夜の入居前内覧会(リビング編・その2)
WEB内覧会をスタートしてから、ずいぶんとたくさんの方にこちらのサイトをご覧いただいております。自分で言うのもアレですが、こんな家見て何の参考になるんだという気がしないでもありません。というのは嘘で、お忙しい中ご覧いただき誠にありがとうございます。
てなわけで、リビング編の続きとなります。全体的なムードは前回の記事でご紹介したので、今回は細かいところをメインに見ていきましょう。
こちらが問題の盲腸スペースであります。広さは壁芯でちょうど1畳。程々の家の場合、杉のパネリング材を貼ってあるためフツーの部屋よりも有効寸法が狭く、実寸で奥行き1810mm、幅は740mmとなります。
ぶっちゃけココのスペース、なにに使おうかまったく決めておりません。いちおう奥に絵かなんかを飾れるように、上に設置するダウンライトは首を振れるタイプ(ユニバーサルとか言うんだっけ?)にしてありますが、飾るような絵もなく、ていうかこんなトコに絵が飾ってあったら怖いんじゃないのとかいう気も若干しつつ、絶対的に収納スペースが足りなさそうなこの家なので、奥に自在棚でもつけるかなあなどと考えつつ、現在に至っております。
こちらのスペース、いちおうの通風用に小さい窓が付いています。ただでさえ狭い開口部が、横引き網戸のせいでもっと狭く感じてしまうのはご愛嬌ですが、まあ、いいや。
こちらがこれまた例の意識高い系階段。階段そのものはフツーの(フツーなのか?)スケルトン階段なのですが、ご覧のように最初の2段が大きなボックスになっていて、中がまるっと収納になっております。で、その壁際に幅1200mmのライン照明が仕込まれており、その上にはテレビの壁掛け用ニッチがございます。
階段下のスペースはご覧の通り。スピーカーを置くことは決定しているのですが、その他の部分についてはこれまたノープラン。棚やら何やらを置くことはいくらでも可能なのですが、玄関を開けたらいきなり見える場所のため、スマートな方法を考えているうちに月日ばかりが流れてゆきます。
とりあえずということでくっつけたコンセントがむなしく出番を待っているので、ちょっとなんか考えてあげないといけませんなあ。
階段を登ってリビングを見下ろすとご覧の感じ。こうして見ると、カタチとしてはほとんど正方形ですね、コレ。ていうか、このアングルからだと盲腸スペースがいい味を出してる、というか、まさかこの先が行き止まりとは誰も思わないだろう感を醸し出していて、個人的にけっこうツボです。
で、ふたたびこちらの階段ボックスに戻ります。中が収納っていっても、これドコをどうすれば中にモノが入れられるのでしょうか。
などと思いながら手前側の踏み板を引っ張ると、ズズズと手前に動きます。この踏み板ブロック、異常に頑丈で異常に重く異常に精度が高く、この上で飛んても跳ねてもミシリとも言わず、子供がイタズラで開けることなんて完全に不可能な重さで、これっぽっちのスキマもなく収まります。確かに設計図とは異なりますが、大工さんのプライドを感じるトコロです。
というわけで、中身はこんな感じ。奥に見えるコンセントはフツーの電源のほか、TVアンテナとLANになります。基本的にあまり使わないモノとオーディオやら何やらをこの中に収納予定。こうやってセコくセコく収納スペースを稼いでいくのです。
先ほどさらりと触れたテレビ用ニッチはこんな感じ。たった5cmしか凹んでおりませんが、壁掛け金具をちょっとでも引っ込めて、階段の昇り降りのジャマにならないようにという涙ぐましい努力であります。ニッチが嫌いとか言ってたけど、ココはテレビの後ろに隠れて見えないからセーフ。
と、こんな感じでディティール編も終了。基本的にシンプルでガランとした空間のため、特にお見せする場所もないといえばないのですが、それではあんまりなので最後にリビングでいちばんお気に入りの画像を。
格子戸を閉めて広縁の照明を点け、室内側の灯りを落とすと、こんな感じで不思議な空間に早変わり。これを見てしまったら、ここにソファやらテーブルやらを置くのがもったいなく感じてきてしまいました。
パントリーのところでもちょっと言ったように、精度や質感のせいでちょっぴり残念な格子戸ですが、カーテンやブラインドでは味わえない良さもあるのですねえ。ちょっと楽しい。
以上、リビングでございました。1階も残り少なくなってまいりましたが(2階はもっと少ないけど)、もう少々お付き合いくださいませ。
次回「夜の入居前内覧会(洗面&トイレ編)」につづく