アンチ程々の家宣言 〜BESSの家で程々じゃないジャパネスク生活〜

BESSがプロデュースするジャパネスクハウス「程々の家」を、ぜんぜん程々じゃなく暮らす様をご紹介いたします。

薄暗い家をつくる方法(その4)

窓のサイズと、そこから見える景色をイロイロ考えて、家の配置まで決めた私たち一家3人。ただでさえ薄暗い程々の家が、ほぼ真っ暗になることが確定したわけですが、そんな窓選びのラストとして、窓の種類を決めていきます。

 

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窓が減った減ったと騒いでおりますが、平面図だとイマイチよくイメージが湧かないため、立面図を作ってみました。まず、当初プランがこちら。

 

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まあ、なんというか特におかしなことはございません。が、どうにもいけ好かない。なんというか、家のフォルムと窓の配置が全然合ってない気がします。で、今回の決定プランがこちら。

 

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なんということでしょう。窓が半分になっただけで、ものすごーく家のプロポーションが強調されて、シャープな印象を受けるようになるじゃありませんか。なんか東面を見ると、1階に窓がないようにも見えますが、どのみちこっちにはエコキュートや井戸ポンプが設置される予定なのでへーきへーき。

 

で、ここでちょっと気になったのですが、この決定プラン、どのくらい窓が少ないのかを計算してみます。窓のリストは以下の通り。順序は広縁側から反時計回りです。

 

【1階】

三連引き違い窓(W2600・H2300)

縦すべり窓(W300・H1370)

縦すべり窓+FIX(W405・H1810)

縦すべり窓+FIX(W650・H1810)

 

【2階】

上げ下げ窓(W650・H980)

上げ下げ連窓(W1245・H980)

上げ下げ窓(W650・H980)

 

でもって、いろんなサイトを見てみると。なんでも床面積に対して窓の面積というのは、一戸建てでだいたい25%、マンションだと19%くらいが標準とのこと。ほほう。というわけで計算してみます。

 

床面積 78.24㎡

窓面積 9.44㎡

窓割合 12.07%

 

少ないwwwwwwwwwwww

 

このように、一般的なお宅にくらべて半分以下の窓サイズになることが分かったところで本題に移ります。

 

窓が少なくなったとはいえ、デメリットばかりではありません。窓が少ないことによる主なメリットはこんな感じ。

 

・断熱性能が上がる

・窓代が安くなる

 

これがどういうことになるかと言いますと、つまりこれまでと同じ予算を窓に掛けるのであれば、よりいい窓を採用できちゃって、でもってケチったとしても、そもそも窓が小さいので断熱性は十分に確保できるというわけです。たぶん。

 

ので、我が家としては、ほぼ同じグレードの窓を採用することといたしました。

 

そもそも、程々の家のハイライトとも言える広縁側の掃き出し窓は特注品らしく、通常4枚建てになる幅のところが3枚建てとなっております。ので、枠の数が少なく開放感そのものは出るのですが、他の製品はどうも選べないっぽいムード。モノ自体はYKKAPのエピソードというアルミ&樹脂複合サッシなので、まあ必要最低限の性能は確保しているはず

 

www.ykkap.co.jp

 

そんなわけで、選べるのは実質その他6枚の窓。これら全部をあわせても掃き出し窓1つに及ばない面積のため、そんなバカ高い窓を入れたトコロで効果の程はたかが知れてるはず

 

というわけで、他の窓については同じYKKAPで、同じくアルミ&樹脂複合サッシのAPW310シリーズで統一することにいたしました。

 

www.ykkap.co.jp

 

こちら、オール樹脂サッシのAPW330シリーズと結構迷ったのですが、我が家の場合、周囲はなにひとつ遮るもののない過酷な環境。当然紫外線も当たり放題です。そんな環境で外壁側も樹脂の場合、数年でクルマのヘッドライトみたいになっちゃうんじゃないの疑惑がどうしても発生したりします。

 

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クルマのヘッドライトならご覧の通り磨き倒してやればなんとでもなるのですが、建物の窓枠を磨き倒してる人がいたら、それはただの危ないおじさんであります。ので、ここは外側アルミを選択。そう、私にだって人並みの判断力はあるのです。

 

ていうか、よく考えたら2階は窓の下に枕が来るようなベッドのレイアウトになる予定なので、そこだけオール樹脂窓にしとけばよかったような気がしないでもありませんが、まあ、それはそれ、コレはコレ。

 

あとは、1階は縦すべり窓に、2階は上げ下げ窓に統一。縦すべり窓は高さが1810になると、下部にFIX窓がついた二段構成になってしまうため、デザインが若干ごちゃっとするコト。あと、2階は北面の壁の高さが2mほどしかないため、自然と上げ下げ窓の高さそのものも制限されてしまうコト。

 

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そんなこんなで多少の残念ポイントはあるものの、一応カタチになった窓についてのアレコレ。基本増える一方だったコストもここについては圧縮できたので、減額調整を考えてる方なんかはホントにその窓が必要なのかどうか、下の問答集にあてはめて、もう一度考えてみると幸せになれるかもしれません。

 

【窓を減らす際のセルフ問答集】

・本当にその窓の先を見たいか?

・本当にその場所に自然光が欲しいか?

・本当にその窓をつけることで電気代が節約になるか?

・本当にLEDの電気代より窓代のほうが安いのか?

・本当にその窓による壁紙の日焼けを許せるのか?

・本当は「きゃー素敵な明るいおうち!」って言われたいだけなんじゃないか?

 

えー、徐々に感じが悪くなってきたので、本日はこのへんで失礼いたします。

 

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次回「もっと光を!(その1)」につづく

 

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