アンチ程々の家宣言 〜BESSの家で程々じゃないジャパネスク生活〜

BESSがプロデュースするジャパネスクハウス「程々の家」を、ぜんぜん程々じゃなく暮らす様をご紹介いたします。

程々の家の理想と現実(建築編・その2)

えーと、まずいきなり言い訳なのですが、本日の記事は建売オーナーの方にとっては不愉快な内容を含んでいるかと思います。ので、お怒りになられた場合は他のSNS等で炎上させる前に、まず私に直接クレームをいただければ幸いです。誠心誠意謝ります。

 

antihodohodo.hateblo.jp

 

前回の記事で、 契約したBESS東葛さんと、その下請けの今山住建さんの関係やなんかを説明いたしましたが、主に不満だった部分について、文句を言うだけじゃなくてちょっと理由を考えてみましょう。

 

不満だった部分がそもそも何だったのかということをつらつら考えてみて、その不満は大きく分けて2種類に分かれることに気がつきました。

 

① こちらの希望に対しての提案力や対応力が低い

② スタッフの質のバラツキが大きい

 

まずは②から考えてみますと、今回の建築で言えば大工さんや基礎屋さんについてはレベルが結構高かったのに対して、その他の業者さんは平均からちょっと下。でもって、何度かご紹介している現場監督や、①にも関係してくる設計士さんなんかは、残念ながらプロ意識も技術も低いと言わざるを得ない感じです。

 

f:id:interspur:20170525233839p:plain

 

むう、こうして見ると基本的に外注のスタッフはマトモだけど、内部のスタッフは今ひとつという傾向にある気がいたします。なんでだろ。

 

というわけでちょっと調べてみたところ、この今山住建さんという会社。基本的には建売のお仕事をメインにされていて、BESSの建築を請負うようになったのはここ2〜3年の模様。求人サイトに新規事業につき人材募集とか書かれていたのでまあ間違いないでしょう(やめーや)。

 

そういった事情から考えると、おそらく建売をメインにしてたスタッフと新規のスタッフが中心のため、施主からのしちめんどくさいリクエストや、第三者から見たらどうでもいいような細かい品質といった、注文住宅だからこそ出てくる事柄への対応ノウハウが、内部のスタッフに致命的に足りていないのではないか、と。

 

まあ、足りてないもんはしょうがないよなあ、誰もそんなめんどくさい施主を相手にした経験がないんだし、そもそも「企画住宅なんて建売みたいなもんだろ」って考えで請負ってるんだろうし、でも大工さんは手配できる中でもエース級を投入してくれたんだからそれだけでも感謝しなきゃ。って、たぶんエース級じゃないと作れないだけなんだろうけど。

 

などと優しい私は思ってしまうのですが、当然のことながらそうは言ってられないBESSならではの事情がございます。それは意匠権

 

BESSは建物そのものを意匠登録しているため、そっくりなものを建てると裁判というスタンスを取っています。

 

f:id:interspur:20170526011223j:plain

 

実際、建物の意匠というのはたいへんビミョーなものなので、仮に程々の家のそっくりさんを建てて裁判をおこされたトコロで、十中八九負けることはありませんし、そもそも訴えられるのはその設計を請け負った工務店になるので施主の懐はいっさい痛みません。

 

というわけで、仁義というものを考えなければ、建売メインの工務店に一括下請けに出すなんていうあやしい契約形態をとるようなフランチャイズではなく、見た目をほぼおなじにしてくれて、設計も融通がきいて、仕事も丁寧で白いカーペットの上ではちゃんと養生してくれる現場監督のいる(根に持ってる)会社にお願いすればいいだけの話であります。

 

ぶっちゃけ、私たちもその方向性についてけっこうマジメに検討したこともありました。が、ひとつはやっぱり納期の問題で。そしてもうひとつは、ニセモノを建ててしまえば、この程々の家の基本設計を行った建築士さんにあまりにも失礼という考えで、キチンとBESSさんにお願いしようという結論に達したわけであります。

 

あ、ちなみに、個人的にはその手のパクリがどちらかというと大嫌いな部類に入るので、BESSというかアールシーコアの「建物といえども意匠権を守ろう」といった姿勢は評価されるべきだと思います。本題とは関係ないけど。

 

そういう考えの上で、結局なにが言いたいかというと、言葉は厳しくなりますが、意匠権だの裁判だの言うくらいだったら、それに見合ったスタッフを用意しろ、と。

 

f:id:interspur:20170526010858j:plain

 

仁義だなんだと言いましたが、つまりこちらはある意味仕方なくBESSさんに建築をお願いしているわけであります。だって、ホンモノの程々の家を建てるにはそうするしかないんだもん。

 

たとえば、ですよ。

 

こちらがその仕事ぶりを見込んで是非にとお願いした工務店さんに、納期を伸ばされたり、雑な仕事や対応をされたのであれば、それは単純に頼んだ私たちの見る目がなかったということである意味納得できます。

 

ただ、おそらくほとんど全てのBESSの家の場合、こちらが見込むのは仕事ぶりではなくあくまで建築そのもの。窓口となる営業会社や仕事をしてくれる工務店を選ぶ自由はございません。

 

だからこそ、そのオマケのようにひっついてきた営業会社や工務店に、無闇に納期を伸ばされたり、雑な仕事や対応をされてしまうと、こちらとしては気持ちのやり場がなくなってしまうわけで。

 

私「ワシなんか間違ったこと言うてる?」

妻「もうちょっとホンネでいってみんしゃい」

私「うーん」

妻「……」

私「うーん」

妻「……」

私「僕の程々の家にさわるな!

妻「キモッ(小声)」

 

なんかいろいろズラズラ書いてまいりましたが、どれもこれも、実際に建った程々の家が意外や意外、とっても満足だからこそ強く思ってしまう事柄だったりします。

 

f:id:interspur:20170509235532j:plain

 

だからこそ、最上級のヒドい言葉を選ばせてもらうと、この素晴らしいコンセプトの建物を、あんな下らない連中に手がけてほしくない。そう強く思ってしまうわけであります。

 

あー、またなんか悲しい話になってしまった。まあ、月末だし、週末だし、疲れてるからしょうがないよね、うん。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

次回「BESSのスタッフに求めたかったこと(その1)」につづく

 

antihodohodo.hateblo.jp