魂の入居後DIY(テレビ&オーディオ編・その2)
長々と続けてきたDIYネタもとりあえず今回でいったん終了。といっても、決して作業が終わったからというわけではなく、私が飽きたからという大変深刻な理由からでございます。というわけで、テレビ&オーディオ編の続きをどうぞ。
個人的にテレビの後ろだろうとなんだろうと配線がグチャグチャになっているのが何よりもイヤという厄介な性格のため、ここからはひたすら取り回しを考えて長さを測って切ってつないでまとめてという作業が続きます。
そんなもの見せられたって皆様はこれっぽっちも面白くないでしょうが、こちらもご覧のスキマにアタマから入ってその中でゴソゴソチマチマ作業するわけでして、面白くないどころか写真を撮るような余裕もございません。ので、作業の様子は割愛。
ちなみに開口部の高さは28cmであります。万一太ってしまうと奥に見えてるコンセントにアクセスできなくなるため、大変心残りではありますがこの家を手放さざるを得なくなる可能性もあるため、ひたすら節制に励む必要があります。
テレビ側は写真を撮るのがカンタンなので、とりあえずのイメージとして。階段ボックスの中もこのくらいのまとまり方を確保しております。単に長さを合わせてタイラップで留めてという作業ですが、時間費用対効果はゼロに近いため、オススメしません。
ひとつだけ役に立つかもしれない情報として、壁掛けのときに問題になってきがちな配線の角度について。通常の配線はテレビの後ろからまっすぐ出てしまうため、壁にピッタリ寄せようとすると無理な角度で曲がってしまいがち、もしくは壁から浮いてしまいがち。
ので、今回はアンテナ線、HDMIケーブル、光デジタルケーブルのそれぞれに、L字コネクタを使用しました。前回テレビと壁とのクリアランスが5cmとお伝えしましたが、こういった系のパーツを使わないとテレビがもう3〜4cm手前に出っ張ってしまいます。
画質や音質のことを考えるとこんなもん使わないほうがいいに決まっているのですが、キチンとしたオーディオルームというわけでもありませんし、まあ、テレビの収まりがいいに越したことはございません。
さて、次の作業です。ご覧のように、上の図の点線から下は階段ボックス内に収めてしまうわけですが、ひとつ欠点があります。そう、リモコンが使えないのです。
私「どうしよう」
妻「ぜんぜん今まで思いつかんかったと?」
私「隠すことしか考えてなかった」
妻「(#^ω^)」
私「ごめんなさいごめんなさい」
妻「まあ、あんまりリモコンがごちゃごちゃするのはイヤやし」
私「はい」
妻「息子がリモコン大好きやけん、ソコも含めてなんとかしんしゃい」
なんとかしんしゃいと言われましても困るのですが、困っていてもしょうがないのでいつものようにそもそも論に立ち返ります。お題は「そもそもリモコンは必要なのか?」。
・ラジオチューナー
→ 基本的に1つの局しか聞かないからいらないといえばいらない。
→ 電源入れっぱなしでも通常7〜8Wしか消費しないから電源も落とさない。
→ よってリモコンはいらない。
・AppleTV
→ リモコンなくてもMacやiPhoneから操作できる。
→ よってリモコンはいらない。
・アンプ
→ 電源はともかく音量やソース切り替えなんかで使う。
→ よってリモコンが必要。
ううむ、どうやってもアンプはリモコンが必要。ボックスの中に収めつつ、リモコンを使えるようにするためには、下記のどちらかの手段が必要となります。ので、それぞれを検討。
・アンプをバラしてリモコンの受光部だけを外に出す
→ めんどくさい
→ アンプがキズモノになる
・ボックスに穴を開けてアンプのフロントフェイス全体を外に出す。
→ めんどくさい
→ 階段ボックスにでっかい穴を開ける必要がある
妻「詰んでるやん」
私「いや、ひとつ腹案が」
妻「どうぞ」
私「アンプを買い換える」
妻「却下で」
私「いやちょっと聞いて聞いて!」
私が使っているアンプは、その昔購入したその昔の中級機。なので、大きく重くなにより消費電力がハンパないという特徴を兼ね備えております。
んが、時はすでに21世紀。世の中にはデジタルアンプという小さく軽くなにより消費電力がものすごくちっちゃいくせに、音だけはいっちょまえという文明の利器が登場しております。
私「そいつに買い換えればいいでやんす」
妻「えー」
私「いやいや、今のアンプ売ったお金で買えるし」
妻「そんな安いん?」
私「それになにより電気代が段違いだからすぐにモトがとれるぞ」
妻「えっ」
私「ほんとほんと」
妻「てことは今までの高額な電気代の原因は」
私「あっ……」
このようなやり取りを経て、アンプ買い替えの許可を得た私。目論見どおり売ったお金でソコソコ評判のいいデジタルアンプを買っておつりがどっさり返ってまいりました。ラッキー。
というわけで、新しいアンプ用の穴を開けます。場所は階段の下側。もうちょっと気の利いた場所に取り付けたかったのですが、階段ボックス内部の梁をよけつつ、いちばん使いやすい場所ということでこちらを選択。
で、こんな感じでアンプを埋め込みます。すでに家に穴をあけることには何の抵抗も感じなくなっております。
で、アンプからはスピーカーケーブルが出るわけですが、それ用の穴も階段ボックスの左右に開けます。が、表面のパネリング材が柔らかいため、フツーにドリルで穴を開けたらこんな感じでグサグサに。ひー。
このままではさすがにアレなので、ホームセンターでハトメを買ってきて叩き込んで完成。おお、一見マトモになりましたなあ。
最後は無印のPP収納ボックスを中にピッタリ収めて完成。って、実は階段ボックスの高さが5mmほど足りず、泣きながら無印ボックスの底をホットナイフでぐるりと切り落とすというひとコマも。
私「というわけで完成です」
妻「ホントにテレビとプレステ以外見えんようになっとるばい」
私「そうでしょうそうでしょう」
妻「リモコンもテレビ用の1コにまとまってるし」
私「イエス!イエス!」
妻「あれ?」
私「?」
妻「アンプのリモコンは?」
私「ないよ」
妻「え?」
私「このアンプ、リモコンないから」
えー、私が購入したこちらのデジタルアンプ、このクラスのものとしてはごくごく一般的なことにリモコンがございません。ので、直接機械のとこまで行って操作する必要があります。
妻「(#^ω^)」
私「いやちょっと待ってちょっと待って」
妻「(#^ω^)」
私「そもそも音量なんてそんなにクルクル変えないじゃん!」
妻「……」
私「あとテレビとラジオの切り替えとかもそんな頻繁にはしないし!」
妻「……」
私「……(ゴクリ)」
妻「それもそうやね(あっさり)」
えー、ここまでダラダラとDIYネタをお送りしてまいりましたが、結論としましては持つべきものは理解のある妻ということに尽きるかと思われます。いやあ、いい締め方だな、うん。
次回「お庭系インターミッション(その1)」につづく