魂の入居後DIY(本棚編)
すっかりWEB内覧会を終わらせた気満々になっておりましたが、よくよく考えたら単純にがらんどうの家の中を真っ暗な中で撮っただけということに気づき、戦慄している私たち一家3人。というか、私。とっととリアル完成状態を作らないといけないので、DIYの時間であります。日本語おかしい。
というわけで、第一弾は本棚です。多いというほどでもないけれど、決して少なくもないと思われる微妙なボリュームの本があるため、それなりのサイズの本棚が必要とされることがなんとなく予想されておりました。
やはりどうにもボンヤリとした日本語ですが、まずは本を並べた時のサイズを測って、それに合うサイズの本棚を探すことに。んが、実際探す段になって今度は建物のサイズを測ったところ、どうにも上手くいかないことが判明いたします。
この程々の家、本棚を置けるスペースといえば、階段上がってすぐのロフトの北側の壁しか見当たらず、というわけでこちらの壁一面を本棚にすることに決定し、置ける本棚を探したわけでございます。上の図のとおり、幅は2700mmもあるのでソコは全然問題ないのですが。
この立面図のように北側も傾斜天井になっているため、壁自体の高さが2000mm「しか」ありません。「しか」というのは、壁一面に置けるような大型の本棚を探したことがある方ならなんとなく想像できるはず。というのも。
たとえばこちらの本棚、IKEAのBILLYというシリーズですが、高さが2020mm。ギリギリ2cm足りません。いやまあ2cmくらいなら手前に出しちゃえば問題ない気もするのですが、裏にホコリが溜まりそうだし、なによりきちんと壁に固定できないのはちょっと怖い気も。
その他の本棚も軒並み2050mmとか2100mmとかなので、仕方がないので作ることに。あ、ちなみに造作してもらおうという気もあったりなかったりしたのですが、BESS東葛さんにあからさまに面倒くさい顔をされたのであきらめた気もしたりしなかったりします。
プロが面倒くさいなら、当然ながら私のような素人も面倒くさいので作る作るといいながらあっという間に入居の日を迎え、でもっていつまでも作らずにダンボールが山積みになっている状況が続き、オマケにそのダンボールで息子がボルダリングの真似事を始めるに至って、重い腰を上げて作業開始です。しくしく。
で、作ると言ってもイメージもへったくれもないので、まずはウェブを徘徊して、素敵な本棚を探します。全然上がってないじゃん、腰。
で、丸三日かかって探していちばんイメージと合ったのはこちらのブログの記事。同じくロフトだし、勾配天井だし、イメージとしてはピッタリ。違いといえばこちらはキチンと造作していただいているトコロくらいです。よし、まねっこまねっこ。
この本棚、自在棚と呼ばれるレールと支えを使って、その上に棚板を乗っけてるタイプ。レールが見えてしまいますが、あとから棚の間隔を変えたり増やしたり減らしたりできるのがポイント。
金具のメーカーを質問して、でもってイメージをぼんやり作って、ジョイフル本田に向かったトコロ、見本にしたブログと同じシリーズで白い金具を発見。さらに安いパイン材の集成材と、投げ売りのオスモカラーも発見。お、これでできちゃうじゃん。
で、こちらがやってきた棚板。厚さ25mm、長さ2440mmの集成材を、長さ方向そのままにカットしてもらったものです。棚板は6枚用意して、幅200mmが4枚、250mmと300mmがそれぞれ1枚ずつです。全部で1万6000円くらいだった気が。
で、こちらが投げ売りされてたオスモカラー。色はウォルナットという人気色のはずなのですが、750mlの缶がなぜか70%オフで1700円くらい。ニセモノなんじゃないのコレ?
塗ってみたところ、ドラえもんのオイルのように完全に中身が分離しておりましたが、特に問題なく色はつきました。あ、ちなみにジョイフル本田の富里店です。今でもあるかは知りません。
塗ったあとはこんな感じで乾かします。広縁が便利すぎます。あと、大工さんが置いてってくれた養生用のろくはらボードも便利すぎます。軽くて折りたためてDIYには欠かせません。マジで。
次は棚柱と金具を取り付けるのですが、ひとり孤独に作業を行ったため写真が撮れず、画像がございません。大変申し訳ございませんがいきなり完成いたします。あ、水平儀とインパクトドライバーはあったほうがいいと思います。
こんな感じで上は2000mmのトコに出っ張ってる梁ギリギリ、下は無印の硬質パルプボックスほぼギリギリのところに棚板を設置。棚を作るのはもちろん面倒くさかったのですが、このボックスを6個組み立てるのが発狂するレベルに面倒くさかったので、皆様ご注意ください。
ヨコから見るとこんな感じ。棚柱の長さは1800mmで、棚板の配置は迷った結果、上から300mm、200mmが4枚並んで、一番下が250mmの奥行となっております。目線より高いトコロが出っ張ってる分にはあまり気にならないので、まあこれで正解かな、と。(実はめちゃくちゃ試行錯誤した)
あ、ちなみに使った棚柱はスガツネのAWF15が1本に、ASF10が2本。それに木棚用ブラケットを1枚あたり4本使用しております。お値段はアタマが白い木ネジとかも含めて、全部で20000円弱でございました。
【金額合計】
棚板 16000円(パイン集成材)
金具 20000円(棚柱・棚受け)
その他 2000円(オスモカラー・ネジ等)
合計 40000円
うーん、まあ、意外とかかったといえばかかった気もいたしますが、見た目はソコソコカッコいいですし、30cm以内に近づかなければアラも見えませんし、パンパンに本を詰め込んでも今のところブッ壊れる気配はないので、とりあえずは満足しております。もう二度とやらん。
次回「魂の入居後DIY(トイレ編)」につづく
家電どうしよう委員会(テレビ&掃除機編)
冷蔵庫や洗濯機といった大物系はだいたい決定した家電類。ていうか、新居だから家電類も新しくなんて考えていたものの、さらに考えた結果は未定、もらいもの、中古というしょうもない流れ。これでいいのか夢のマイホームと思いながら、残りを決めていきましょう。
【テレビ】
ご覧のスペースに取り付け予定のテレビさん。ニッチともいえないようなニッチですが、ココに壁掛け金具を用意して、階段の踊場兼テレビボードとして使う予定となっております。
妻「今使ってるテレビが40インチやし、もうちょっと大きくしたいねえ」
私「うーん」
妻「君も大きくしたいって言ってなかった?」
私「そうなんだけど」
妻「どがんしたと?」
私「今買うのがアホくさい気がする」
というのも、ちょうどこんなことを考えていた2016年11月ごろは、売ってるテレビが2Kと4Kの過渡期にあたっておりまして、つまり売ってるテレビは4K対応とか言っておきながら、4K用のチューナーは別売りという大変中途ハンパな仕様でございました。
私「チューナー別体はちょっとありえませんなあ」
妻「別体ってケーブルテレビみたいな?」
私「そうそう」
妻「それはめんどくさかー」
どうやら妻の実家がケーブルテレビに加入していたらしく、リモコンの数が増えてたいそう面倒くさかったとのこと。そんなこんなもあり、とりあえずテレビもペンディングに。あれ、どんどんビンボくさくなってってないか?
