アンチ程々の家宣言 〜BESSの家で程々じゃないジャパネスク生活〜

BESSがプロデュースするジャパネスクハウス「程々の家」を、ぜんぜん程々じゃなく暮らす様をご紹介いたします。

程々の家カスタマイズ計画(絶望編・その2)

かわいいという理由だけでサイズを七草に決め、でもって北玄関プランのリニューアルを要求した私たち一家3人。あからさまに乗り気でないBESS東葛さんに若干の不安を覚えつつも、完成を待ちます。

 

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そして2週間後。できましたとのご連絡を受けてふたたび柏へ。さあ、早速プランを拝見いたしましょう。

 

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B「ご要望どおりシューズクロークとパントリーをご用意しました」

私「……」

B「広い土間と広いお風呂もご用意しました」

私「……」

B「オープン風のキッチンもご用意しました」

私「……」

 

パッと見て個人的にいかんともしがたいという印象を受ける間取りではありましたが、大人なのですぐに口には出さず、ひとまず冷静に検討してみます。ていうか、2階は基本プランと何の変更もないので、1階のみを比較してみましょう。

 

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こちら標準プランとの比較。確かに土間も広くなっててシューズクロークもあり、パントリーも設置されております。

 

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で、こちらは北玄関プランとの比較。やはりこちらの要望がキチンと反映されているように見えます。分かりにくいけどお風呂も1620サイズになってて、洗面台の幅も90センチから135センチへと大幅アップ。

 

だが、ちょっと待っていただきたい。

 

何か大切なものを忘れていないだろうか?

 

私「えと、ベッドルームは?」

B「ないです

私「え?」

B「ロフトを寝室にしていただければ」

 

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私「ファーwwwwwwwwwwwwww」

B「ダメですか?」

私「ちょっと考えさせてくださいwwww」

B「……」

私「で、オープンキッチンは?」

B「あ、ソレはあります!

私「どう見ても壁ありますけど?」

B「こういうやつです」

 

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私「ファーwwwwwwwwwwwwww」

B「ダメですか?」

私「節子、それオープンちゃう、対面キッチンや」

B「……」

 

このようなプランを前にして、主に提案力の部分で大変な不安を感じつつ、早くコトを進めたい一心で、すでに私の独断で申込金20萬圓也を支払ってしまっていたため(なにやってんだ)とりあえず意図を伺ってみます。

 

私「まずなぜベッドルームがwwwww」

B「パントリーとお風呂と土間とシューズクロークの分で消えました」

私「なぜにwwwww」

B「いや、程々の家は大きさを変えられないので」

私「???」

B「はいー」

私「じゃ、ベッドルーム2階にするぶんロフト広げてくださいwwwww」

B「無理です」

私「なぜにwwwww」

B「いや、程々の家は構造に必要な壁と梁の位置が決まってるので」

私「???」

B「ですからキッチンの前の壁もなくせないので対面が限界です」

私「ファーwwwwwwwwwwwwww」

 

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次回「程々の家カスタマイズ計画(絶望編・その3)」につづく

 

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程々の家カスタマイズ計画(絶望編・その1)

程々の家の中から七草と八風で迷った挙句、500万円安いという理由だけで七草を選択した私たち一家3人。まあ、もともと大きな土地に小さなお家というのがコンセプトだったわけですし、個人的にはあんまり抵抗はございません。

 

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とはいえ、実際に代官山に建ってた七草を見て、じゃあコレほんとに3人住める(しかも増えるかもしれない)のかという疑問を感じないでもありません。てなわけで、まずは前回覚えた企画住宅というキーワードを嬉しげに使いつつ、お話を伺います。

 

私「間取りって変えられます?」

B「大丈夫ですよー」

私「ブログとか見ると企画住宅なので自由度が低いって書いてあるんですけど」

B「そんなことないですよー」

私「じゃあ変えてください」

B「わかりましたお待ちしてますー」

私「はいー」

 

 

……

 

………え?

 

お待ちしてますって、私が間取り考えるのか?

 

せっかく建売みたいにラクってことでBESSを選んだのに、限られた財産の中から限られたカネを払う私たちが、限られた時間の中、限りなく限られたアタマで間取りを考えろというのでしょうか?

