アンチ程々の家宣言 〜BESSの家で程々じゃないジャパネスク生活〜

BESSがプロデュースするジャパネスクハウス「程々の家」を、ぜんぜん程々じゃなく暮らす様をご紹介いたします。

夜の入居前内覧会(ロフト&クローゼット編)

いよいよ入居前内覧会もディティールのご紹介は本日で最終回。こんなちっちゃい家のくせに、意外と引っ張ってしまいました。やっぱりキッチンが悪いよキッチンがという声もありますが、長々とお付き合いいただき誠にありがとうございました。

 

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というわけで、ラストはロフトとクローゼット。私たち一家3人の程々の家の中で、唯一の2階部分でございます。ロフトを2階と言っていいのかという根本的な疑問もありますが、まあ気にしない気にしない。

 

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図面にあるとおり、ほぼ土間エリアの上全部がロフトになっております。広さは12畳とちょっぴり。でもって、その横に2畳のクローゼットがくっついているという作りになります。

 

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まずはリビングからロフトを見上げてみます。ご覧の通り壁はなく、吹き抜けに面する部分にはただの柵があるだけで、やはり2階ではなく問答無用でロフトであります。

 

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階段を登ってみると、柵はこんな感じ。どう考えても子供が落ちる未来しか見えないのですが、未来を変えるためにできることがきっとあるはずです。がんばって探さないと。

 

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そこからくるりと振り返ると、当たり前ですがロフトが全部丸見えになります。壁も何もない、ご覧の通りフラットな空間。オマケに明るさもこれで全開という、もはや何のためにあるのかよくわからない空間となっております。

 

2階は1階とちがって、壁が白いのが大きな特徴。一見塗り壁と間違えるような仕上がりですが、これはクロスの上から白の塗装を施してあるという、イマイチ狙いがよくわからない仕様。漆喰っぽいイメージをローコストで出したいのでしょうが、もうちょっと他に方法はなかったんかコレ?

 

ちなみに、窓はすべて上げ下げ窓。この空間には引き違い窓よりもこっちの方が合うに違いないという思い込みで採用いたしました。ご覧の通りの仕上がりで、個人的なイメージとしてはぴったりだったのですが、上下幅が小さいため、窓を開けてそこから顔を出して手を振るという昔のアメリカのホームドラマにありそうな光景を実現するのは難しいということがわかり、悲しみに暮れています。

 

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さて、時計回りに壁際に移動して、同じ方向を見てみましょう。柵の並びに開いているがクローゼットへの入口です。繰り返しになりますが、明るさはこれで全開。

 

本来であれば表し梁の向こう側にもシーリング照明が付く予定だったのですが、どうせそこにはベッド置くし、ベッドの上にシーリングあってもしょうがないだろ的な考えから照明をケチったところ、ただでさえ暗い家の中で、ひときわ暗い部分となりました。ははは。

 

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さらに時計回りに壁際を移動して、階段の登り口の方を見てみます。なんかこうして見るとスイッチやコンセントや換気扇や火災報知器がバラバラに見えますが、実際もバラバラに見えます。まあ、実際は窓上にエアコンがついて、右下のコンセントは本棚の影に隠れるはずなので、そこまでとっちらかった印象にはならないはず(願望)。

 

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で、そこから左を見てみると、先ほどの穴がポッカリあいているのが見えます。こちらが我が家で唯一の物をしまうためだけの場所となるクローゼットです。

 

間取りを作っていく際にいろいろ出てきた考えの中で、1つの目的にしか使えない空間を極力減らすというものがあったのですが、それが行き着くトコまで行き着いた結果このような事態を招いてしまいました。大変申し訳ない。

 

というか、ホントだったらこの場所もパントリーにくっつけて、洗濯が終わってからの動線を短くしたかったくらいなのですが、そうするとなぜかトイレだけ2階にあるという訳のわからない家になってしまうためさすがに断念。その結果がこちらの空間でございます。

 

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このクローゼット、広さとしてはキチンと2畳分あるのですが、入口から見て分かるとおり、奥に行くにしたがって天井の高さが低くなっております。そりゃそうだ、勾配天井の途中だもの。

 

ちなみに奥側の天井高さは1400mm。ハンガーパイプを通して、下に衣装ケースを並べてちょうどくらいの高さではあるのですが、枕棚をほぼ置けないため、まあ実質1畳ちょっとくらいの収納力と考えたほうが妥当かもしれません。

 

ちなみに照明はダウンライトが1灯。空間に対しての明るさでは明らかにロフト本体よりこっちのほうが明るいという謎の事態が発生してしまいました。

 

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というわけで、クローゼットの入口の高さも1400mmと低くした上で、扉もなくしてしまいました。この場所まで赤の他人が入ってくることはないことに加え、わざわざ扉を開けるのがめんどくさいこと、さらには純正の折れ戸が安っぽすぎて死にそうという3つの理由の合わせ技であります。

 

入口の高さを低くしたことで、扉がなくてもそこまで中が丸見えにならずに済むはずですし、ついでに開口部の上部分に帽子やらなんやらを引っ掛けられる空間ができたので、たぶん正解のはず

 

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で、今までちっとも触れてこなかった床ですが、こちらは1階2階同じく杉の無垢材にオイル塗装を施した仕上げとなっています。安物の杉なので節だらけですし、死ぬほど柔らかいので歩いてるだけでキズが付きそうな感じ。

 

とはいえ、その柔らかさは素足で歩くと本当に心地よく、肌触りもサラサラで、寒い日には温もりがあり、暖かい日にはほどよく冷たく、私も妻も大変気に入った部分となりました。あと、子供がアタマからクラッシュしてもこれなら安心(ホントか?)ですし。

 

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天井はご覧の通り。ベージュ色の編み柄(っていうのか?)のクロスが貼られていて、なかなかに涼し気な佇まいです。木のブラウン、壁の白、天井のベージュというカラースキームはとてもよく考えられていて、暗いながらもおちついた空間を作るのに大いに役立っている気がいたします。

 

ていうか、暗くて落ち着いてない空間ってなんだろう。昔のディスコとか?

 

と、まあ、このようにまるっと一軒ご覧いただいたわけですが、この夜の雰囲気は家族全員とっても気に入っておりまして、引越しに向けてテンションがうなぎのぼりでございました。

 

もちろん画像のとおり、家全体はちょっとありえない暗さなのですが、明るくしようとしたけど結果として暗くなっちゃったというありがちなパターンとは異なり、最初から真っ暗上等というスタンスで考えていたため、それほど暗く感じないというか、むしろ意外とフツーに暮らせそうという前向きな姿勢を保つことができております。

 

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次回「夜の入居前内覧会(総集編)」につづく

 

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