というわけで、こちらのREGZAさん。きちんと映るしいちおうフルHDだしそれなりに薄いので、買い換える気になるまでもうちょっとがんばってください。どうぞよろしく。
【掃除機】
えー、まず、現在使っている掃除機がこちら。カッコだけで選んだエレクトロラックスのクリーナーであります。
さすがにカッコだけで選んだだけのことはあって、下のレビューでもお分かりのとおりしかし奴は四天王の中でも最弱的な位置づけの上、購入から2年ほどが経過してバッテリーも弱ってきてさらに弱さに磨きがかかる始末です。
妻「電池が5分で切れるばい」
私「それはいけない」
妻「買い替えたか」
私「かしこまり」
掃除機に求める条件としてはコードレスタイプというただそれだけ。でもって、そのコードレスタイプには大まかに分けて2種類ございます。
妻「どう違うと?」
私「メカニズム部分が上にあるか下にあるか」
妻「なんか関係あるの?」
私「持った時の重さ感が段違いなのですよ」
たとえば上の画像にあるダイソンとエレクトロラックスは、重さがそれぞれ2kg台中盤とほぼおなじ。ですが、実際に床をゴロゴロ転がしてる時に感じる重さが全然違います。なんというか、メカが上にあるダイソンだと、エレクトロラックスの3倍くらい重く感じるようなイメージ。
吸引力というかパワーというかを考えると、定評があるダイソンとかマキタとかに死体気持ちもありますが、どちらもメカが上にあるタイプ。生誕以来箸にも棒にもかからない、もとい、箸より重いものを持ったことがない私にとっては死活問題なのであります。
妻「そんな力説するほど違うやろか」
私「ぜんぜん違うじゃんか!」
妻「えー、気にならんとよ?(展示品のダイソンを軽快に操りながら)」
私「イヤだと言ったらイヤなのです!」
と、このようにムリヤリ押し切り、エレクトロラックスと同じスタイルの掃除機を比較検討。んが、今度はどれも似たり寄ったりというかどんぐりの背比べというか、性能や機能に目立った差がございません。
私「てなわけで、やっぱりカッコで選んでエレクトロラックスになりそうな」
妻「それはもったいなか」
私「でもパナソニックとか別にいらないし」
妻「バッテリーだけならこういうののあるらしかよ?」
どうやらエレクトロラックスさん、バッテリーが弱りやすいというのはわかっているらしく、ハンドユニットごと交換するプランをご用意いただいておりました。
本体が3万円で、大事な部分が全部つまってるハンドユニットが1万2000円というのが若干納得いきませんが、まあ、インクジェットプリンタの逆バージョンということで、ある意味良心的なのかもしれません。
もちろん自分でバッテリー交換できるのが一番いいのですが、それは安全性の面からNGらしく、だったら多少安いけどメーカーに送ってバッテリー交換するより、ハンドユニットごと新しくなったほうが、毎日使う掃除機というコトを考えると合理的というのも分かります。交換に出して1週間帰ってこないとか困るもんなあ。
と、ここまでお読みの聡明な読者の方ならすでにお気付きの通り、結局掃除機もハンドユニットを交換して今までのを使い続けることに。家電選びを終わってみれば、徹頭徹尾新品は一切買わず、これまでのものを使い続けるか、中古にするかという夢も希望もない結果に終わりました。
私「家電に100万円とか予算取る人もいるらしいけどなあ」
妻「我慢して使い続けるわけじゃないからよかばい」
私「でもこれでお金が浮きましたなあうひひ」
妻「なに言っとるの?」
私「え?」
妻「ビルトインの食洗機とオーブンの値段ば忘れたわけやなかやろね?(迫真)」
私「……」
次回「魂の入居後DIY(本棚編)」につづく
家電どうしよう委員会(冷蔵庫編)
新居にはつきものの家電選び。札束をもってヤマダ電機とかに乗り込み「お家を建てたのでいちばんいいヤツください」とか言えればラクなのですが、謎の美意識と生来の貧乏性が頭をもたげて、いらぬ苦労をする話でございます。
というわけで、前回のエアコンと洗濯機選び(選んでないけど)に引き続き、3大大物家電のひとつ、冷蔵庫を選んでいきましょう。
【冷蔵庫】
私「で、問題は冷蔵庫ですよ」
妻「容量ってこと?」
私「あとはデザイン」
妻「まあ、今のはピンクやもんねえ」
私「なんでそんなの買ったんですかねえ」
妻「テヘペロ」
現在使用している冷蔵庫は5年オチくらいの三菱のもので、サイズは520L。基本的なデザインや機能は全然問題ないのですが、何よりも色が致命的であります。
私「パントリーといえど玄関から丸見えなわけで」
妻「なんでそがん作りにしんさったとね」
私「少しでも広く使うためにはしょーがない」
妻「まあ、じゃあ黒やろか」
私「黒い冷蔵庫ってあんまりないんですよねえ」
冷蔵庫のカラーリングって意外とバリエーションが少なく、大型機で黒っぽいとなると最近ではミラーっぽい仕上げのものになってしまいます。すでにキッチンの本体がミラーみたいなので、その後ろにさらにミラーではあまりにうるさい気が。
私「ていうかさあ」
妻「はい」
私「なんで日本の冷蔵庫ってカッコ悪いんだろ?」
妻「冷蔵庫にカッコとかあるの?」
私「こんなのとか」
私「こんなのとかもカッコいいのに」
私「日本だと売ってないんだよねえ」
妻「はあ」
私「省エネの数値上げるためにドアばっかりちっちゃくして」
妻「はあ」
私「どれも似たり寄ったりのデザインになっちゃって」
妻「まあつまり」
私「はい」
妻「今売ってるやつだと欲しいモデルがないと」
私「左様でございます」
いくら欲しいモデルがないからといって、今の冷蔵庫を持っていくという選択肢はなし。というわけで、仕方なく中古の冷蔵庫を探します。電気代を考えれば新しいに越したことはないのですが、本体価格が安いぶんトータルで考えればペイできるはず。
妻「ホントに?」
私「たぶん」
妻「だって、冷蔵庫って電気代かかるよ?」
確かに、冷蔵庫は意外と電気を食う家電。かくいう私も以前住んでいたマンションでは、カッコ優先でおかしな形の古い冷蔵庫を使ってたところ、とんでもない電気代がかかっていたことがございました。
