゃんとキッチンの近くに置きたい。

 

収納2:シューズクローク(優先度☆☆:1畳)

→ 趣味のものをしまうのに土間収納はほしい。

→ でも外に物置建てたほうが使いでがある気もする。

 

収納3:リビング収納(優先度☆:不要)

→ これまで無くて特に困ったことないからいらない。

→ でもオーディオや本はちゃんとしまいたい。

 

お風呂(優先度☆☆☆:1.25畳)

→ 広いのがいい。

 

トイレ(優先度☆☆:1畳)

→ べつにそんな広くなくていい。

 

洗面室(優先度☆☆☆:2畳)

→ 広いほうがいい。

→ 洗濯機はできれば置きたくない。

 

脱衣室 or サンルーム(優先度☆:不要)

→ 洗面室と兼用でかまわない。

→ 毎回乾燥まで洗濯機でやっちゃうからサンルームはいらない。

 

玄関(優先度☆☆:4畳)

→ 土間が広いほうが程々の家っぽい。

 

おお、意外と仕分けできそうなできなそうな微妙なラインw というわけで2階もいってみましょう。

 

【2階】

部屋2:夫婦の寝室(優先度☆☆☆:6畳)

→ さすがに必要。

 

部屋3:子供部屋(優先度☆☆:4.5〜6畳)

→ いくらなんでもこのくらいは必要なのではなかろうか。

 

部屋4:子供部屋(優先度☆:不要)

→ 二部屋もいらん。

 

トイレ(優先度☆:不要)

→ 多少不便だろうけど1階にあるし。

 

収納1:ウォークインクローゼット(優先度☆☆☆:2畳)

→ さすがに必要。

 

収納2:クローゼット or 書斎(優先度☆☆:2畳)

→ 仕事用こもりスペースとしてあったら便利。

 

収納3:クローゼット(優先度☆:不要)

→ 分散させるくらいならひとつを大きくしたほうが。

 

バルコニー(優先度☆:不要)

→ 庭があるし、洗濯物干さないし、よっぽど大きくないかぎり使わないからいらん。

 

小屋裏(優先度☆:不要)

→ 単に出し入れしにくい物置になるからいらん。

 

なんか2階のほうがバッサリいけてる気がします。で、仕分け終了後の部屋数と大きさをまとめてみるとこんな感じ。

 

【1階】

LDK:10〜20畳(優先度☆☆☆:LD10畳・K4.5畳)

部屋1:客間 or 和室(優先度☆:0〜2畳)

収納1:パントリー(優先度☆☆☆:1〜2畳)

収納2:シューズクローク(優先度☆☆:1畳)

お風呂(優先度☆☆☆:1.25畳)

トイレ(優先度☆☆:1畳)

洗面室(優先度☆☆☆:2畳)

玄関(優先度☆☆:4畳)

 

【2階】

部屋2:夫婦の寝室(優先度☆☆☆:6畳)

部屋3:子供部屋(優先度☆☆:4.5〜6畳)

収納1:ウォークインクローゼット(優先度☆☆☆:2畳)

収納2:クローゼット or 書斎(優先度☆☆:2畳)

 

この時点2LDKとなった我が家。おそらく家族4人になると考えると、収納ふくめてこれ以上減らすのは難しいというのはなんとなく分かりますが、もうちょっと何とかならんかということで、よりアバンギャルドに思考実験をすすめます。

 

【1階】

・リビングと和室スペースを統合

・シューズクロークを大きめの靴箱にして外に物置建設

・パントリーを家事室として洗濯室と統合

・ダイニングを室内に設けずオープンキッチンのカウンターで済ませる

・そのぶん広縁にアウトドアダイニングをつくる

 

【2階】

・夫婦の寝室と子供部屋を統合

・書斎を1階の家事室と統合

 

んー、いかにアバンギャルドな私と言えど、さすがにちょっと引き気味になってまいりました。で、これらをすべて実現してみた場合、こんな感じの部屋の割り振りになります。

 

【1階】

LDK:10〜20畳(優先度☆☆☆:LD10畳・K 4.5畳)

収納1:パントリー兼家事室兼書斎(優先度☆☆☆:2畳)

お風呂(優先度☆☆☆:1.25畳)

トイレ(優先度☆☆:1畳)

洗面室(優先度☆☆☆:2畳)

玄関(優先度☆☆:4畳)

 

【2階】

部屋1:家族の寝室(優先度☆☆☆:10畳)

収納1:ウォークインクローゼット(優先度☆☆☆:2畳)

 

うむー、なるほど。極限まで削ぎ落としていくと、家はここまでシンプルになるのですなあ。1LDKだよ1LDK。つか、これを七草でやるとワンルーム+ロフトだよ。上京したばっかりの大学生が憧れちゃう間取りだよ。ファミリー入居不可だよ。

