アンチ程々の家宣言 〜BESSの家で程々じゃないジャパネスク生活〜

BESSがプロデュースするジャパネスクハウス「程々の家」を、ぜんぜん程々じゃなく暮らす様をご紹介いたします。

夜の入居前内覧会(リビング編・その1)

こちらの入居前内覧会。便宜上「ナントカ編」と銘打っているわけですが、基本的に空間に仕切りというものがないため、ナントカ編もカントカ編もなく全部一緒じゃねーかというセルフツッコミが止まりません。というわけで、キッチン&パントリーエリアに引き続いてのリビング編です。

 

 

antihodohodo.hateblo.jp

 

そうそう、この家の場合「リビングルーム」ではなく、あくまで「リビングエリア」なのですよね。ていうか、まだリビングになるのかダイニングになるのか何になるのかよくわからない空間だったりします。それでいいのか。

 

f:id:interspur:20170508235628p:plain

 

こちらのエリア、広さで言うと約15畳。建築ブログ界にあふれる大豪邸に比べれば、特に驚くに値するような広さではございません。ていうか、右下にある盲腸みたいなスペースを除けば14畳とかですし。

 

f:id:interspur:20170508235831j:plain

f:id:interspur:20170509000642j:plain

 

それを表すかのように、土間スペースから見ても大して広さは感じません。吹き抜けではありますが、勾配天井の登り梁と表し梁のおかげで頭上がスコーンと抜けてる感じもあまりいたしません。

 

また、スケルトン階段とスケルトン耐力壁のお陰で抜け感はありますが、むしろコレのおかげで目線の奥行きが平板になってしまい、結果として広く感じないという気もいたします。家具やら何やらを置けばだいぶ変わるのでしょうが、まあ、つまり、第一印象としてはあんまり広くない、と。

 

f:id:interspur:20170508235842j:plain

 

が、こうして見ると、なぜかちょっと広くなった気がします。何が違うかというと、格子戸の向こうにある広縁の照明。広縁にはダウンライトが3灯ありまして、こちらを点灯することでリビング空間が奥に広がったように錯覚します。外だけど

 

f:id:interspur:20170509000332j:plain

 

でもって、格子戸を仕舞うとこんな感じ。映り込みさえ気にしなければ奥に2m以上空間が広がったような感覚。広縁を明るくしたいというリクエストを出した時「そんなに明るくしてどーすんの?」的なリアクションを頂戴したわけですが、これは明らかに正解でした。わーい。

 

f:id:interspur:20170509001046j:plain

f:id:interspur:20170509001100j:plain

 

次は広縁側に移動して、土間スペース方面を振り返ってみます。リビング部分の写り方が少ないのを見てもわかるように、やっぱり広くはないのです。階段がスケルトンだろうが、キッチンが浮いていようが、決して広くはないのです。が、ちょっと上を見てみると……。

 

f:id:interspur:20170509001243j:plain

 

土間エリアの上にロフトが乗っかっており、そのてっぺん。つまり、この程々の家でいちばん高い部分まで見渡せます。1階のフロアレベルからだと約5・5m。そのトップにあるロフト照明が目に入るのも、高さ感を強調してくれるひとつの理由かもしれません。

 

こちらからのアングルだと、先ほどはイマイチ感じられなかった吹き抜けの気持ちよさや開放感をフルに感じることができるわけで、この視線の方向による変化が結構好きだったりします。

 

f:id:interspur:20170509001544j:plain

f:id:interspur:20170509001555j:plain

 

もういちど土間スペース、というかキッチンの出入口に戻って振り返ってみます。格子戸の上のライン照明と、階段ボックス上に仕込んだ同じくライン照明はこんな感じ。格子戸上の照明はうまいこと勾配天井に光が反射して、リビング空間に必要最低限の明るさをもたらしてくれています。どのくらい必要最低限かというと、だいたいホテルのベッドルームに近い明るさです。暗っ!

 

とはいえ、この空間にいる場合、視線の方向は基本的に格子戸方向、キッチン方向、テレビ方向のどれかになるはず。キッチンが明るいのはもちろんとして、格子戸と、あとはテレビ方向が明るくなっているのは、体感的な明るさに結構効いてくれてる気がします。というわけで、無理してでも階段ボックス照明を導入して正解でした。格子戸の上だけじゃ単調だし、つまんないもんね。

 

f:id:interspur:20170509002301j:plain

 

そこから視線を上にやると、リビングエリアのほぼ中央にあるシーリングファンが目に入ります。直径1200mmと大型ですが、空間とのバランス的にちょうどいい感じ。室内のエアフローを考えて600mmの延長パイプで吊り下げているのですが、見た目のバランスにも好印象。

 

当初はレトロなデザインのファンを考えていたのですが、むしろシンプル&モダンな方向のセレクトをしたことで大型ながら悪目立ちせず、個人的には成功だったと思っています。あと、万一リビングが暗すぎて死にたくなった場合でも、あとからココに照明をつけられるので、そういった意味でもちょっと安心。

 

f:id:interspur:20170509002741j:plain

f:id:interspur:20170509002752j:plain

 

階段側に移って、東側の壁を見てみましょう。左端にリビングライコンが見切れていますが、それを除けばスイッチもコンセントも一切ございません。おかげで手抜きと見まごうばかりのスッキリとした見た目になりました。

 

何度か書いておりますが、この程々の家、放っておくとどんどん室内の見た目がうるさくなってくるので、こういった何もない壁が1ヶ所はほしいなあと考えておりました。というわけで手抜きじゃないよ、狙いだよ。ホントだよ。

 

f:id:interspur:20170509003109j:plain

 

そんでもって中央の引戸を開くと、洗面スペースが目に入ります。ココの中は基本的に白をベースにした別世界。ここの切り替えが上手くいくかどうかもちょっぴりギャンブルだったのですが、個人的にはギリギリ成立しているかなあ、と。

 

リビングの空間全体はこんな感じ。次回はこちらのディティールについてご紹介していきます。引き続きどうぞよろしく。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

次回「夜の入居前内覧会(リビング編・その2)」につづく

 

antihodohodo.hateblo.jp