妻「前科のあるやっか(#^ω^)」
私「う、ウチの場合、冷蔵庫を置く条件がいいから!」
妻「?」
私「だからたぶんそんな電気代かかんないから!」
これはマニュアルにも書いてありますが、冷蔵庫は中を冷やした分の熱を周囲に振りまいているため、放熱用のスペースが必要となります。ので、最近よくある冷蔵庫のサイズぴったりに作った冷蔵庫置場の場合、熱がこもりやすくなって結果電気代をバカバカ食ってしまうことになったりします。
私「その点ウチの場合は壁が冷蔵庫の右側だけで、上と左はおろか後ろも空いてる」
妻「はあ」
私「だから、ちょっと古い冷蔵庫でも電気代は意外とかからないはず」
妻「はず?」
私「かかりません!(ヤケクソ)」
こんな感じで妻からも快く同意を得て、一躍中古冷蔵庫探しの旅に出ることに。で、いつものように「冷蔵庫 黒 カッコいい」などとふざけたキーワードで検索をかけてみたところ、こんな感じのが出てまいりました。
私「とりあえず、つや消し黒系で600L以上という条件で選んでみました」
妻「どっちも三菱やね」
私「というか上のは今使ってるのの容量&色違いですなあ」
妻「あ、それは使い方覚えんでええねえ」
私「(いいんだ……)」
とりあえず、この2機種のスペックを比べてみるとこんな感じになります。
【E62S】
・容量 620L
・横幅 745mm
・消費電力 330kw/年
・タマ数 少ない
【Z65S】
・容量 645L
・横幅 805mm
・消費電力 440kw/年
・タマ数 きわめて少ない
私「デザインだと下のが圧勝なんだけどなあ」
妻「私もそう思う」
私「不人気だったみたいで全然中古市場に出回ってないんだよなあ」
妻「確かに縦長の冷凍室とか使いにくそうやもんね」
私「それは慣れちゃえば問題ないと思うんだけど」
妻「けど?」
私「幅がちょっと問題」
ご覧のように、E62とくらべてZ65は幅が6cm大きく、つまりそのぶんパントリーへの通路幅が狭くなってしまいます。通路幅は65cmほどほしいのですが、Z65を選んだ場合は60cmとけっこうギリギリ。むー。
私「というワケで、E62にいたしました」
妻「意外やね」
私「なぜ?」
妻「使い勝手を犠牲にしてカッコを取ると思ったばい」
私「いや、そのつもりだったんだけどね」
妻「?」
私「不人気すぎて売ってなかったwwwwww」
えー、けっこう引越しギリギリまで探したのですが、あまりに不人気すぎてこの色のはさっぱり見つからず、ていうかE62の方もこれっぽっちも見つからず、どうしようとりあえず今のピンクを持ってくかというトコまで追い詰められて、ようやく納得できる程度のE62が見つかり、つまり選択の余地なくこちらになりました。
まあ、電気代もこっちのほうが安いし、使い勝手に不満はないし、デザイン的にもきちんとマッチしてくれてて言うことはないのですが、とりあえずまだヤフオクのアラートにはZ65が入っております。しくしく。
次回「家電どうしよう委員会(テレビ&掃除機編)」につづく
家電どうしよう委員会(エアコン&洗濯機編)
さて、エクステリアのお話もひと段落ついたところで、これまで全然触れてこなかった家電のお話でございます。外だ中だと落ち着きのないブログ構成となっておりますが、家づくりの最中でも同じようなムードだったので、むしろ臨場感たっぷりと胸を張って威張る所存でございます。
いろいろ見たり聞いたりすると、どうやら皆様引越しの際には家電も一気に新しくしちゃう派が多いような印象。もちろん私たち一家3人もそれにあやかりたいので、とりあえず新居で必要だと思われる家電をリストアップすることにいたします。
【新居で必要な家電 ①】
・エアコン
・冷蔵庫
・洗濯機
・電子レンジ
・食洗機
・テレビ
・掃除機
・空気清浄機
・扇風機
妻「けっこうあるねえ」
私「まあ、電子レンジと食洗機はキッチンについてくるけど」
妻「エアコンは仮住まいに備え付けだし」
私「冷蔵庫は色が合わないし」
妻「テレビは今のが40インチやしちょっと小さかやろ」
私「掃除機はバッテリーがあやしいなあ」
妻「空気清浄機と扇風機は買ったばっかやからよかばってん」
私「まあ、けっこうありますなあ」
と、このようにイロイロな意見が出てまいりましたので、それぞれについて考えていきましょう。
【エアコン】
まず、私たち一家の程々の家の場合、エアコンを取り付けられる場所が2個所しかありません。しかもそのうち1つはなぜかパントリーの中のため、実際はロフトの西側の壁1ヶ所となります。というわけで、ココに取り付けるエアコン1基で家全体のエアーをコンディショニングする必要がございます。
私「これが自慢の全館冷暖房システムであります」
妻「嘘おっしゃい」
私「すみません」
妻「ていうか、いくら狭い家でもそれなりに広かとよ?」
私「はい」
妻「そんな家1軒まるごと冷やせるエアコンなんてあるとね?」
確かにどんだけ小さい家とはいえ、畳数でいえば土間とリビングとパントリーとロフトをあわせてだいたい40畳弱。それをどうこうできるエアコンがあるとは思えません。だってダイキンのウェブサイトとか見ても、最大で29畳程度とか書いてあるし。
私「いやあ、ありませんなあ」
妻「(#^ω^)」
私「しかも大きいエアコンって高いんですなあ」
妻「(#^ω^)」
若干命の危機を感じたので、アタマをフル回転させてなんとか29畳以下のエアコンでも我が家をまるごと冷やせる根拠を探します。間取りとかを考える段階でフル回転させろよバカヤロウというご意見は甘んじてお受けいたします。
私「ほら、ウチって窓が少ないじゃん?」
妻「……」
私「しかも南側の窓は軒が深いから夏は直射日光入らないし」
妻「……」
私「壁がない上に大きいシーリングファンがあるから空気も偏らないし」
妻「……」
私「……」
妻「……」
私「と、とりあえず建ってから考えよっか!」
【洗濯機】
予期せぬトラブルによりライフが1基減るというアクシデントがありましたが、次はパントリー内に置く冷蔵庫と洗濯機です。上でも出てきたように冷蔵庫は色が合わないため買い替え対象。また、洗濯機はすでにお古をいただけることが確定しております。