 

で、ここでさらに考えます。じゃあ、最初に仕分けした2LDKのままなら住みやすいのか、と。

 

2LDK→1LDKにした時に、何をどう減らしたのかをもう一度考えてみると、一番大きな部分は夫婦の寝室と子供部屋を統合して家族の寝室にしたところ。でも、見方を変えれば夫婦の寝室が倍の大きさになったと考えることもできます。

 

で、次に減ったのは収納。このプランだと収納は1階と2階それぞれ1個所ずつしかありません。誰がどう見ても小さいですが、でも、これまで住んでたマンション(ワンルーム・50㎡)だと収納はトータルで2.5畳くらい。それに比べればになっております。さらに外に物置をいくらでも建てられると考えれば、無理に室内に山ほど収納を設ける必要もない気がしなくもありません。

 

私「というわけで、1LDKで考えてみたいと思います」

妻「了解」

私「え、いいの?」

妻「できるもんならやってみんしゃい

 

さあ、どうなる我が家。

 

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次回「程々の家カスタマイズ計画(塊魂編・その2)」につづく

 

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程々に 夢と希望を つめこんで(その4)

家電どころか電車やフネまで引き合いに出してなにをするための場所なんだかイマイチわからないスペースの利点を説き、なんとなく妻の承諾を取り付けたような気になっておりますが、 じゃあ何をどうくっつければそうなるのかという方向性は未だに見えてまいりません。ので、考えます。

 

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妻「そもそも」

私「はい」

妻「家の中でなんだかよく分からんスペースって何ね?」

私「うーん、なんというか多目的というか(話しながら考えてる)」

妻「?」

私「何にでも使えるというか(さらに考えてる)」

妻「??」

私「あ、たとえば家具ひとつで用途を変えられるとか?」

 

そういえば確か程々の家のカタログに「室礼ひとつで云々」とかいう表現があったような気がしたので探してみると、ほらやっぱりあった。

 

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私「そうそう、やっぱり決めるのは家じゃなくて主なんだよなあ(ドヤ顔)」

妻「いや、そういうんじゃなくて」

私「?」

妻「つまりウチの場合はどがんことなると?」

私「え?」

妻「だから、七草は多く見積もって3部屋やろ?」

私「はい」

妻「でもうちらに必要なのはキッチンとダイニングとリビングと寝室と子供部屋と収納とパントリーとで、少なくとも7種類の部屋が必要やろ?」

私「は、はい」

妻「くっつけるのはよかばってん、何と何をくっつける気?」

 

いきなり具体例を聞かれてもそんなのコッチが聞きたいというのがホンネですが、仕方がないので無い脳みそをフル回転して考えます。って、こういうのがめんどくさいから建売みたいな程々の家にしたのにという納得いかなさが若干アタマをかすめます。

 

私「うーん、たとえばリビングだかダイニングを兼ねるようにするとか」

妻「?」

 

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私「大きいダイニングテーブルと座り心地のいいダイニングチェアを用意して、テレビとオーディオをキチンと配置すれば、ご飯もちゃんと食べられて野球も映画もキチンと見られる空間になるぞ」

妻「でもチェアじゃ寝そべって本読めんし」

私「じゃあ、たとえばリビングだかベッドルームを兼ねるようにしとくとか」

妻「??」

 

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私「ホテルみたいにベッドとソファを同じ空間に配置して、リラックスしながら本も読めて、眠たくなったらそのままベッドに移動できる空間になるぞ」

妻「それは理想

私「しかもリビングが2つあるのと同じことだぞ」

妻「それはすごかね

 

なんとなくテキトーに思いついた苦し紛れの案ではありますが、よくよく考えるといろんなペアリングが思いつくはず。というわけで、いろんな組み合わせとメリットを考えてみました。

 

・リビング+ダイニング

→ソファでテレビ見るとすぐ寝ちゃって内容覚えてないという謎の現象を防げる。

→美味しいご飯をだらしなくない姿勢で食べながら野球が見れる。

 

・リビング+ベッドルーム

→ダイニング兼用リビングと比べて、もっとリラックスしたい時に使える。

→ベッドがすぐそこにあることで、眠くなった時の移動がラク。

 

・キッチン+ダイニング

→キッチンの天板をカウンターにすることで、軽食がラクに取れる。

→動線も短くなって作る側のサービスがラク。

 

・広縁+ダイニング

→季節のいい時期は外でもくつろげたりご飯が食べられる。

→チェアの選び方によってはさらにリビングも兼ねられる。

 

・パントリー+洗濯機スペース

→料理と洗濯という家事に必要なスペースを一体にできる。

→キッチンや洗面という目立つ場所に洗濯機がでーんとある状況を防げる。

 

