アンチ程々の家宣言 〜BESSの家で程々じゃないジャパネスク生活〜

BESSがプロデュースするジャパネスクハウス「程々の家」を、ぜんぜん程々じゃなく暮らす様をご紹介いたします。

間取りバトル(その4)

らせん階段の採用を検討したことで命を危険に晒すことになった私。生まれたばかりの我が子のためにも階段と引き換えに団信を使うわけにはいかないので、他の方法を考えなくてはいけません。

 

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というわけで、ここまでのまとめ。

 

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【らせん階段を採用しなかった場合】

・テレビを置くと広縁に出にくい

・リビングが使いにくそう

・玄関入るとラーメン屋

 

【らせん階段を採用した場合】

・上の問題が解決

・ひゃくまんえん

・パンツが見える

 

というわけで、なんとかひゃくまんえんを支払わずテレビの見やすさと階段の抜け感と広縁への動線を実現させるために今さら勉強を始めます。図書館に行って階段と名のつく本を片っ端から借り、といっても大した冊数があるわけでもなく、オマケに載ってるのはらせん階段だったりらせん階段だったりらせん階段だったりして、どんだけらせん階段好きなんだよ建築家って人種はクソがなどとブツブツいいながら、ふと目に止まったのがこちら。

 

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この時点ではいったい何に目が止まったのかイマイチ自分でも理解できなかったのですが、なぜか気になるこの階段。よくわからないので、自分がやりたいことを写真でまとめてみることに。

 

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らせん階段じゃなくてもこういう階段なら視線が抜けてくれるから、玄関入ってラーメン屋現象が緩和されると思う。

 

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前住んでたマンションは壁掛けテレビ。でもってお掃除がとってもラクだったので、今回も採用予定。でも、下に多少の収納は欲しいかも。

 

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でもって、こんな感じでヨコにスピーカーがおっ立ちます。5.1chはキライなのでウーファーとかは置かなくても大丈夫だけど、このくらいの収納はほしいかも。

 

うーん。

 

うーん。

 

うーん。

 

 

 

私「ととのいました!

妻「見せんしゃい」

 

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まず、階段を直進に戻します。

 

次に、下から2段目を踊り場にします。

 

さらに、踊り場を奥行き90cm、幅150cm、高さ40cmのテレビボードに見立てます。

 

そして、踊り場のセンターにテレビを掛けます。

 

最後に、かたっぽのスピーカーを階段の下に置きます。

 

以上、階段兼踊り場兼テレビボードの完成です。

 

この七草、吹抜けの真ん中にどーんと表し梁がありまして、それが室内のアクセントになっております。で、このプランだとその梁とテレビのセンターがピッタリ一致するのですね。

 

だからどうしたという話もありますが、梁の下端までの高さが約2300mm。ということは、照明はたぶん梁の上に来ることになるわけで、変なところにテレビを置くと画面に影が出ちゃいます。ので、そのへんのセンター的なものを揃えると後々ラクなんじゃないかなあ、と。

 

で、イロイロ階段をこねくり回した結果、こんな兼用方法に至ったわけであります。テレビの前を人が横切ることにはなりますが、そこまで人通りは多くないでしょうし、ソコは気にしない。

 

でもって、最初の回り階段プランで唯一良かった収納的な部分。当然らせん階段もオープン階段も下に収納をくっつけることはできないのですが、このカタチにすることで、つまり奥行き90cm、幅150cm、高さ40cmの巨大なボックスが出現することに。リビング収納も無事復活であります。

 

あとあと、コレはほとんどの人には死ぬほどどうでもいいことですが、スピーカー同士の距離をものすごーくちゃんと取れるのも素晴らしいポイント。せっかく木だらけの室内で大きい吹抜けの中なんだから、部屋ごと鳴らすにはけっこう気になってた部分だったりします。

 

私「ドヤァ」

妻「よくもまあこんなことを」

私「問題があるとすれば2階に上がるときにテレビの前を横切るくらいだし」

妻「はあ」

私「手すりないのも40cmまでだからそんな危なくないし」

妻「はあ」

私「オマケに梁とのヘッドクリアランスも大丈夫」

 

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妻「よう考えたねえ」

私「ムフー」

妻「ていうかこの階段といい、左下にある謎のスペースといい」

私「ムフー」

妻「土間キッチンといい、パントリーを隠す格子戸といい」

私「ムフー」

妻「なんか意識高い系っぽい家やね(冷笑)」

私「ヤメテー」

 

そんなこんなで紆余曲折のバトルを経て間取りが決定。したかと思いきや、こちらをBESS東葛に送ったところ「法律上踊り場にも手すりが必要」とか言われるというラストバトルがなぜか発生しましたが、建築基準法施行令第25条を4項までちゃんと読めこのやろう攻撃で無事勝利を収めることができました。2016年4月上旬のことでございます。

 

というわけで、いよいよ今度は設備選び。家造りのハイライトが続いちゃってすでにおつかれ気味ですが、大丈夫か?

 

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次回「愛と欲望の設備選び(序章・その1)」につづく

 

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