私「といっても、洗濯機は扉の勝手が逆なんだよねえ」
妻「でもドラム式で乾燥まで一気にできるなら文句のなかよ」
私「日立のビッグドラムだから性能はいいはずだけど」
ちなみに機種はこちら。すでに型落ちですが、使用頻度がすくないことと、少なくとも今使ってるタテ型のフツーの洗濯機に比べればはるかにマシということで、お譲りいただくことが決定しました。
ちなみに私たち一家の場合、吹きっさらしの立地のため強風とホコリが厳しいという理由で外干しは一切考えておらず、また、室内干し用のフック的なものも用意しておりません。お風呂場を大きめにした上で200Vの浴室乾燥機も用意したので、大物を干すときは浴室でという考えであります。
妻「200Vとか関係あると?」
私「大アリ」
妻「そうなん?」
私「1616サイズ以上だと200Vじゃないとロクに乾かない(当社比)」
妻「電気代の高そうなんやけど」
私「電圧と電気代はあんまり関係ないぞ」
妻「そうなん?」
私「ていうか同じ仕事量なら電圧高いほうが効率がいいぞ」
妻「そうなん?」
私「そういうことにしといてください(よくわかってない)」
妻「わ、わかった(まるでわかってない)」
ワット数が同じなら、電圧が上がったぶん電流が減るので、つまり電力損失が減るというだけの話なのですが、いざ説明しようと思うとこれっぽっちも分からないので、気になる向きは上の知恵袋を読んで勉強してくださいおねがいします。
私「というわけで、洗濯機譲ってくれる叔母さんありがとう」
妻「ありがとうございますありがとうございます」
今回は検討と言いつつロクな選び方をしておりませんが、長くなったのでふたたびシリーズ化であります。
次回「家電どうしよう委員会(冷蔵庫編)」につづく
程々のエクステリア(検討編・図面&予算)
本日6月4日は幕張に零戦、佐倉に長嶋茂雄という昭和の2大レジェンドが登場し、まさに日本中の目が千葉県に注がれた1日となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 私は巡業中のためどちらも見られず、これでは千葉県に引っ越した意味がこれっぽっちもなく、まったくもって悲しい限りでございます。
さて、エクステリアについての希望それぞれについて、大まかな検討が完了。というわけで、それぞれに予算と配置を考えてみます。
【クラピア編】
妻「クラピアどがんしよね?」
私「1ポット540円だっけ」
妻「10万円かなあ」
私「草に10万円ですか!?」
妻「でも200ポットしか買えんよ」
私「200ポット植えるのってどのくらい時間掛かるんだろう」
妻「1ポット5分として17時間弱ばい」
私「10万円で十分です」
と、このようにしてクラピア予算は10万円に決定。ていうか、そもそも石がゴロゴロしてる今の庭にそのまんま植えることができるのかどうか、大変疑問であります。
【シマトネリコ編】
妻「で、シマトネリコなんやけど」
私「3000円くらいで売ってるぞ」
妻「目隠しで使うなら最初からある程度大きくないといかんばい」
私「たしかに」
妻「楽天で見たら2万円せんで2mくらいの売っとっと」
私「じゃ、それで」
確かに安いシマトネリコは高さが80cmとか。これでは目隠しになる大きさに育つ前に、こちらが見られる快感に目覚めてしまいそうです。高くなると言っても2万円くらいまでだったら、最初からある程度大きいのを買ったほうがいいに決まっております。
【唐船ツツジ編】
私「ツツジについてはしらべました」
妻「ほほう」
私「樹高が30cmくらいのやつで、1ポット800円であります」
妻「なるほど」
私「広縁の前をカバーするのに17ポット必要なので」
妻「ふむふむ」
私「合計1万5000円で完成する見通しです」
妻「土は?(威圧)」
私「えっ?」
妻「こんな石ごろごろのトコで育つの?」
私「と、とりあえず予算を増額して2万円で!」
こちらも安いものでは400円くらいからあるようなのですが、サイズ的にやはり目隠しになるのに数年かかってしまっては意味がないので、どちらかというと大ぶりなモノを選択することにいたしましょう。
【ポタジェガーデン編】
私「つまりコレは枠をつくればいいんでしょ?」
妻「まあそうかも」
私「でもって、1枠のサイズが80cm×360cmとして」
妻「ふんふん」
私「枠を野地板にして杭を米マツにして」
妻「ふんふん」
私「塗料は程々の家の余りを使って腐りにくいように内側にプラダン貼って」
妻「ふんふん」
私「ひと枠5000円もあればできるんじゃない?」
妻「土は?(迫真)」
私「えっ?」
確かに、枠はナンボほどでも安くつくれますが、問題は土。枠の深さを30cmとしても、1枠あたり1立米くらいの土が必要になります。でもって「畑 土 値段」とかでググってみても、これっぽっちも相場が出てまいりません。というわけで、土はペンディングとして、枠の値段だけを見積もっておきましょう。
というわけで、これらの条件を実際に図面として落とし込んでみましょう。どんな感じになるんでしょうか。ドキドキ。
私「やった20万円で庭ができるwwwww」
妻「絶対にそんなうまくいかないwwwww」
私「私もそう思うwwwwww」
基本的にこちらのプランはすべてDIYでやることになり、でもって庭仕事系の道具は一切持っていないのでそのへんを買い揃える必要があり、でもって他にもたぶんコマゴマといろんな資材が必要となるはずなので、さすがにそんな上手く行くとは思えませんが、それでもたぶんもう20万円くらい用意しておけば箸にも棒にもかからないということはないはず。
と、こんな感じでエクステリアの第一期工事を進めていくことが決定いたしました。すでに今の段階でこんな感じの懸念事項がございますが、それはもう家が建ってから決めることにいたしましょう。だって、建ってみなきゃわかんないし。
【懸念事項一覧】
・クルマ停めるスペースの地べたはどーすんの?