・収納スペース+仕事エリア

→仕事に必要な資料とか書類の近くで作業できる。

→集中したい時にこもれるスペースにもなる。

 

・土間+フリースペース

→土間を広くとれるので、玄関がゆったりとした雰囲気になる。

→趣味の作業を汚れにくい土間でできる。

 

・土間+キッチン

→掃除がラクなので油ハネとかを気にしないで済む。

→昔の家みたいでカッコいい。

 

私「こうして見るといろいろメリットがありますなあ」

妻「なんかダマされてる気のすっけんが」

私「そんなことないない」

妻「あと」

私「?」

妻「メリットばっかり言ってるけど、デメリットは?」

私「それは住んでみないとわかんないんじゃないかな?」 

妻「(#^ω^)」

 

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次回「程々の家カスタマイズ計画(塊魂編・その1)」につづく

 

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程々に 夢と希望を つめこんで(その3)

家に対する希望をいろいろ書き出して、そこからどういう家にしていきたいのかを考えた私たち一家3人。ヒトコトで言ってめちゃくちゃな内容ですが、言ったもん勝ちスピリットでなんとかします。

 

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ダイニングで仕事ができてリビングでくつろげてプライバシーが守れて開放的なキッチンで料理が楽しめて収納が充実してて居心地のいいゆったりとした水回りでいながら、コンパクトな暮らしぶりの中で収納が充実したこもり感のあるスペースと広い土間のある程々の家・七草(約25坪)

 

私「コレはこういう家にしたいというか……」

妻「こういう暮らしをしたいって話やね」

私「そうね」

 

つまり、私はダイニングやらこもり系スペースやらでダラダラと仕事をしながら料理して音楽聴いて本読みながら長風呂して、妻は暖かいリビングでダラダラしながら本読んでお茶のんでお酒のんでお風呂入りたくて、それをコンパクトながら収納が充実した空間で実現したいと、そういうわけであります。長い。

 

妻「というわけで、秘策よろしく」

私「ま、まかせとけ」

妻「こんな要求、どがんすっと?」

私「つまり、こういうこと*1であります」

 

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妻「は?」

私「あとはこういうの*2とか」

 

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妻「へ?」

私「コレ*3とか分かりやすいかも」

 

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妻「もしかして……」

私「そう」

妻「つまり……」

私「くっつけてしまえばいいのです」

妻「佐賀に帰ります

私「わー待って待って」 

 

いろいろがんばってくっつけても、夫婦が離れてしまっては意味がないので説得に当たります。

 

私「いや、くっつけるというかね、ちょっと常識を疑ってみればいいんだよ」

妻「うさんくさか」

私「いやいや、たとえばテレビってどこで見る?」

妻「リビング」

私「じゃあ食事は?」

妻「ダイニング」

私「仕事は?」

妻「会社

私「正論wwwwwwwwwww」

 

えーと、つまり何が言いたいかというと、基本的に家って「◯◯をする場所」っていうのが決められてしまってる気がするのですね。でも、そういうのって実は意外と機能してないことが多い気がするのです。

 

たとえば、家族が集まるはずのリビングにお父さんしか集まらないとか、ダイニングを作ったけど狭っ苦しい上にテーブルの上が物置になっててリビングでご飯食べてるとか、書斎を作ったけどただの倉庫になってるとか、誰もがちょっとは思い当たるフシがあるはず。

 

だとしたら、むしろソレを逆手に取って「なにをするための場所なんだかイマイチわからないスペース」を積極的につくって、でもって、暮らしてみた結果落ち着くところに落ち着くのを待ったほうがいいのではないか、と。

 

妻「なるほどねえ」

私「一理あるでしょ」

妻「うちの実家もお父さんがリビングに居座って邪魔やもんね」

私「うんうん(気をつけよう……)」

妻「わたしも結構大きくなるまでダイニングで勉強しとったし」

私「というわけで、いろいろくっつけてみよう」

 

どう考えても屁理屈の域を出ない気はいたしますが、500万円安い七草を建てるにはコッチの方向しか残されていない気がするので、頑張って考えます。

 

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次回「程々に 夢と希望を つめこんで(その4)」につづく

 

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*1:国鉄583系電車。シートアレンジで夜は寝台列車、昼は座席特急として使える便利な車両。便利すぎて酷使される。

*2:伊勢型戦艦。戦争の途中で後ろ1/3を飛行甲板にして航空戦艦になるが、なぜか輸送艦として酷使される。

*3:シャープSF1。テレビデオと同じ発想のテレスーパーファミコン。友達のお金持ち澤田くんが持っててうらやましかった。

程々に 夢と希望を つめこんで(その2)

家の希望をいろいろ出させた挙句、こんなの七草に入らないじゃんアホちゃうという至極ごもっともな指摘を受け、釈明を求められている私。一家3人の幸せのため、秘策をひねり出します。

 

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妻「どがんすっと?(迫真)」

私「君はマスキングオーダーという言葉を知っているかな?(イケボ)」

 

解説しよう。私は幼少のみぎりから、議論で追い詰められそうになると、全く関係ない話題をさも重要なキーワードのように見せかけて話を逸らすという特技を持っているのだ! ちなみにそのスキルが発動した時は突然イケメンボイスになるから、慣れればすぐに見抜けるぞ!

