程々のエクステリア(構想編・その3)
程々のエクステリアなどというタイトルをつけておりますが、あまりの土地のフロンティアっぷりに逆タイトル倒れになりつつある気がいたします。ということで、引き続きお庭どうする問題について考えていきましょう。
前回夫婦それぞれで庭というかエクステリアに対する希望を考えてみました。家のテイストについてはほとんど意見が一致したのですが、私がアメリカン派、妻がブリティッシュ派と、ここでは意見がまっぷたつ。というわけで、それぞれをすりあわせていきましょう。
【私の希望】
・クルマを3台以上置けるスペースがほしい
・広い芝生エリアがほしい
・広縁の回りを覆いたい
・テイストとしてはアメリカン
妻「まあ最初のはどうでもいいとして」
私「えっ!?」
妻「芝生は素敵やけどめんどくさかよ」
私「そうなのですか?」
妻「雑草生えるしすぐハゲるし」
私「こんな感じが理想なんだけど」
妻「たしかにアメリカンやね」
私「ちっちゃい頃からの記憶がどうしてもこうしたいと囁いております」
そもそも、広い土地の中にちっちゃい家がぽつねんと建っているというのは、私が理想としてたムード。そのまわりを芝生と大きめの木で覆うというのがイメージとしては理想であります。
というのも、私が幼少時代を過ごしたボストン郊外の中流家庭のお宅は、どこもこのような芝生に囲まれていて、多感な子供にとってその光景こそが幸せの象徴だったのです。
というのはもちろん嘘で、神奈川県民であったところの私としては、幼少時代から米軍基地や米軍キャンプが身近にあって、つまりフェンスの向こうに米軍ハウスが建っているわけで、それがなんというか理想の一戸建ての姿として刷り込まれているわけでございます。
妻「まあ確かにこういうムードは素敵やね」
私「そうだろうそうだろう」
妻「広縁の周りを覆いたいっていうのはなんね?」
私「こういうこと」
妻「あー、バンコの横を隠すてことね」
私「?」
妻「確かにバンコの下て雑草とか苔の生えるもんね」
私「ば、ばんこ?」
妻「あれ? コレのことバンコて言わん?」
私「38年生きてきて初めて聞きました」
妻「佐賀やと常識ばい」
私「えっ?」
まあ、このプランには特に深い意味はなく、上の写真を見て(バンコの写真ではなく)程々の家にたいそう似合うなあなどというただの思いつきでございます。どうやってアメリカンとの整合性をとるつもりなのかは自分でもさっぱりです。で、次は妻のプランを検討。
【妻の希望】
・お花畑エリアがほしい
・目隠しとなる木がほしい
・家庭菜園がほしい
・テイストとしてはヨーロピアン
私「お花畑というのは花壇ということで?」
妻「こういうことやね」
私「一面やんけ!」
妻「せっかく広いんやからこれくらいやらんと」
私「目隠しっていうのは」
妻「キッチンと土間に窓のあるやろ?」
私「はい」
妻「北側の道路から中が見えるやっか」
私「はいはい」
妻「カーテンつけんでもいいように窓の前に木ば植えたかよ」
たしかにこのように目隠しがあれば、もともと交通量なんてほぼない道路のため、いちいちカーテンを引かなくても外からの目を気にしなくてすみます。
私「でも北側の窓はいいとして」
妻「はい」
私「西側の窓はいちおうキッチンからの眺めを考えて配置したから」
妻「はいはい」
私「前を完全にふさいじゃうのはいやだなあ」
妻「それは確かに」
まあ、でもそのへんは植える木の種類や大きさを考えれば済むこと。ていうか木の種類なんてサクラとモミジとイチョウくらいしかわからないのですが、そこはインターネットに頼ればなんとでもなるはずです。
私「で、家庭菜園っていってるけど」
妻「自給自足は大事やからね」
私「そもそもイングリッシュガーデンとかいってなかったか?」
妻「お花が咲いてればそれでよかばい」
私「にしてもお花畑と芝生の横にいきなり畑が?」
妻「分かっとらんねえ」
私「?」
妻「今はこういうのがあるとよ」
私「ぽたじぇがーでん」
妻「見た目も考えた上でお野菜とお花とハーブを植えること」
私「おしゃれですなあ」
妻「佐賀では常識ばい」
私「(絶対ウソだ)」
と、まあ、このような会議を経て、私たち一家の程々の庭に必要な要素をまとめることができました。てなわけで、これらをまとめる方法を検討していきましょう。
・芝生
・お花畑
・目隠しの植木
・広縁まわりの植木
・ポタジェガーデン
なかなかにバラバラでこれらをどうまとめればいいのか、ていうか昨日今日初めて聞いた単語のモノをまとめることができるのかどうか、さっぱりこれっぽっちも検討がつきませんが、なんとかまとめる方法を考えます。
次回「程々のエクステリア(検討編・グラウンドカバー)」につづく