・インターホンとかポストとかはどーすんの?
・土はどーすんの?
・ホントにDIYできんの?
妻「あのさ」
私「はい」
妻「むしろこの辺のほうが大事なんじゃないの?」
私「……」
妻「ここで考えるのやめるってある意味すごかね」
私「……」
次回「家電どうしよう委員会(エアコン&洗濯機編)」につづく
程々のエクステリア(検討編・ポタジェガーデン)
基本的に意味のよくわからない外国語をそのまま使うのはキライな方なので、今回のポタジェガーデンとかも素直に家庭菜園と書いてしまいたいところなのですが、その語感があまりにもバカバカしいのでそのまま使うことにいたします。というか、なんでフランス語と英語が混ざってんですかね?
さてさて、このポタジェガーデン。一体どういうものなのか、またまたイメージがこれっぽっちもわかないので、まずは画像を検索してみます。
おお。
ほほう。
なるほどねえ。まったく植物には詳しくないので、何が植わっているのかはさっぱりわからないのですが、フツーの畑にくらべて明らかにシャレオツなのは理解できます。
妻「確かに見栄えのよかばい」
私「なんかハシゴとかかかってるんですが」
妻「棚を作ってそこにワサワサ入ってるのかわいかねえ」
私「ほかにもうちょっと表現はないのか」
妻「ちっちゃく区切ってあるからイロイロ作れそうだし」
私「ていうかコレさあ」
妻「?」
私「フツーの家庭菜園と何が違うの?」
上の写真を見れば、いくら私とはいえ家庭菜園とは何かが違うのはわかりますが、それが何なのかはさっぱりわかりません。というわかえで、フツーの家庭菜園と一体何が違うのか、さらりとウィキペディアで調べたところこんな感じの違いがあるようです。
・配色や配置など見た目に気を使う
・畝をつくらない
・二品種以上の寄植えをする
・なんかよくわかんないけど木枠を作ってその中で育てる
私「よくわかんないけど見た目がいいのは歓迎ですなあ」
妻「すいか!」
私「木枠を組み立ててその中でっていうのもカンタンそうでいいし」
妻「なす!」
私「いろんな種類を寄せ植えするのも楽しそうでいいねえ」
妻「大葉!」
えーと、まあ、このようにちょっとばかりの違いとはいえ、フツーの家庭菜園じゃないんだという謎の高揚感とともに夢ばかり広がっておりますが、実際にどのくらいのレベルまでこのポタジェガーデンを展開するかを、まずは考えなくてはなりません。
① 食事のちょっとしたアクセント
② 自給自足
③ 出荷
妻「②やね(③と言いたいところだけど)」
私「②だね(①と言いたいところだけど)」
妻「意見が合いましたな」
私「そうですな」
せっかく土地がバカみたいに余っているので、さすがにちょっぴりだけやるくらいだったらもっとビシっとやったほうがよかろうというのが二人の共通認識。で、自給自足とは言っても100%は無理なことなんて百も承知。とはいえ、多少の穀物類を栽培できる広さを確保しなくてはいけません。
ウェブで調べてみたところ、1人につき20坪あれば死ぬほど野菜が食べられるという情報がございましたが、それでも連作障害とかで完全な自給自足はムリとのこと。やっぱり世の中の畑は上手くできているのであります。
ていうか、20坪も畑にするって、つまり66㎡なわけで、それが最低3人分で200㎡なわけで、つまり家の面積の3倍も畑になってしまうのはさすがにNG。じゃあ、どのくらいが無理なく自給自足感を味わえる広さなのでしょうか?
妻「フツーの市民農園とかだと1区画10坪くらいやねえ」
私「それでも素人がやろうとするとめっちゃ広いと思うぞ」
妻「そうなの?」
私「叔母さんが借りててとんでもなくワサワサ収穫できたって話でございます」
妻「じゃあ最初はその半分くらいからかねえ?」
私「まあ、木枠を作るなら、増やすときは木枠も増やせばいいわけだし」
というわけで、最初は5坪を目安にポタジェガーデンを開墾することに。開墾というか、枠を作ってその中をちょっと耕して、でもって上から土を入れるくらいだとは思うのですが、なにぶんやったことない作業なのでどれくらい大変なのかイメージがまったく湧きません。
ちなみに5坪というと16.5㎡。ということは、幅1mのエリアを作ったとすると長さ16.5m。2エリアに分けるとすると1区画8mちょっと。お手入れのしやすさを考えると、これくらいがちょうどいいのかもしれません。
場所はちょっと考えた結果、東側のお隣さんとの境目に近く作ろうかと。こちらのお隣さん、空き地なので特にフェンスも何も建てる必要がないのですが、さすがにフリーパスだとアレなので、この手の工作物でさり気なく境界がわかりやすくしておくのがいい気がしております。
私「というわけでポタジェ担当大臣様、どうぞよろしく」
妻「ムフー」
私「ていうかさ」
妻「?」
私「スイカとナスと大葉って同時に作れるの?」
妻「えっ」
次回「程々のエクステリア(検討編・図面&予算)」につづく
程々のエクステリア(検討編・広縁まわりの植木)
必要最低限の庭造りをモットーにお届けしております程々のエクステリアシリーズ。デカいくせに最低限という無計画にも程がある計画ではございますが、グラウンドカバー、目隠し用の木と続いて、今回は広縁まわりの植木を選んでまいります。
広縁まわりの植木とはそもそもなんぞやという話でございますが、この程々の家、10畳くらいあるウッドデッキに軒がかかっている広縁がその大きな特徴でございます。
で、この広縁。デフォルトでは上のイラストのように、フツーに下側が空いております。もちろんこのイラストのようにキレイに草が生えてくれれば言うことはないのですが、二次元と三次元の区別はきっちりつけなくてはなりません。
妻「まあ、草ボーボーやろね」
私「間違いない」
妻「下手すればネコが子供とか生むかもしれんよ」
私「勘弁してください」
妻「なんとか隠さんば」
隠すことはやぶさかではありませんが、下手な隠し方をすると余計みすぼらしくなったり、植えた植物に家が飲み込まれそうになったりと、どうにもトラブルの予感しかいたしません。ので、そのような危険を未然に防ぐため、モデルハウスの写真を見てみましょう。
ほほう。
ふむふむ。
なるほど。
妻「ツツジやね」
私「むー」
妻「他になかやろ?」
私「なんか道路みたいで気に入らない」