 

妻「なにそれ」

私「たとえば君は水着を買うとき、本当に水着が欲しくて買っているのかな?」

妻「あたりまえやっか」

私「果たしてそうだろうか」

妻「?」

私「その水着でプールサイドに行って、ナイスバディを見せつけたり」

妻「ふんふん」

私「(ナイスバディは否定しないんだ……)でもってイケメンに声かけられてウキウキしたり」

妻「ふんふん」

私「(ウキウキするのは否定しないんだ……)でもって結果的に幸せな気持ちになったり」

妻「ふんふん」

私「そういうトコまで考えて、人はモノを買っているのであります」

妻「確かに」

私「というふうに、人がモノを買う時は、モノにお金を払うんじゃなくて、モノがもたらしてくれる物にお金を払っているという考え方のことであります」

妻「なるほど」

私「じゃあ、出てきた希望をそういった視点から見てみよう」

 

うまく時間稼ぎができたところで、じゃあ前回の希望はなんで出てきたかというトコロを考えてみましょう。ポイントしては「◯◯がほしい」ではなく「◯◯をしたい」というふうに考えると上手くいきがちです。

 

【私の希望】

・大きいダイニングルーム

→家で仕事することが多いので、フツーの仕事の時はソコで仕事したい。

 

・対面カウンターのついた開放的なオープンキッチン

→視線を壁にジャマされずに料理をしたい。

→朝食や昼食なんかはカウンターでサーブしてそのまま食べたい。

 

・大きいオーブンと高性能な食洗機

→オーブン料理を充実させたい。

→食器洗いから開放されたい。

 

・広い土間

→外に置くと3秒で壊れるバイクを置きたい。

 

・広い土間収納

→趣味の山道具とかを置きたい。

→玄関に靴箱を置きたくない。

 

・開放的な間取り

→のんべんだらりと暮らしたい。

 

・大きいお風呂

→お風呂で音楽聞いて読書して滝に打たれてストレッチして過ごしたい。

 

・こもり感のあるベッドルーム

→思う存分朝寝坊したい。

 

・こもり感のあるワークスペース

→主に締め切り前なんかに悲壮感を漂わせながら立てこもりたい。

 

・コンパクトな動線

→日中は必要最低限の歩数で生活したい。

 

・快適な野球観戦環境

→筒香が横浜の空高くホームランかっとばすところをガッツリ見たい。

 

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私「どうだろうか?」

妻「わからないでもない」

私「そうだろうそうだろう」

妻「最初のはダイニングルームというか、大きいダイニングテーブルね」

私「あ、そうそう」

妻「あと、キッチンは君にまかせるわ」

私「(いいのか?)」

妻「ていうか意外と常識的ね」

私「コレが常識的って、君の要望はいったいどうなってるんだ」

 

【妻の希望】

・大きいパントリー

→買い物に出る回数を減らしたい。

→趣味の食器を置きたい。

 

・大きい収納スペース

→サルガッソーにしまってあるモノを整理してしまいたい。

 

・高性能な食洗機

→食器洗いから開放されたい。

 

・ダラダラとくつろげるリビング

→ソファーでのんびり読書したり映画見たりしたい。

 

・段差とドアの少ない間取り

→ラクに掃除をしたい。

 

・広めの洗面スペース

→せめて洗面と脱衣を同時にこなしたい。

 

・外からのプライバシーをある程度守れる間取り

→田舎なので外からの視線が容赦ない。

 

・薪ストーブ

→炎を見てぼんやりあったかく過ごしたい。

 

・絵とかを飾るスペース

→家宝であるムツゴロウさんから頂いたサインを飾りたい。

 

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妻「画像のおかしかばい」

私「ていうかプライバシーの定義がwwwwww」

妻「だらだらくつろいでるトコとか庭から見られたくなか」

私「庭はウチの敷地では?」

妻「田舎をナメたらいかんばい」

私「そうなのですか?」

妻「おじいさんとか尖閣諸島のごと領海にバンバン入ってくるけんね」

私「おそろしいよー」

 

そんなこんなで両者の意見が出揃いました。でもって、これらの意見から私たち一家3人の目指す暮らしぶりというのをまとめてみましょう。

 

ダイニングで仕事ができてリビングでくつろげてプライバシーが守れて開放的なキッチンで料理が楽しめて収納が充実してて居心地のいいゆったりとした水回りでいながら、コンパクトな暮らしぶりの中で収納が充実したこもり感のあるスペースと広い土間のある程々の家・七草(約25坪)

 

妻「無理ね」

私「そうだね」

妻「『そうだね』じゃなくて」

私「?」

妻「秘策は?