 

私「無理です(ニッコリ)」

B「……」

私「プロなのでそちらが考えてください(ニッコリ)

B「……わかりました」

 

まあ、そもそも我が家は北側接道なので、標準プランとは異なる北玄関プランに変更していただく必要があったうえ、それもプランとしてビシっと決まってるわけではないとのこと。なので、ついでにいろんな要望を伝えます。なんかあんまり乗り気じゃないのが気になるけどw

 

と、その前に、標準プランと北玄関プランの違いはこちらのとおり。右の北玄関プランだとベッドルームが7畳から6畳に小さくなるのはまあいいとして、キッチンが北東の奥に押し込められるのと、あとはお風呂が広縁側にきたり、ただでさえ少ない収納がさらに減ってるのも見逃せないポイントです。

 

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で、この北玄関プランをもとに私たちが出した要求は以下の通り。

 

・キッチンをオープンキッチンにせよ

・シューズクロークとパントリーを増やせ

・土間を拡大せよ

・洗面台を拡大せよ

・お風呂を1616サイズから1620サイズにせよ

 

時期が時期だけに(当時も3月)春闘的な書き方になりましたが、言うだけならタダなので言うだけ言ってみます。

 

B「……なんでオープンキッチンなんですか?」

私「暗いとこで料理したくないです」

B「……収納は2階にされたら?」

私「荷物持って階段上り降りするの面倒です」

B「……北玄関で土間広くするんですか?」

私「バイク置きたいです」

B「……洗面台もお風呂も標準で狭くないですよ?」

私「それはあなたの感想ですよね?

 

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なんか最初に「大丈夫ですよー」とか言ってたテンションと激しく異なっているのが大変気にかかりますが、とりあえずお願いしたので待ってみます。

 

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次回「程々の家カスタマイズ計画(絶望編・その2)」につづく

 

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BESSと程々の家の程々な関係(その3)

流れ流れて柏にあるBESS東葛の展示場に向かった私たち一家3人。そこでサイズ別に4種類の程々の家があると聞かされたのであります。

 

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この程々の家、サイズ別にそれぞれ数字が入った名前が付けられているのがちょっとかわいいポイント。「七草」「八風」「九重」「十露」と、それぞれスパンの数字が含まれているので、直感的にサイズがわかりやすくなっております。だから何だって話ですが。

 

問題はそれらの中から、どのサイズが私たち家族にふさわしいのかというコト。実際の広さを除いて間取りだけで言えば、こんな感じになります。

 

七草:1LDK+ロフト

・八風:3LDK+ロフト

・九重:3LDK+ロフト

・十露:4LDK+ロフト

 

まあ、ビミョーに普通の間取り表現では言いにくい感じではあるのですが、フツーに考えて一家3人で暮らすには八風と九重のどちらかでしょう。ただ、代官山に建ってたのが七草でして、それはもうかわいいったらなかったのが大変気になります。

 

と、実際お金を出して買うことを考えながら見てみると、このジャパネスクハウスこと程々の家。意外となんだかんだでフツーに暮らせるかもしれないと思わせるような間取りになっていることに気づきました。カッコだけじゃないというか、なんというか。

 

そこでちょっと調べてみたところ、この程々の家の設計はこちらの設計事務所で行われたものということが判明いたしました。

 

sumika.me

 

なるほど、こういう基本的な設計が決まってる、つまり建売チックな一戸建てのことを企画住宅と言うのですねえ。知らんかった。

 

どこの馬の骨とも知らない人が設計してるわけじゃなくて、ちゃんとした設計士さんが基本設計をしてるということで、小さい中に吹き抜けやらロフトやらを詰め込んでる割に、生活をイメージしやすい間取りになっている理由がうすぼんやりと分かりました。いや、まあ、知らない人なんですが。

 

あと、デビューは2005年となかなかの古さ。てことは問題があったらフィックスされてるけど、もちろんコストダウンもされてるお年頃。まあ、問題があるより安っぽいほうがまだマシなので、これも特に気にしません。

 

妻「いや、それはいいとして」

私「?」

妻「どれにすると?

