お庭系インターミッション(その2)
過酷なDIYの日々から逃げ出すようにDIC川村記念美術館の庭園へと脱出した私たち一家3人。植物なんて草と木の二種類にしか分類できない程度の知識しか持たない私でも、なかなかに楽しめるお庭でございました。
それは妻も同じだったようで、帰ってきてなにか調べ物をしてると思ったら、声を掛けられました。
妻「やっぱりバラばい!」
私「うーん、脂身が多いからちょっと」
私「失言でした」
妻「川村記念美術館行って思ったけどやっぱりお庭は薔薇やね!」
私「あそこにちょっとでも薔薇要素があっただろうか」
妻「いいからいいから」
私「そうかいいのか」
妻「やけん明日イケア行くとやろ?」
私「はい」
妻「ちょっと早く出てバラ園ば寄って」
私「ははあ」
というわけで翌日、なぜかイケア東京ベイからほど近い谷津公園に降り立った私たち一家3人。妻の調べによると、ここには谷津バラ園という薔薇に特化した植物園のようなものがあるということ。
なんでも元々はこちら、昭和の初めから京成電鉄が経営していた谷津遊園という一大テーマパーク(当時比)あり、そのアトラクションのひとつとして作られた由緒正しいバラ園だそうです。んが、なんだかんだで谷津遊園がつぶれ、バラ園も別の場所に京成バラ園として移転してしまったものを、跡地を譲り受けた習志野市が復活させて現在に至る、と。
妻「やけん京成バラ園のほうが新しくて大きかばってんこっちで我慢したとよ」
私「恐れ入ります。って、あ!」
妻「?」
私「なんかプロ野球発祥の地とか書いてあるぞ」
妻「バラ園と同じ方向と距離やね」
私「はいゴーゴーレッツゴー」
妻「なして応援歌調になるとね」
私「……」
妻「……」
私「つまりここで合宿があったと」
妻「発祥の地と言い張るには無理のあるばい」
私「じゃ、じゃあ本題に」
こちらの碑のすぐ先にバラ園のゲートがございます。お値段は1人370円で、シーズンオフは半額になるとのこと。それでは失礼。
天気はどんよりでございますが、意外と広大なエリアが広がっていて、そこかしこにバラの生垣やら寄せ植えやらなんやかやが配置されております。左右対称なのでヨーロッパスタイルの庭園っていえばいいのかな? よく知らんけど。
これで開花率は55%とか。ちょっと季節が遅かったわけですが、満開の時はかなり壮大な眺めになりそうということは私でも理解できます。イケアツアーのついでなら、あんまり興味がない人も楽しめるかも。
と、どうにも妻が静かだと思ったら、なんだかメモを一生懸命取っております。
妻「ふんふん、コレならいけそうやね(小声)」
妻「あー、コレくらいの高さのもかわいかねえ(小声)」
私「あのー」
妻「はっ!」
私「何をメモってらっしゃるのでしょうか」
妻「品種ばい」
私「えっ、まさか」
妻「もちろん植えるとよ」
私「マジでwwwwww」
妻「やっぱりお庭といったらバラの生垣ばい」
私「まだ土むきだしなのに?」
妻「ちゃんと下調べしてからにきまっとー」
私「あら珍しい」
妻「なんせこれまでミニバラ3回頂いて全部枯らしとるけんね」
私「ファッ!?」
妻「大きいのは高そうやし慎重にやらんば」
私「ファーwwwwwwwwwww」
というわけで、なんの実験なのかよくわかりませんが、帰りがけにホームセンターでこんなものを購入されておりまして。
でもっていそいそとなるべく目立たなそうなところに蒔いておりました。
なぜクローバーなのか、何が目的なのかはよくわかりませんが、暖かく見守りたいと思います。
次回「顧客が本当に建てたかった家(その1)」につづく