私「あ……」

 

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次回「程々に 夢と希望を つめこんで(その3)」につづく

 

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程々に 夢と希望を つめこんで(その1)

再検討を経て、やっぱりちっちゃい七草でお家を建てることを決定した私たち一家3人。なお、妻からは条件としてパントリーの設置を義務付けられました。

 

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まったく関係ないのですが、よくインドとかに旅行してお土産買おうとして値段聞いたら、チンケなガラクタなのに「イチマンエン」とか言われてボッタクリと憤慨したとかいうお話を伺うことがあります。

 

いや、正確にはそんな話直接聞いたことがないということに書いてて気づきましたが、なんですかねこれ、都市伝説かな?

 

で、私個人としてはどちらかというとそういうコト言われても腹が立たないタイプなのですが、ていうかお土産屋さんだってホントにイチマンエンもらえるなんて思ってなくて、でも万一もらえたら嬉しい程度の考えだと思うのですよね。

 

というわけでココからのお話は、このとりあえず言ったもん勝ちというメンタルを家造りに反映していくとどうなるかという実証実験です。前置き長いよ。

 

私「それじゃ始めましょう」

妻「いっちょん分からん

私「いや、だから家に対する希望をどんどん出してくの」

妻「なんで?」

私「どうせパントリーがほしいなら、他の希望もできるだけつめこんだ方がいいじゃん」

妻「なんでも?」

私「なんでも」

妻「そがんことしたらトンデモなか値段になるばい」

私「いや、そこは考えがある(イケボ)」

妻「?」

私「さあ出して出して」

 

と、このようなガバガバの流れから、家に対する希望を山のように出していきました。出てきた希望をまとめると以下のとおりでございます。

 

【私の希望】

・大きいダイニングルーム

・対面カウンターのついた開放的なオープンキッチン

・大きいオーブンと高性能な食洗機

・広い土間

・広い土間収納

・開放的な間取り

・大きいお風呂

・こもり感のあるベッドルーム

・こもり感のあるワークスペース

・コンパクトな動線

・快適な野球観戦環境

 

【妻の希望】

・大きいパントリー

・大きい収納スペース

・絵とかを飾るスペース

・高性能な食洗機

・ダラダラとくつろげるリビング

・段差とドアの少ない間取り

・広めの洗面スペース

・外からのプライバシーをある程度守れる間取り

・薪ストーブ

 

妻「大豪邸やっか」

私「人間とは欲深い生き物であります」

妻「ていうか」

私「?」

妻「コレって家のサイズ決める前に考えるべきことやなかと?」

私「そうですね」

妻「どう考えてもこの中には入らんばい」

 

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私「そうですね」

妻「どがんすっと?(迫真)

私「いやだから考えがあるって」

妻「(疑惑)」

私「ほんとほんと」

 

若干身の危険を感じつつ、秘策をひねり出すことになります。ていうか、あるのか秘策?

 

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次回「程々に 夢と希望を つめこんで(その2)」につづく

 

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程々の家大きさ検討委員会(その4)

七草のほうがシャープでカッコいい(オマケに安い)ということで、どうしてもそっちにしたい私と、一家3人に1LDK+ロフトは狭すぎるだろコノヤロウという常識的な判断を迫る妻。というのが、前回の構図でございました。

 

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もちろん、私だってバカではありません(本当か?)。一生の買い物でもあり、一家3人が暮らす家をおふざけで建ててしまうのはあまり好ましくないということくらいは分かります。というわけで、七草のメリットとデメリットを探して、おふざけではない理由を探します。

 

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七草のメリット

・かわいい

・カッコいい

・安い

 

七草のデメリット

・狭い

 

私「あれ?」

妻「なんね」

私「七草のデメリットって、狭いしかないじゃん」

妻「それが問題やろうが

私「ていうかね」

妻「?」

私「狭いっていうのは、何部屋もほしいから狭いのではなかろうか?」

妻「何ば言い出すとね」

私「だってさあ、今のマンションだって使ってない部屋あるじゃん」

 

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現在私たち一家3人が住んでいるマンションは、いわゆる昔ながらの由緒正しい3DK。その使い方は以下のとおりです。