妻「つまり育てるのがカンタンってことばい」
私「あと花がキライ」
妻「いっぱい咲いてきれかやろ?」
私「このなんかぼんやりしたピンクとか下品なピンクとか気に入らん」
妻「育ててる人に怒らるっとよ」
私「もっとこう街路樹っぽくないアレはないものか」
特に植木に対してこだわりどころか興味がなかったはずの私なのですが、あまりに興味がなさすぎて、そういうモノにお金を払うということに大変シビアになってしまい、でも興味がなさすぎて選ぶというか代案を見つけることもできず、ただひたすら画像検索フォルダが潤っていくだけというしょうもない状況。
とはいえ、イヤイヤ言ってるばかりでは縁の下から子猫の鳴き声が聞こえてくる日もそう遠くなさそうな気がするので、一生懸命探します。と、なんかちょっぴり良さげな植物を発見。
私「コレは?」
妻「緑がきれかねえ」
私「ブルーパシフィックとかいうやつらしい」
妻「丈夫で色がキレイとかええねえ」
私「最強健種とか書いてあるぞ」
妻「でも花は咲かないんやね」
私「ま、まあ」
妻「あと」
私「?」
妻「なんか1年で70cmも伸びるとか書いてあるけど」
私「うっ」
妻「大丈夫なん、これ?」
さすがに1年に70cmとかそんな爆発的に伸びられて、オマケにそれが縁の下に入り込んで収集がつかないとかは困ってしまいますので、泣く泣くこちらは却下。カンタンそうでよかったのになあ。
てな感じでしばらく選考が止まっていた広縁まわりの植木。ところが、いつものようにホームセンターをパトロールしていたある日のこと、ふと立ち寄った植木売り場でこんなのを見つけました。
妻「ツツジやねえ」
私「ん?」
妻「ん?」
私「真っ赤なのあるじゃん!」
妻「え?」
私「ピンクでも白でもなくて真っ赤なのある!」
不肖私、38年生きてきてツツジとは白かピンクの2種類という先入観を持っておりました。が、燃えるような真っ赤のツツジがあるではありませんか。で、見たところ唐船ツツジとかいう品種とのこと。
別名黒ツツジと言われるほど真紅の花で、コレならなんというかボンヤリとしたイメージもなく、いわゆるツツジっぽい感じもあまりなく、しかも別に育てるのが難しいとかいうこともないらしく、別にとても高価とかいうこともないらしく、まあすべて伝聞ですが、つまりコレならツツジでも全然OKであります。
というわけで、時系列がドーンと飛んで、いきなり1ヶ月ほど前のお話。我が家にやってきた唐船ツツジさんです。思ったとおり、キッチン横のガラスモザイクタイルと同じような系統の深い赤。危うく妻にピンクのツツジで押し切られそうになっておりましたが、抵抗しててよかったよかった。
さあ、これで後は妻入魂のポタジェガーデンを残すのみとなった、程々のエクステリア検討会。今しばらくお付き合いくださいませ。
次回「程々のエクステリア(検討編・その4)」につづく
程々のエクステリア(検討編・目隠し用樹木)
心を癒やす草花の話をしていたはずがなぜだか法律の話になってしまい、根拠法だの判例だのと物騒な話になるという本末転倒ぶりに、なんだかなあという気がしないでもなかった前回。庭が荒れ地になった上に心も荒んでは悲しいにも程があるので、気を取り直して植木について考えてみましょう。
さて、毎度ではございますが、エクステリアについての希望を確認してみましょう。ちないに前回はグラウンドカバーとして芝生とお花畑を同時にやっつけました。
【エクステリアの希望】
・芝生
・お花畑
・目隠しの植木
・広縁まわりの植木
・ポタジェガーデン
妻「次は植木やね」
私「目隠しかあ」
妻「葉っぱがみっしりついてる常緑樹がよかね」
私「はい検索検索」
いつものようにグーグルさんで「目隠し 植木 常緑」などと検索してみると、いくつかの候補が出てきます。
妻「うーん」
私「まったくイメージが湧かない」
妻「そもそもどのくらいのサイズの木が必要なんやろか」
私「計算します」
今回のプランはとにかく安くというポイントがメインとなるため、必要最低限の樹木で目隠しをすることを目的といたします。ので、どんだけちっちゃい木でどうしても隠したい部分を目隠しできるかというのを計算。
まずは北側の窓から。北側道路からは結構な範囲が覗けてしまうのですが、基本的にパントリーの中は見られても困らないというか、そもそも人がいないため、キッチンや土間への目線だけを切ることに。というわけで、濃いピンクのエリアからの視線を遮るのに必要な直径は、だいたい1800mmになるようです。
でもって、こちらが高さの検討図。窓から道路までは約4m。そこから窓の高さやら何やらを計算すると、2250mmの高さがあれば十分に目隠しの役割を果たすことができるようです。なるほど。
次は西側の窓。当初は窓の真ん前に木を植えようと考えたのですが、上の図で言うところの左下方向は、キッチンからいい感じの風景が見通せるように考えて窓を配置したため、それを遮るのはNG。
で、さらによく考えると、最低限ということなら道路側からの視線を切ればいいということに気づき、オマケに筋交いや階段に遮られるエリアがかなり多いことにも気づき、というわけでけっこうピンポイントで直径3mほどの木を植えればいいことに気づきました。
さらに、こちらは道路から12mほどの距離があるため、樹高は2mもあれば十分。低くて済むのであればマネー的にもメリットが大きいため、これは大歓迎です。よかった、無闇に大きい木とか考えちゃう前で。
私「というわけで、樹高2.5m・幅1.8mの木が1本と」
妻「ふむふむ」
私「樹高2m・幅3mの木が1本必要になります」
妻「あのさ」
私「はい」
妻「最初の方はともかくとして」
私「はい」
妻「高さより幅のほうが広い木なんてあるの?」
私「じゅ、じゅ、樹形は剪定すればなんとでもなるって書いてあるぞ」
妻「誰が選定するの?」
私「ぼ、ぼ、ぼくが……」
妻「やったことあると?」
私「な、ない、ないです……」
妻「(#^ω^)」
私「い、いや、でもちょっとコレ見て!」
妻「さっきの図ばい」
私「ほら、この濃いピンクの部分の目線を隠したいんでしょ?」
妻「そうそう」
私「木なんか植えなくてもクルマで隠れてるじゃん!」
妻「あ」