私「うーん」

妻「八風?」

私「うーん」

妻「まさか七草やなかやろね?」

私「うっ」

妻「1LDKでどうやって一家3人暮らすとね(迫真)」

私「いや、あのね」

妻「なんね」

私「なんか七草がいちばんジャパネスクっぽくないかなあ?」

妻「そもそも」

私「はい」

妻「『ジャパネスク』ってなんね?」

私「そりゃこういうコトよ」

 

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妻「(#^ω^)」

私「いやちょっと待って待って」

妻「(#^ω^)」

私「やっぱり無闇に大きいより小さいほうが『足るを知る』というか」

妻「(#^ω^)」

私「大きな土地に小さい建物っていうのがもののあはれというか」

妻「(#^ω^)」

私「あっ、あとほら!」

妻「(#^ω^)」

私「八風より500万円も安いし!」

妻「!!!」

 

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妻「えー」

私「(ドキドキ)」

妻「審議の結果」

私「(ドキドキ)」

妻「間取りを変えられるなら七草でもいいという結論に達しました」

 

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と、このように、なんとなくBESSと程々の家との関係がわかり、でもって我が家の方向性も決まったのが2016年3月のこと。さあ、皆様ご想像のとおり、これからが本番でございます。やれやれ。

 

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次回「程々の家カスタマイズ計画(絶望編・その1)」につづく

 

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BESSと程々の家の程々な関係(その2)

前回、東武野田線改め東武アーバンパークラインに揺られ、柏まで向かった私たち一家3人。くっそ寒いなか駅から30分歩いた先に、BESS東葛の展示場はありました。

 

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着いてみると、なんということでしょう。さすが千葉県を代表する加盟店だけあって家が2軒しか建っておりません。ていうか程々の家がありません。センターハウスに行ってゆっくりご覧くださいとか言われても、関係ない家見たってしょうがありません。

 

私「えーと、程々の家って」

B「あ、代官山にありますよ」

私「うん知ってる」

 

てなわけで営業さんに出てきていただき、程々の家についてお伺いすることにいたします。

 

私「ください」

B「どれにします?」

 

一口に程々の家といってもいくつかのバリエーションがあり、基本的には4つの種類というかサイズから選ぶことができるとのこと。というわけで、まずはサイズの一覧をご覧いただきましょう。あ、お値段は2016年3月時点の関東地方標準価格とのこと。今は1割がた高くなっているようであります。

 

・七草(1725万8400円)

1階52.17㎡・2階26.07㎡・広縁14.49㎡・延床面積78.24㎡・総床面積92.73㎡

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・八風(2215万800円)

1階58.79㎡・2階48.85㎡・広縁17.39㎡・延床面積107.64㎡・総床面積125.03㎡

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・九重(2420万2800円)

1階67.07㎡・2階52.17㎡・広縁18.63㎡・延床面積119.24㎡・総床面積137.87㎡

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・十露(2604万9600円)

1階72.87㎡・2階57.96㎡・広縁22.35㎡・延床面積130.83㎡・総床面積153.18㎡

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下から上までのバリエーションで、お値段が約1000万円、広さが55㎡違う感じ。ていうかいちばん広くても130㎡なので、全体的にはちっさいお家ということが分かっていただけるかと。

 

あとはこちらにそれぞれ北玄関プランとかのバリエーションがあり、ちょっとずつ間取りが変わってくるとのことであります。

 

私「どれにしよう」

妻「どれなら家族3人フツーに暮らせると?」

私「え?」

妻「フツーに」

私「え?」

B「よろしくご検討くださいー」

 

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次回「BESSと程々の家の程々な関係(その3)」につづく

 

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BESSと程々の家の程々な関係(その1)

前回、代官山にあるBESSのモデルハウスに行き、ジャパネスクハウスとか銘打った「程々の家」を見てしまった私たち一家3人。間取りやら何やらイロイロ不満はあるものの、とりあえず内も外も見てくれを考える必要がないという点に魅力を感じ、じゃあコレで行こう的なお話になってしまいました。

 