 

ダイニング:食事、リラックス

和室   :寝る

洋室1  :テレビ

洋室2  :巨大なクローゼット

 

テレビとダイニングが分かれているのは、このマンションの謎アンテナ配置によるものでございまして、これは一向に本意ではございません。でもって、もちろん1部屋をクローゼットとして使ってしまっているのも本意ではございません。つまり部屋を断舎離すれば、以下のように部屋数を整理できるのであります。

 

ダイニング :食事、リラックス、テレビ

ベッドルーム:寝る、クローゼット

 

私「やったぜ」

妻「……」

私「どしたの?」

妻「これってつまり」

私「はい」

妻「あの部屋に入ってる荷物も断捨離の必要があると?」

私「当然です」

妻「いかんばい」

私「なぜ」

妻「捨てられん」

私「君があの部屋にしまった物で、この3年使ったものがいくつあろうか」

妻「……」

私「でもって、同じ縮尺で七草の1階と今のマンションを比べてみよう」

 

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私「やったぜ」

妻「……」

私「なんだあ楽勝じゃん」

妻「……収納」

私「?」

妻「……収納ば増やせるなら七草でもよか(小声)」

私「!!」

妻「あとパントリー

私「!?」

妻「収納とパントリーがキッチリしてれば七草を許可します」

私「マジですか!?」

妻「委員長の裁決なので間違いありません」

私「ありがとうございます!」(委員長だったんだ……)」

 

というわけで、なんとかかんとか七草で進行することになった私たち一家3人。これからいよいよ間取りを検討していきます。

 

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次回「程々に 夢と希望を つめこんで(その1)」につづく

 

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程々の家大きさ検討委員会(その3)

前回は画力に難のある妻からの指摘で、なんでか知らないけど七草だけ2階が小さいという問題に気づいた私たち一家3人。コレは一体全体どういうことなのでしょうか?

 

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この程々の家シリーズ、サイズが4種類ありますが、基本的なカタチはどれも一緒に見えます。で、間取り図を見ると、4種類とも家の長さ(というか長辺)はほぼおなじ。長辺が同じでカタチが一緒なら、その三角形に囲まれた2階のサイズも同じになるはずです。

 

妻「いや、カタチ違うんやなかと?」

私「どゆこと?」

妻「しらーん

私「wwwww」

妻「でも、なんか七草のほうがカッコよくなかった?」

 

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私「たしかに」

妻「なんというか八風とくらべてシャープというか」

 

f:id:interspur:20160315190828j:plain

 

私「でも、写真で見ると違いがわからないなあ」

妻「ほら、八風のほうがもっさりしてるやっか」

私「とりあえず八風建てた人にあやまれ」

 

うーん、でも、しかし、たしかに実物を見ると八風に比べて七草がたいへんシャープに見えます。というか、端的に言ってカッコいいのです。この件についてBESS東葛さんに問い合わせても、いや基本的なカタチは同じですよとのお返事。

 

というわけで、もう誰も信用できないため、いただいた平面図に各部の高さを聞いて書き込み、勝手に立図面を起こします。その結果がこちら。

 

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全然カタチ違うwwwwwwwwwww

 

左が七草で右が八風。長さは確かにほぼ一緒ですが、屋根の勾配が違っていて、そのぶん八風のほうが2階の有効体積が大きいのです。なるほどー。

 

こうして見比べると、七草のほうが全体的に低く構えてシャープに見えて、軒の出も長いような印象を受けたのも合点がいきます。誰だ基本的なカタチは一緒とか言ったのは。

 

私「なるほどねー」

妻「で、どっちにするの?」

私「うーん」

妻「何も迷うことなかろうもん(迫真)

私「いや、ちょっとご意見を伺いたいのですが」

妻「なんね」

私「君はこのクルマを見てどう思うかね?(イケメンボイス)」

 

f:id:interspur:20160413222643j:plain

 

妻「えらいことトンがっとるね」

私「ではコレは?(イケメンボイス)」

 

f:id:interspur:20160413222839j:plain

 

妻「これもトンがってるね」

私「そうだろうそうだろう(イケメンボイス)」

妻「ていうか下の」

私「はい」

妻「君がいつだか欲しがってたやつやろ?」

私「えっ?」

妻「つまり君はこの手のトンがってるクルマが好きなんやろ?」

私「えっ? えっ?」

妻「だから家もこんな感じでトンがってる七草にしたかとやろ?」

私「えっ? えっ? えっ?」

妻「家とクルマを一緒にしたらいかんばい

 

というわけで、七草の2階の狭さ問題が解決した(してないけど)わけですが、じゃあどっちを建てるべきなのか? 委員会もクライマックスであります。

 