えー、この段階では特にクルマをどこに停めるかなんてこれっぽっちも考えていなかったのですが、せっかくカングーとかいう背が高めのクルマに乗ってるわけで、しかも高さも1800mmくらいあるわけで、コレは十分に目隠しに使えるはずであります。
妻「クルマないときは?」
私「カングーがないのって基本的に昼間じゃん」
妻「そうねえ」
私「昼間だったら今のペアガラスってほぼ中が見えないぞ」
妻「ホントに?(疑惑)」
と、このような経緯から検討したところ、結局西向きの窓用目隠しについてはペンディングとすることになりました。実際住んでみて不便だったら考えればいいや、と。
でもって、北向きの窓用目隠しは、枝が適度に広がって、半分日陰という環境でも立派に育ち、さらにお手入れも簡単そうなシマトネリコに内定。今や新築のお宅の2軒に1軒が導入していると思われるくらいポピュラーな品種ですが、その分お値段もリーズナブルで、しかも最初から目隠しに使えるくらいの樹高のモノがたくさん売られているので、ここは実用性重視で選ぶことにいたしましょう。
私「で、西向きの窓用のヤツはシンボルツリーとしてじっくり選ぶわけですよ」
妻「なるほど」
私「目隠し目的じゃなければ落葉樹でもイケるし」
妻「じゃあウメとか?」
私「イケるイケる!」
妻「モモとか?」
私「へーきへーき!」
妻「リンゴとかも?」
私「食べられるもんばっかやんけ」
脱線した上にあらぬ方向に夢がふくらみはじめておりますが、まあ、このくらいは夢見てもいいよね。ははは。
次回「程々のエクステリア(検討編・広縁まわりの植木)」につづく
程々のエクステリア(検討編・グラウンドカバー)
分不相応に広大な庭を入手してしまった私たち一家3人。現状ただの荒れ地となっているこのフロンティアを程々にいい感じのお庭にしないといけないわけですが、このふんわりとした表現をみてもわかるように、イメージといえるようなイメージも、知識といえるような知識もいっさいございません。
そんな中でも希望らしい希望がなんとなく出てきたので、本日はそれを実現するための方法を検討してみることにいたします。
【エクステリアの希望】
・芝生
・お花畑
・目隠しの植木
・広縁まわりの植木
・ポタジェガーデン
まずこの中でいちばんの問題となるのが芝生とお花畑。二人でイメージをすり合わせたところ、土地を半分こして芝生エリアとお花畑エリアを分ければいいというものではなく、全面的にどっちかにしたいと譲りません。
私「お花なんて花壇でいいじゃない!(花に興味がない)」
妻「芝生なんてめんどくさか!(芝生に興味がない)」
そもそもの狙いとしては、どちらもグラウンドカバー(最近覚えた)としての効果を期待したもの。というわけで、それぞれのメリットとデメリットを考えてみます。
【芝生】
◯ 上でゴロゴロできる
◯ 1年中見た目がキレイ
× 手間がかかる
× 金がかかる
【お花畑】
◯ 花の季節はキレイ
◯ 手間がかからない
◯ 安い
× 上でゴロゴロできない
× 花の季節以外はただの雑草
妻「たしかに上でゴロゴロできるのは魅力ばい」
私「一面に花が咲くのもたしかにキレイですなあ」
妻「手間がかかるのもしんどかねえ」
私「阪神園芸さんでも近くにいれば話は別なんだけどなあ」
そんなこんなでお花が咲いて手間がかからなくて安くて上でゴロゴロできるグランドカバーを探してみると、こんなものが引っかかってまいりました。
エクステリアにご興味がある方には常識になっているような植物のようですが、どうやら上で挙げた条件をほぼパーフェクトにクリアしてくれる夢のような草とのこと。
私「芝生の10倍で広がるって」
妻「草刈りもあんまりせんでいいって」
私「人が踏んでもだいじょうぶって」
妻「お花もまあまあかわいいって」
私「雑草対策にもピッタリって」
こんな感じで白いお花が結構たくさんつくというクラピアさん。早速さん付けになってしまいましたが、どうしても芝生がいいとか、どうしても色とりどりのお花に囲まれたいというほどでもない私たちにとっては、ピッタリの選択な気がいたします。
ちなみに、クラピアさんのイロイロについては、こちらのブログがたいへんたいへん詳しいので、ご興味のある方はこちらをご覧ください(丸投げ)。
というわけで、一も二もなくクラピアさんの導入を決定しそうになった私たち一家3人。が、そういえば値段書いてなかったぞ値段。
私「で、コレいくらなの?」
妻「1ポット540円って書いてあるね」
私「上のオススメだと1㎡あたり4ポットって書いてあるぞ」
妻「何㎡あるんだっけ?」
私「少なく見積もって400㎡」
妻「400×4×540円」
私「86万4000円」
妻「いかんばいwwwwwwwww」
せっかく膨らんだ期待だったのですが、さすがに草に100万円は払えません。とはいえ、せっかく気になったのですからもうちょっとやり方を考えます。
私「思いつきました!」
妻「どがんしたと?」
私「芝の10倍早く広がるんだよね?」
妻「らしかね」
私「つまり芝の1/10の量だけ買えばいいのではなかろうか?」
上でご紹介した出光さんによる実験では、おそらく1㎡あたり4ポット植えられたクラピアさんが、2ヶ月たたずに文字通りグラウンドカバーになる様子が紹介されています。ので、たいへん乱暴に考えれば、この10分の1の数にしたところで20ヶ月あれば地面を覆い尽くしてくれるのではないか、と。
妻「20ヶ月は長かばい」
私「最初はじゃあ半分のエリアだけに植え付けるとか」
妻「えー」
私「だって西側のすみっこなんて全然見えないじゃん」
妻「まあたしかに」
というわけでちょっと計算。
まず、400㎡のうち、家に近い部分200㎡にクラピアを植え付けるとします。でもって、予算を10万円として、そうすると買えるクラピアは200ポット。ということは1㎡あたり1ポット。オススメの1/4だから、つまり8ヶ月で200㎡ぶんはグラウンドカバーをつくれるのではないか、と。
妻「そがん上手くいくやろか?」
私「ある程度増えたトコロで株分けすればもっと増やせるんじゃないの?」
妻「おお」
と、ここでちょっとお断り。このクラピアという品種、どうやら種苗法という法律で保護されており、勝手に増やしたり譲ったりしちゃダメよという決まりがあるようです。著作権法と似た仕組みですね。