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行くと決めたからには早速商談。だって早く引っ越したいし、イロイロ考えたくないし、何よりも善は急げでございます。善かどうかは知らんけど。

 

と、ここでBESSの展示場についてちょっとご説明すると、行ったらまずはセンターハウスで受付。その後、好き勝手にBESSの家ばっかり建ってる展示場の中を好き勝手に見て歩けます。営業さんもついてこないので、聞きたいこととかはセンターハウスに戻って営業さんを呼び出した上で聞くというシステムです。

 

営業トークに悩まされることがないかわりに、その場で気になったことを質問できないというデメリットもございますが、まあこのへんは好き好きかなと。てなわけで、センターハウスにGO。

 

私「これください」

B「建設予定地はどちらですか?」

私「千葉県です」

B「お引き取りください

 

ファーWWWwwwwwwwwww????????????wwwwwwwwwwwwwww

 

いや待って待って、千葉県民はアレか? 家なんて建てちゃダメだってのか? 代官山とかいうこまっしゃくれたオサレタウンに展示場構えるような高慢ちきハウスメーカーは千葉県民なんか相手にしないってか?

 

あぶなくジャッキー・ロビンソンの気持ちが分かっちゃいそうになりながらアウアウしてると、当たり前ですがそれは早とちりらしく、どうやら下のようなシステムとのこと。

 

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えー、つまり、BESSのブランドを展開している「アール・シー・コア」って言う会社は、あくまでBESSブランドの建物の権利を持っているだけでして、実際の建築はエリアごとのフランチャイズ加盟店が行う、と。なので、千葉県に建てたきゃ千葉県のフランチャイズ加盟店に行け、と。

 

私「なるほどー、守備範囲があるのですねえ」

B「左様でございます」

私「なんで?

B「え……?」

 

特に悪気はなかったのですが絶句させてしまったので、なんか悪いこと聞いたと思いながら千葉県のフランチャイズ加盟店を教えてもらったところ、千葉の渋谷こと柏にあるという、BESS東葛というトコロをご案内頂きました。

 

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なんだよ柏かよ京成沿線からだとめっちゃ行きにくいんだよなあなどと思いつつ、こちらに行かないと建てさせていただけないわけで、仕方がないので東武野田線でわざわざ8000系を待って乗り、駅から徒歩30分くらい掛かるとも知らずに一路柏に向かうのでありました。

 

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次回「BESSと程々の家の程々な関係(その2)」につづく

 

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ぼくらが程々の家を建てる理由(その6)

BESSとかいうログハウスメーカーを発見した前回。さっそく代官山にあるとかいうモデルハウスに一家3人で足を運ぶことになったというのが前回のあらすじでございます。

 

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お目当てはもちろんジャパネスクハウス「程々の家」。ジャパネスクというと自動的に氷室冴子先生の「なんて素敵にジャパネスク」を想像してしまうため、そんな平安チックなお家だったらどうしよう(けっこう嬉しい)などと思いながら代官山に向かったわけですが、残念ながらそんな心配は杞憂に終わりました。

 

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えー、ご覧の通りの外観でございます。説明によると、厳密には仕様が変わってて違う形になっているとのことなのですが、基本的にはコレがそのまま建つとのこと。しかもこのまま建てた時のお値段も書いてあります。

 

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中に入るとこんな感じ。ご覧いただいているあなたの画面が壊れているのではなく、リアルに家の中が真っ暗なのです。小中高の12年間を通してムッツリスケベという評価を頂戴していた私にはピッタリの薄暗さなのであります。

 

中はぜんぶ生の木で、これまでのハウスメーカーから見れば材質という点では素人目にも安っぽいのは分かるのですが、別に材質にこだわりたいわけじゃないし、何よりもデザイン的にそういう安っぽさを味に見せるのが大変うまく、個人的にはむしろ好みの部類に入ります。

 

他にも、代官山にあったモデルハウスは基本的に2部屋しかないとか、ていうか2階が部屋というよりロフトだとか、つまり一家3人暮らすのにものすごく向いてないんじゃないかとか、つまり間取りが気に入らないとか、あと何よりも途中で入ってきたご家族のクソガキが「こんな家に誰が住むのー?(純粋)」などと、真剣に検討する私たちを前に叫び、慌てて外に連れ出されるとかの問題はあったものの、クソガキの意見に左右されるほどアイデンティティが薄弱でもありません。

 

まあ、つまり、端的に言って気に入ったのですね。

 

私「どうでしょう?」

妻「いいんじゃない?」

私「マジで?