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次回「程々の家大きさ検討委員会(その4)」につづく

 

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程々の家大きさ検討委員会(その2)

4サイズある程々の家の中から、いったんは一番小さい七草に決定した私たち一家3人。ところがこれ3人じゃ住めないんじゃね疑惑が持ち上がり、もうワンサイズ大きい八風と再度の比較を行っております。

 

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数字上は七草が78㎡で、八風が107㎡。でもって間取りが1LDKと3LDK。違いがだいたい30㎡で、ベッドルームがプラス2つ、お値段がプラス500万円

 

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文字で書くともうぜんぜん違うような気がするのですが、写真はもちろん間取り図をぼんやり眺めても、なぜか違いが全然わかりません。今から一緒に見ていただいて、その気持ちを共有していただきます。

 

こちら七草

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こちら八風

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1階の広さなんてそう大きく変わらないし、2階だって間取り図を見る限り広さがそんな違うように見えないんですが、うーん、わからん。

 

というわけで、ここでフォトショップさんに出てきていただき、もうちょっと分かりやすいようにフロアごとに並べてみます。

 

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まずは1階。うーん、たしかに幅は90センチ広くなってるけど、長さは変わらないように見えるし、むしろ広縁が狭くなってるように見えるし、って、あ、その分部屋の部分が伸びてるけど、逆に切り欠き部分は凹んでるし、うーん、わからん。

 

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お次は2階。コレもあんまり大きさ変わんないように見えるけど、少なくとも面積が半分しかないようには見えません。って、あれ、そういやなんで七草って下の方に部屋がないの? というわけで、再度フォトショップさんご登場。

 

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上の画像から吹き抜けと、天井高140センチ以下の人間が住めないエリアを削除したのがこちらの画像。見事に面積が半分になりました。なるほどー、数字のとおり2階が狭いのかあ。

 

オマケにこの程々の家、吹き抜けに面した2階部分は基本的に壁がないので、部屋というよりつまりロフト。上の画像で言えば、八風だと階段のある7畳半のスペースと、七草だと12畳ちょっとのスペースがそれにあたります。って、七草それ全部やんけ。

 

妻「でもおかしくない?」

私「なにが?」

妻「だって、程々の家ってこういうカタチやっか」

 

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私「お、おう」

妻「でもって、七草と八風は長さは一緒なんやろ?」

私「お、おう」

妻「なのに2階の大きさがそんなに違うっておかしくない?」

私「!」

妻「こうなるならわかるけど」

 

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私「たしかに」

妻「むふー」

私「どっちも北側の壁から広縁の軒先までは同じ長さだし……」

妻「むふー」

私「でも写真を見る限り広縁の軒先の高さは変わんないっぽいし……」

妻「ていうか、七草だけ2階の広さが狭かやろ?」

 

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私「あ、ほんとだ」

妻「なんかおかしかね」

 

謎の名探偵(ただし画力に難あり)が現れたところで、さらにもうちょっと考えてみましょう。

 

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次回「程々の家大きさ検討委員会(その3)」につづく

 

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程々の家大きさ検討委員会(その1)

小さい方の七草を選択して500万円浮いたばんざーいなどと浮かれていた我々に浴びせられた「八風にしたらどうですか?」発言。よくよく考えたら極めて常識的な提案ではあるのですが、なんか悔しいので何とかならんかと考えます。

 

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確かに程々の家を建てる以上、プランに用意された大きさと形を変えられないというレギュレーションは守らなくてはなりません。いやもうめんどくさいからどっかの工務店で似たの建てちまえという囁きがどこからともなく聞こえてきたりもしましたが、著作権にかかわる仕事を多少なりともしていた経験からさすがにソレはやりたくないのであります。

 

というわけで、このまま七草でなんとかするか、ひとまわり大きい八風にするかを再検討。なので、もう一度スペックをおさらいしてみます。

 

・七草(1725万8400円)

1階52.17㎡・2階26.07㎡・広縁14.49㎡・延床面積78.24㎡・総床面積92.73㎡

 

・八風(2215万800円)

1階58.79㎡・2階48.85㎡・広縁17.39㎡・延床面積107.64㎡・総床面積125.03㎡

 

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上の坪単価計算で延床面積で計算しているのは、総床面積だと広縁が含まれてしまうため。いくら屋根があるとは言っても縁側を面積に入れるのはフェアではないのでこのような計算になりました。つか、坪単価高いw

 

私「うーん」

妻「どがんしたと?」

私「やっぱり数字を見る限りですよ」

妻「なんね」

私「一家3人だとしても七草でイケるのではなかろうか?」

 

ええと、こちらの記事によると、一家3人にちょうどいい3LDKの分譲マンションだと、広さがだいたい70〜80㎡とのこと。そこから考えると78㎡の七草だったら、つまり楽勝という寸法ではありませんか。