というわけで、基本的には勝手に株分けするのはアウトのようなのですが、その中でも例外規定があり、自家消尽であればセーフということになっております。つまり、自分ちで増えたものをさらに自分ちに植えるのは問題ないということ。
で、さらに気になったのは、種苗法の条文を読むと「農業者による自家消尽」と書かれているポイントでして、果たしてフツーにクラピアの苗を買った人は農業者にあたるのかどうかという点でございます。
フツーに考えると、私たちは農業を営んでいるわけではないので農業者にはあたらない気がいたしますが、一方、自宅の庭に草を生やすというのは社会生活上の地位に基づいて反復継続する行為でもあります。
何を小難しいことを言っているのかというと、コレはつまり業務上過失致死傷罪の判例で業務とはなんぞやという点に言及した部分でして、これによってたとえばクルマの運転は趣味のドライブでも業務という根拠になっている部分。
というわけで、この考えを援用すると、庭に草を生やすという農作業を業務として行う人格という点で私たちは農業者に当たるわけで、つまりテメエの庭に生やかしたクラピアをテメエの庭でどんだけ増やそうと勝手という法的根拠になるはずです。
私「ドヤァ」
妻「よ、よくわかんないけど」
私「ムフー」
妻「私は聞かなかったことにするから」
私「えっ?」
妻「刑務所には1人で行ってきてね(笑顔)」
えーと、その考えはおかしいというエビデンスもしくは判例をご存じの方は、お願いですから私が株分けする前に教えていただければ幸いです。
次回「程々のエクステリア(検討編・目隠し用樹木)」につづく
程々のエクステリア(構想編・その3)
程々のエクステリアなどというタイトルをつけておりますが、あまりの土地のフロンティアっぷりに逆タイトル倒れになりつつある気がいたします。ということで、引き続きお庭どうする問題について考えていきましょう。
前回夫婦それぞれで庭というかエクステリアに対する希望を考えてみました。家のテイストについてはほとんど意見が一致したのですが、私がアメリカン派、妻がブリティッシュ派と、ここでは意見がまっぷたつ。というわけで、それぞれをすりあわせていきましょう。
【私の希望】
・クルマを3台以上置けるスペースがほしい
・広い芝生エリアがほしい
・広縁の回りを覆いたい
・テイストとしてはアメリカン
妻「まあ最初のはどうでもいいとして」
私「えっ!?」
妻「芝生は素敵やけどめんどくさかよ」
私「そうなのですか?」
妻「雑草生えるしすぐハゲるし」
私「こんな感じが理想なんだけど」
妻「たしかにアメリカンやね」
私「ちっちゃい頃からの記憶がどうしてもこうしたいと囁いております」
そもそも、広い土地の中にちっちゃい家がぽつねんと建っているというのは、私が理想としてたムード。そのまわりを芝生と大きめの木で覆うというのがイメージとしては理想であります。
というのも、私が幼少時代を過ごしたボストン郊外の中流家庭のお宅は、どこもこのような芝生に囲まれていて、多感な子供にとってその光景こそが幸せの象徴だったのです。
というのはもちろん嘘で、神奈川県民であったところの私としては、幼少時代から米軍基地や米軍キャンプが身近にあって、つまりフェンスの向こうに米軍ハウスが建っているわけで、それがなんというか理想の一戸建ての姿として刷り込まれているわけでございます。
妻「まあ確かにこういうムードは素敵やね」
私「そうだろうそうだろう」
妻「広縁の周りを覆いたいっていうのはなんね?」
私「こういうこと」
妻「あー、バンコの横を隠すてことね」
私「?」
妻「確かにバンコの下て雑草とか苔の生えるもんね」
私「ば、ばんこ?」
妻「あれ? コレのことバンコて言わん?」
私「38年生きてきて初めて聞きました」
妻「佐賀やと常識ばい」
私「えっ?」
まあ、このプランには特に深い意味はなく、上の写真を見て(バンコの写真ではなく)程々の家にたいそう似合うなあなどというただの思いつきでございます。どうやってアメリカンとの整合性をとるつもりなのかは自分でもさっぱりです。で、次は妻のプランを検討。
【妻の希望】
・お花畑エリアがほしい
・目隠しとなる木がほしい
・家庭菜園がほしい
・テイストとしてはヨーロピアン
私「お花畑というのは花壇ということで?」
妻「こういうことやね」
私「一面やんけ!」
妻「せっかく広いんやからこれくらいやらんと」
私「目隠しっていうのは」
妻「キッチンと土間に窓のあるやろ?」
私「はい」
妻「北側の道路から中が見えるやっか」
私「はいはい」
妻「カーテンつけんでもいいように窓の前に木ば植えたかよ」
たしかにこのように目隠しがあれば、もともと交通量なんてほぼない道路のため、いちいちカーテンを引かなくても外からの目を気にしなくてすみます。
私「でも北側の窓はいいとして」
妻「はい」
私「西側の窓はいちおうキッチンからの眺めを考えて配置したから」
妻「はいはい」
私「前を完全にふさいじゃうのはいやだなあ」
妻「それは確かに」
まあ、でもそのへんは植える木の種類や大きさを考えれば済むこと。ていうか木の種類なんてサクラとモミジとイチョウくらいしかわからないのですが、そこはインターネットに頼ればなんとでもなるはずです。
私「で、家庭菜園っていってるけど」
妻「自給自足は大事やからね」
私「そもそもイングリッシュガーデンとかいってなかったか?」
妻「お花が咲いてればそれでよかばい」
私「にしてもお花畑と芝生の横にいきなり畑が?」
妻「分かっとらんねえ」
私「?」
妻「今はこういうのがあるとよ」
私「ぽたじぇがーでん」
妻「見た目も考えた上でお野菜とお花とハーブを植えること」
私「おしゃれですなあ」
妻「佐賀では常識ばい」
私「(絶対ウソだ)」
と、まあ、このような会議を経て、私たち一家の程々の庭に必要な要素をまとめることができました。てなわけで、これらをまとめる方法を検討していきましょう。
・芝生
・お花畑
・目隠しの植木
・広縁まわりの植木
・ポタジェガーデン
なかなかにバラバラでこれらをどうまとめればいいのか、ていうか昨日今日初めて聞いた単語のモノをまとめることができるのかどうか、さっぱりこれっぽっちも検討がつきませんが、なんとかまとめる方法を考えます。
次回「程々のエクステリア(検討編・グラウンドカバー)」につづく