程々のエクステリア(検討編・広縁まわりの植木)
必要最低限の庭造りをモットーにお届けしております程々のエクステリアシリーズ。デカいくせに最低限という無計画にも程がある計画ではございますが、グラウンドカバー、目隠し用の木と続いて、今回は広縁まわりの植木を選んでまいります。
広縁まわりの植木とはそもそもなんぞやという話でございますが、この程々の家、10畳くらいあるウッドデッキに軒がかかっている広縁がその大きな特徴でございます。
で、この広縁。デフォルトでは上のイラストのように、フツーに下側が空いております。もちろんこのイラストのようにキレイに草が生えてくれれば言うことはないのですが、二次元と三次元の区別はきっちりつけなくてはなりません。
妻「まあ、草ボーボーやろね」
私「間違いない」
妻「下手すればネコが子供とか生むかもしれんよ」
私「勘弁してください」
妻「なんとか隠さんば」
隠すことはやぶさかではありませんが、下手な隠し方をすると余計みすぼらしくなったり、植えた植物に家が飲み込まれそうになったりと、どうにもトラブルの予感しかいたしません。ので、そのような危険を未然に防ぐため、モデルハウスの写真を見てみましょう。
ほほう。
ふむふむ。
なるほど。
妻「ツツジやね」
私「むー」
妻「他になかやろ?」
私「なんか道路みたいで気に入らない」
妻「つまり育てるのがカンタンってことばい」
私「あと花がキライ」
妻「いっぱい咲いてきれかやろ?」
私「このなんかぼんやりしたピンクとか下品なピンクとか気に入らん」
妻「育ててる人に怒らるっとよ」
私「もっとこう街路樹っぽくないアレはないものか」
特に植木に対してこだわりどころか興味がなかったはずの私なのですが、あまりに興味がなさすぎて、そういうモノにお金を払うということに大変シビアになってしまい、でも興味がなさすぎて選ぶというか代案を見つけることもできず、ただひたすら画像検索フォルダが潤っていくだけというしょうもない状況。
とはいえ、イヤイヤ言ってるばかりでは縁の下から子猫の鳴き声が聞こえてくる日もそう遠くなさそうな気がするので、一生懸命探します。と、なんかちょっぴり良さげな植物を発見。
私「コレは?」
妻「緑がきれかねえ」
私「ブルーパシフィックとかいうやつらしい」
妻「丈夫で色がキレイとかええねえ」
私「最強健種とか書いてあるぞ」
妻「でも花は咲かないんやね」
私「ま、まあ」
妻「あと」
私「?」
妻「なんか1年で70cmも伸びるとか書いてあるけど」
私「うっ」
妻「大丈夫なん、これ?」
さすがに1年に70cmとかそんな爆発的に伸びられて、オマケにそれが縁の下に入り込んで収集がつかないとかは困ってしまいますので、泣く泣くこちらは却下。カンタンそうでよかったのになあ。
てな感じでしばらく選考が止まっていた広縁まわりの植木。ところが、いつものようにホームセンターをパトロールしていたある日のこと、ふと立ち寄った植木売り場でこんなのを見つけました。
妻「ツツジやねえ」
私「ん?」
妻「ん?」
私「真っ赤なのあるじゃん!」
妻「え?」
私「ピンクでも白でもなくて真っ赤なのある!」
不肖私、38年生きてきてツツジとは白かピンクの2種類という先入観を持っておりました。が、燃えるような真っ赤のツツジがあるではありませんか。で、見たところ唐船ツツジとかいう品種とのこと。
別名黒ツツジと言われるほど真紅の花で、コレならなんというかボンヤリとしたイメージもなく、いわゆるツツジっぽい感じもあまりなく、しかも別に育てるのが難しいとかいうこともないらしく、別にとても高価とかいうこともないらしく、まあすべて伝聞ですが、つまりコレならツツジでも全然OKであります。
というわけで、時系列がドーンと飛んで、いきなり1ヶ月ほど前のお話。我が家にやってきた唐船ツツジさんです。思ったとおり、キッチン横のガラスモザイクタイルと同じような系統の深い赤。危うく妻にピンクのツツジで押し切られそうになっておりましたが、抵抗しててよかったよかった。
さあ、これで後は妻入魂のポタジェガーデンを残すのみとなった、程々のエクステリア検討会。今しばらくお付き合いくださいませ。
次回「程々のエクステリア(検討編・その4)」につづく