 

allabout.co.jp

 

私「ぐうの音も出まい」

妻「そうやろか」

私「つまりベッドルームがなくなってしまうのはBESSの怠慢なのです」

妻「でもマンションだと階段いらんし」

私「む?」

妻「ワンフロアになるぶん間取りも効率のよかばい」

私「むむ?」

妻「あと、実物見てもやっぱり八風のほうが大っきかったし」

 

実はBESS東葛に間取りを考えていただいている間、藤沢にあるという程々の家も見に行っていた私たち。こちらに建っているのは八風でして、なんというかこちらはちゃんとした家。そのあまりの七草との違いに、漢数字だと一しか違わないのにあんまりだと嘆き悲しんだ記憶が新しかったのであります。

 

こちら七草

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こちら八風

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うーん、見た目ではいまいち違いがわかりませんが、一体この差はどこから来ているのでしょうか? というわけで、もうちょっと詳しく考えてみましょう。

 

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次回「程々の家大きさ検討委員会(その2)」につづく

 

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程々の家カスタマイズ計画(絶望編・その3)

家に対する欲望をありのままにぶつけたところ、BESS東葛さんよりなんともいえない間取り変更プランを提示された私たち一家3人。提案力への不安が若干から確信に変わった瞬間でございました。

 

antihodohodo.hateblo.jp

 

と、まあその前に、ご提案いただいた間取りを再度確認して、こらアカンというポイントを見てみましょう。

 

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・ベッドルームがない

・キッチンがオープンじゃない

・洗面とキッチンまわりの導線がごちゃごちゃしそう

・洗面所が狭そう

・土間が暗そう

 

この辺がなんとかならんかとBESS東葛さんとイロイロお話をしたわけですが、1ヶ月考えてもらっても端的に言ってロクな案が出てまいりません。お金を払う側が無い脳ミソをフル回転させて考えてるにもかかわらず(また言ってる)、これっぽっちも実現できないということは、さすがに提案力が低いってだけじゃないぞコレ。

 

このままでは何の解決にもならないため、仕方がないのでお金を払う側にもかかわらず(しつこい)無い脳ミソをフル回転させることにいたします。ので、文句を言う側から自分で作る側に脳ミソをスイッチしていろいろリサーチしたところ、ようやっと理屈が見えてまいりました。

 

まず、この程々の家。間取りは変更できるものの、いくつかのレギュレーションが存在するとのこと。その中でも大きなものは以下の通り。

 

・外観、つまり外壁の配置は変更不可

・ロフト部分のフチにあたる左右のラインは上下にずらせない

・お風呂場からキッチンにかけての縦のラインは左右にずらせない

 

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基本的にこの程々の家の七草サイズは、上の図で言うところの十字の構造ラインを、決められた数の耐力壁で支えている構造とのこと。でもって、その基本を崩してはいけないというお達しであります。

 

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そのレギュレーションは上の2階床伏図(って言うらしい)を見ればもっと分かりやすいかも。つまり、ピンクの部分が2階の床が張ってあるエリアで、ココのサイズを変えたり穴を開けたりは禁止。なので、階段は水色の吹き抜けエリアに配置しなくてはいけません。

 

でもってさらに言えば、×印の柱は基本的には1ブロックくらいしか動かせず、本数も変更不可。さらに◯とか□とかで囲んである柱はビタ1センチ動かすこともまかりならんとのお達しであります。

 

まあ、ダメなものはダメというのは大人なので理解できますし、つまりそういう理由でベッドルームが行方不明になったのも、こういう説明をしていただければ納得はできないけど理解はできます。

 

うん。

 

理解できるよ。

 

でもね。

 

じゃあ1ヶ月も引っ張らないでさっさとその辺の説明をしてくれwwwww

 

B「いやあ、図面見て分かる方なんてほとんどいらっしゃいませんし」

私「本部*1がどうとか要領を得ない説明を1ヶ月聞かされるよりは分かりやすいです」

B「ていうか普通のお客様にはお見せしない図面なので」

私「知らんがなwwwww」

B「というわけで、どうにもなりません」

私「困りますwwwwww」

B「ひとつ解決策があります」

私「先に言ってください」

B「八風にすれば広くなって部屋も増えて解決です!」

私「提wwww案wwww力wwww」

 

大きさをケチって500万円浮いたと喜んでいた私たち一家3人を絶望の淵に突き落とすナイスな提案。はたしてぬか喜びに終わってしまうのか?

 

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次回「程々の家大きさ検討委員会(その1)」につづく

 

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*1:BESSの本部で程々の家をプロデュースしている株式会社アールシーコアのこと