アンチ程々の家宣言 〜BESSの家で程々じゃないジャパネスク生活〜

BESSがプロデュースするジャパネスクハウス「程々の家」を、ぜんぜん程々じゃなく暮らす様をご紹介いたします。

施主検査で悲しい思いをする話(その2)

大変緊迫した状態で施主検査および引渡しの日を迎えた私たち一家3人。というのも、この日に程々の家が完成していないと、銀行様がお金を貸してくれなくなってしまうのであります。あなおそろしや。

 

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というわけで、BESS東葛さんにくれぐれもよろしくと念を押して迎えた3月23日。現場監督によればラスト1週間で追い込みをかけるとのことでしたので、不安半分、ワクワク半分で現場に向かいます。というのは嘘で、不安9割9分、あきらめ1分で現場に向かいます。こんちわー。

 

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私「!」

妻「!!」

 

まあ、外にいろんな資材が投げっぱなしで、オマケになんか掘ったり埋めたりしてるのはまだいいとして、なんか足りないよなあ、コレ。

 

私「ウッドデッキがないwwwwwww」

妻「ファーwwwwwww」

 

外でそんなはずはないとか実はこれで完成なんじゃないかとかバカには見えないウッドデッキなんじゃないかとか騒いでいたら、中から現場監督が登場いたしました。というわけで、とりあえず上がる前にコトの次第について現場監督に確認いたします。

 

私「今日までに完成という話は」

監「聞いてます」

私「このウッドデッキは?」

監「次の週末につきます」

妻「玄関ドアも間違ってるままなんですけど」

監「次の週末に交換します」

私「引渡しも今日という話は」

監「ですからカギも持ってきてます」

私「玄関ドアは?」

監「ですから次の週末に交換します」

妻「しょしょしょ少々お待ち下さい」

 

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私「家よりも何よりもまず彼は大丈夫か?

妻「日本語の通じとるやろか?」

私「今日っていうのは次の週末の後にやってくるんだっけ?」

妻「気をしっかり持ちんしゃい!」

私「いかんいかん」

妻「ていうかドアも次の週末に交換するって言うとったやっか?」

私「言ってた」

妻「でも今日カギ持ってきてるって言ってたやろ?」

私「言ってた」

妻「2日後に交換するドアのカギば今日渡すってこと?」

私「ひとつ分かったことがある」

妻「なんね?」

私「彼はもうダメだ

 

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心境としてはこの画像の三浦大輔さんのような感じですが、このまま蝋人形館に展示されても困るので、つとめて明るく話しかけます。

 

私「あのー」

監「はい」

妻「帰りますー

監「えっ?」

私「お約束と現状が全然違いますので……」

監「えっ?」

妻「それではこれで……」

 

この状態の家をどんだけチェックしたところで、控えめに言ってただの時間の無駄なため、そそくさとクルマに乗り込もうとしたわけですが、さすがにコトの重大さに気づいたようで、ローンは大丈夫ですかとかせめてチェックだけでもしてくださいとかおっしゃいます。

 

私たちも鬼ではないので、そこまで言われたらじゃあまあチェックだけでもして帰ろう仕事休んじゃったし的な流れになり、持参したチェックリスト片手にまずは外観から見ていくことに。

 

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私「あれ?」

妻「なんか白かね?」

 

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私「スキマ空いてるwwwwwww」

妻「中見えてるwwwwwww」

監「あ、これは直します(平然)」

妻「ぜひそうしてwwwwww」

私「あ」

 

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私「順番wwwwwwww」

監「?」

私「おかしいwwwwww」

監「??」

私「ポンプこわれるwwwwwww」

 

本来砂こし器はポンプに砂が噛み込まないようにするためのものなので、順序としては砂こし器→ポンプ→浄水器が正解。これだとポンプと砂こし器の順序が逆であります。誰だこんな配置にしたの。

 

このあと、建物の中もイロイロ見てみたのですが、この手のミスがどしどし出てまいります。って、何もクロスがちょっと汚れてるとか木がササクレてるとかそんなのはBESSの家を建てると決めたときからあきらめてるわけですが、そういうのとは一味違う、ミスを雑に隠した跡や手抜きがほとほと多いのであります。

 

そもそものBESSのコンセプトとして、ラフな作りを楽しむっていうのがあるという理解なのですが、ラフなのと手抜きっていうのは、やっぱりキチンと区別していただきたいわけで、そのへんがごっちゃにされているのを目の当たりにすると、いくらDIYを厭わない(ホントはめんどくさい)私たちと言えども、やっぱりヘコみます。

 

と、外でなんかを掘ったり埋めたりしてた職人さんが、なんかざわざわしているのに気づきました。というわけで、喜び勇んで駆けつけます(やめろ)。

 

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職人さんの足元には真っ二つに折れた四角いコンクリートのカタマリが。現場の様子を見るに、2ヶ所に分かれて埋まっていたようです。

 

そもそもこの時、何を掘ったり埋めたりしていたかというと、今回家を建てるにあたって発生した残土を南側の法面にテキトーに捨てていたところ、開発許可を出した市役所からちゃんとやれよバカヤロウと怒られ、仕方ないから残土をガバガバ掘り起こして余った土地にテキトーに撒いたまではいいものの、当然地形が変わってしまい、再度見に来た市役所からちゃんと測量しなおせよコノヤロウと怒られ、というわけで測量事務所の方がその辺の作業にいらっしゃっていたとのこと。説明長い。

 

測「やべえよやべえよ」

私「どーしました?」

測「ドコのだよコレ」

妻「なんですかコレ」

測「杭が……杭が……」

 

どうやらこのコンクリート、境界を表す杭のようでして、それがなんでか真っ二つに折れて半分埋まった状態で発見されたとのこと。とりあえず土地の四隅は確認したとのことですが、ソコにはちゃんと杭が入ってて、つまりコレがどこの杭だか分からない、と。

 

私「!」

妻「!!」

 

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えー、こちらの画像ですが、土地を購入した当初の法面の様子であります。この斜面に残土が捨てられ、それをふたたび掘り起こしたわけですが、ご覧のようにこちらの法面には境界石が2つ埋められておりました。で、そのうちひとつはアタマがあんまり出てなくて見えにくかったんですね。

 

私「ということだと思うんですけど」

測「!」

私「ちゃんと2つ埋まってます?」

測「ないですね……」

 

というわけで、撒いた残土をふたたび掘り起こした時、見えにくいもんだから境界石も一緒に掘っちゃって、で、気づいたときには真っ二つになっちゃってて、やべえよやべえよってなってとりあえず埋めちゃった説が濃厚になりました。ひえー。

 

私「あれ、監督は?」

妻「なんか家の中に引っ込んだばい」

私「……」

妻「……」

私「帰ろうか?」

妻「うん」

 

よくわかりませんが、施主検査とかローンとかどうでもよくなって、とりあえず美味しいものが食べたくなったので、チェックリストを置いてそそくさと退散いたしました。長くなったのでもうちょっとつづく。

 

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次回「施主検査で悲しい思いをする話(その3)」につづく

 

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