妻「これならあの土地に建ってても浮かないし」

私「ふむ」

妻「新築っぽく見えないし」

私「ふむ」

妻「値段もはっきりしてるし」

私「ふむ」

妻「内装もこのまんまなんやろ?」

私「たぶん」

妻「だったら悩む必要もなくてよかやっか」

 

と、まあ、このようにあっさりと建物。つまり、私たちの土地に程々の家が建つことが決まったわけであります。

 

時は2016年2月のことでございました。

 

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次回「BESSと程々の家の程々な関係(その1)」につづく

 

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ぼくらが程々の家を建てる理由(その5)

前回の記事で「見た目やら細かいことで悩みたくない」とか「モデルハウスと同じのが建てばいいのに」とか、挙句の果てに「欲しいモデルハウスがない」などと贅沢を言っていた私たち一家。まあ、それにはちょっとした訳がございます。

 

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まず、私たちが家を建てることに決めたのは千葉県の片田舎。ていうか、見た目は片田舎というのもはばかられるような場所でございます。

 

イメージがこちらで

 

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実際がこちら

 

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このような場所ですので、お近くに建っていらっしゃるお宅というのもそれなりの感じ。いくら自分らのお金で(正確には銀行のお金で)土地を買ったとはいえ、ガチで新参者の私たち一家が「うーん、ここにフレンチシックでシャビーで男前で北欧風のシンプルモダンな白くて黒いおうちを建てるの♡」などという自分勝手が許されるとも思えません。

 

とはいえ、今さら純日本家屋を建てたいとも思えませんし、そもそもいくら掛かるんじゃって話でもありますし、でもじゃあココにぴったりハマるような家でと言っていくつかのハウスメーカー落書きを書いてもらいましたが、当たり前ですが素人目にはどれもコレもピンと来ません。

 

思い余って建築家さんなんかにもアポを取ってプランを出していただき、これはさすがに結構刺さったりもしましたが、残念ながら納期がいつになるか分からないという高い高いハードルがあったりしたので断念。うーん、なんとかならんもんか。

 

と、そんなある日、ウェブをさまよってたらこんな広告を見つけました。

 

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曰く

「住む」より「楽しむ」

「家は、楽しい暮らしの道具」

「手間がかかる。でも、そこがいい」

「無駄なスペースが遊びを生む」

「外とつながった暮らし。季節を感じる暮らし」

「帰りたくなる家。それ以上に、出かけたくなる家」

「家族と一緒に年を重ねる家」

などなど。

 

このBESSとかいうハウスメーカーのコピーたち。正直クサいわけですが、「あこがれ」とか「堂々」とか「性能」とかそういった言葉に辟易としてきつつあった私たちにとって、結構刺さるフレーズでもありました。そしてなにより、こんなキャッチフレーズにほぼ合致する土地を買ってしまっていたわけで、こうなると今度は自分がクサい気がしてきてしょうがありません。

 

まあでも、ログハウスのメーカーだしなあログはさすがに無いなあ木こりじゃないんだからなどと思いつつサイトを見てみると、こんどはこんな商品を見つけてしまうのです。

 

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あくまでウェブを見た限りの印象ですが、日本建築でも最近の建物でもない、まさにジャパネスクというフレーズがぴったりのムード。「程々の家」というネーミングは正直いかがなものかと思いましたが、まあ別にそんなのBESSが勝手に言ってるだけだし、うーん、なんというか、いいかも。

 

というわけで、代官山にあるとかいうモデルハウスに足を運ぶこととなったのであります。

 

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次回「ぼくらが程々の家を建てる理由(その6)」につづく

 

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ぼくらが程々の家を建てる理由(その4)

前回の予告どおり注文住宅のハイライトとも言える土地探しをすっとばし、さくっと上屋の話にもっていきます。

 

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まあ、ややあって広大な土地は見つかってしまい、選択肢は注文住宅一択に。というわけで、それじゃあいよいよ上屋選びでございます。

 

で、前回までのお話を読んでいただいた方ならお分かりのとおり、私たちの家づくりでいくつかの条件がございました。その中でいまいち分かりづらいであろう条件が「めんどくさいのはイヤ」というものかと思われます。

 

なんというか、とかく注文住宅というのはめんどくさいものであるようで、そういった手間を極力掛けたくないというのが私たちのスタンス。めんどくさいの定義は人それぞれかと思いますが、私たちの考えをちょろっとご紹介して、共有していただければ幸いかと。

 

まず、家を建てるにあたって泥縄式に勉強したところ、私たち一家は以下のような認識を得るに至りました。

 

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私「どうだい、おかしいと思わないか?」

妻「私怨やっか」

私「いやでも」

妻「まあでもフツー考えたらそうね」

 

なんでもいろんなブログを拝見したところ、施主様の中には壁紙ひとつにハゲるほど悩んだ挙句、出来上がってみるまで実物は影も形もないためハゲるほどやきもきし、オマケに出来上がりが想像と違ったとかでハゲるほど落ち込んでしまうという方もいらっしゃるとのこと。

 

少なくとも私たちはそんな下らないことでハゲたくないですし、ていうかそれ以前にそういった細かい部分は全部おまかせでもシロートがぐぬぬと唸るくらいのクオリティのモノを出してきて欲しいわけですし、つかもっと言えば間取りだって見た目だって押し付けがましいくらいにガツンと提案してきて、こっちはもう選ぶだけみたいなのが理想という価値観でございます。

 

一般的にそうなってくると建売かもしくはマンションしか選択肢がないわけですが、それはもうさっき諦めたでしょおじいちゃんって言われてしまうので却下。とはいえ、じゃあ普通のハウスメーカーだとモデルハウスに行って「コレと同じのちょうだい」とか言ったらいくら掛かるか分かったもんじゃないですし、そもそも同じのが欲しいと思うようなモデルハウスもありません。

 

うおお、どっかにモデルハウスと同じの建ててくれるメーカーはないのか!(しかもカッコよくて安いやつ限定)

 

そんな悩みを抱えていたある日、ひとつのハウスメーカーに出会ったのであります。

 

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次回「ぼくらが程々の家を建てる理由(その5)」につづく

 

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ぼくらが程々の家を建てる理由(その3)

意外と話が進まないので連投モードになりますが、球数制限が心配なWBC期間中であります。前回はこちら。

 

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私たちの希望にいちばん近いのは建売住宅、注文住宅、中古住宅のうちどれ? というお話で、採点したところの結果が以下の通り。しかしながら、得点トップのはずの建売住宅がいまいちパッとしません。

 

建売住宅:☆×12

注文住宅:☆×11

中古住宅:☆×11

 

私「どっかに土地の広大な建売はないものか」

妻「そがんもん誰も買わんやろ」

私「そうかしら?」

妻「だって君が考えてるのって、広大っていうか大草原の小さな家やもん」

 

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私「あ、たしかに

妻「千葉県はカンザスやなか

私「すみません」

妻「あとインガルスさん家はどう考えても建売やなか

私「間違いない」

 

えーと、まあ、そもそもの失敗として当初の条件を考えるにあたり、土地の広さと引っ越しのラクさを同列に扱うという点があったことは否めません。というわけで、条件にランク付けをしたうえで、星の数に重みを付けてみましょう。

 

☆×2.0 家は大きくなくても土地は広い方がいい

☆×1.5 めんどくさいのはイヤだ

☆×1.0 家は大きくなくてもカッコいい方がいい

☆×0.5 子供のこともあるから早く引っ越したい

 

で、この条件を元にもう一度採点してみると、こんな感じに。

 

・建売住宅

土地の広さ度  ☆☆

らくちん度   ☆☆☆☆☆☆☆★

カッコいい度  ☆☆

早く引越せる度 ☆☆

合計:☆×13.5

 

・注文住宅

土地の広さ度  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

らくちん度   ☆★

カッコいい度  ☆☆☆☆

早く引越せる度 ★

合計:☆×16

 

・中古住宅

土地の広さ度  ☆☆☆☆☆☆

らくちん度   ☆☆☆☆★

カッコいい度  ☆☆

早く引越せる度 ☆★

合計:☆×14

 

なるほど、こうすると注文住宅がトップに躍り出るわけですなあ。ていうか、最初からこうしとけばよかったw

 

つか、らくちんも何も、注文住宅となると建物の前にまずはめんどくさい土地探しから始めることになるわけですが、それを書いてるといつまで経っても前に進まないので、とりあえず建物の話から進めていきたいと思います。

 

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次回「ぼくらが程々の家を建てる理由(その4)」につづく

 

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ぼくらが程々の家を建てる理由(その2)

前回の記事で、家に対する希望をたった4項目ですが考えてみた私たち一家。でもって、その希望を叶えてくれるのは建売住宅、注文住宅、中古住宅のどれかというコトもお勉強。無事に無知を露呈いたしました。

 

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来るべき夢のマイホーム(私が書くとどうにもウソくさい)に向けて、その程度でへこたれてるわけにはいきません。ということで、無知をさらけ出しつつ、それぞれの選択肢を採点してみることにします。

 

採点の基準は「らくちん度」「早く引越せる度」「土地の広さ度」「カッコいい度」の4つ。ではさっそく何も考えずに採点してみましょう。

 

・建売住宅

らくちん度   ☆☆☆☆☆

早く引越せる度 ☆☆☆☆

土地の広さ度  ☆

カッコいい度  ☆☆

合計:☆×12

 

・注文住宅

らくちん度   ☆

早く引越せる度 ☆

土地の広さ度  ☆☆☆☆☆

カッコいい度  ☆☆☆☆

合計:☆×11 

 

・中古住宅

らくちん度   ☆☆☆

早く引越せる度 ☆☆☆

土地の広さ度  ☆☆☆

カッコいい度  ☆☆

合計:☆×11 

 

と、ご覧のように建売住宅が☆1個の差でトップ。でもって、注文住宅と中古住宅が同点で続きます。あ、ちなみにもちろん星の数は個人の感想です。

 

よし、決まり決まりとばかりに、さっそく不動産情報サイトで建売の情報を探します。つか、世で売れてる一戸建てって、建売住宅より注文住宅のほうが多いんですなあ。知らんかった。

 

2016年住宅着工件数

注文住宅:29万2287戸(30.2%)

建売住宅:13万3739戸(13.8%)

 

で、まあ、探します。場所の条件としては成田と横浜に行きやすい場所という大変ざっくりしたもの。まあつまり総武線&成田線沿線か、京成沿線ってことですなあ。

 

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私「おお、166件」

妻「意外とあるねえ」

私「コレは決まりですなわっはっは」

妻「はっはっは」

 

〜15分後〜

 

私「うーん」

妻「どがんしたと?」

私「なんか違う

妻「は?」

私「なんかこう、せっかくの一戸建てなんだから……」

妻「なんだから?」

私「もっとこう、土地がバーン!と……」

 

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私「そう、こんな感じ」

妻「こがん場所、佐賀でもなかばい

 

なぜこんな無茶を言い出すのかといえば、そもそも横浜でずっと暮らしていたので広い土地に憧れがあり、でもってせっかく千葉県に引っ越すのであればその憧れを実現する千載一遇のチャンスというまさにその一言に尽きるのですが、あまりにも千葉県をバカにしてるだろという意見も一部にはあり、まあでもできる範囲でコレは実現したいなあ、と。

 

だいたい検索に引っかかってくる建売住宅は、土地が広くて400㎡後半(この理由は後に知ることとなる)。でもって、そこに建坪が100㎡くらいのお家が乗っかる設定になっております。建ぺい率で言えば25%。これだとイメージ画像からは程遠いと言わざるを得ません。

 

私「どうしよう?」

妻「シベリアにでも引っ越したらよかばい」

 

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次回「ぼくらが程々の家を建てる理由(その3)」につづく。

 

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