間取りバトル(その2)
サイズを七草に決めたはいいものの、間取りをいじり始めたが最後、どうにもこうにも収拾がつかなくなってまいりました。オマケにめんどくさい希望やら何やらを言い出したので、ついには玄関まで行き場を失うというトンデモっぷりであります。
問題になっている間取りの現状はこんな感じ。問題点をざっと挙げるだけでズラズラ出てまいります。
・玄関がない
・洗濯機の行き場がない
・テレビの位置が気に食わない
・キッチン&ダイニングとリビングが中途ハンパに分断されてる
・パントリーとキッチンが遠い
妻「これってさあ」
私「はい」
妻「どれかひとつをあきらめれば解決するってもんやなかやろねえ」
私「おっしゃるとおりです」
妻「テレビが隅っこでも玄関作れるわけじゃないし」
私「そうそう」
妻「パントリーあきらめても玄関作れるわけじゃないし」
私「そうそう」
妻「洗濯機を洗面所に置いても玄関作れるわけじゃないし」
私「そうそう」
妻「ダイニングを独立させても玄関作れるわけじゃないし」
私「そうそう」
妻「……」
私「……」
妻「解任」
私「ファーwwwwwwww」
妻「一週間かかって玄関一つ作れない無能には任せられんとね」
私「チョットマッテ!チョットマッテ!(マートン風)」
妻「なんね」
私「実は腹案が」
妻「なんで言わんと」
私「いや……あの……」
妻「見せんしゃい」
妻「説明してもらおうか(迫真)」
私「えー、責任審判の私です。ただいまの間取りについてダイニングが玄関の妨害をしていると判断したため、ダイニング選手は間取り妨害でアウト、玄関選手を北側に戻し、ツーアウトキッチン土間でプレイを再開いたします!」
さすがにこの審判の説明では意味が全くわからないので、これまで出てきた希望ごとにスローVTRで見てみましょう。
・キッチンが奥まっている
→ カウンターキッチンで全てを済ませることでダイニングを削除
→ キッチンを家の中心線寄りに持ってこれる
→ リビングとの動線も確保
→ 解決
・玄関が狭い
→ 玄関土間を拡大することでダイニングを削除
→ キッチンまで土間にすることで土間エリアを拡大
→ モトコンポ置くどころか10畳もの広大な玄関土間を確保
→ 解決
・洗面脱衣室が狭い
→ キッチン後ろをパントリーにすることでダイニングを削除
→ パントリーに洗濯機を追い出す
→ 余ったスペースで洗面脱衣室の幅をキチンと2マス分に拡大
→ さらに余ったスペースでお風呂を2.5畳に拡大
→ おまけにトイレのドアを洗面脱衣室の中に入れてプライバシー向上
→ 解決
・リビングにテレビを置きにくい
→ 未解決
私「プレイッ!」
妻「待ちんしゃい」
私「はい」
妻「家族の食卓は?」
私「あの……、あの……、広縁で!(口からでまかせ)」
妻「え?」
実況「さあ、思わぬ継投となりましたが、このピンチどう凌ぐか」
解説「ここは1球1球見ものですね」
【初球】
私「あのさ、今流行ってるアウトドアリビングってやつだよ!」
妻「……」
実況「ダイニング選手、初球のストレートに手を出しません」
解説「ベンチから待てのサインが出てますからね」
【第2球】
私「ちょっとした食事はカウンターで済ませてさ!」
妻「……」
実況「ダイニング、2球目のまっすぐも見送ってツーボールナッシング」
解説「カウンターで食事はどう見てもラーメン屋ですから、明らかなボール球ですね」
【第3球】
私「家族で食事するスペシャルな時間はスペシャルな環境のほうがいいと思うわけよ!」
妻「……」
実況「ダイニング、これも見てスリーボール! ストレートが入りません!」
解説「このカウントからスペシャル程度の単語じゃ振りませんね」
【第4球】
私「ほら、ついでにお風呂も大きくなったし!」
妻「……」
実況「これは審判の手が上がってストライク!」
解説「見送ったというより、ちょっとバッターが変化球を予想していなかった感じでしたね」
【第5球】
私「パントリーもちゃんとできたし!」
妻「……」
実況「これは素晴らしい変化球が決まっていよいよフルカウントです!」
解説「でも絶好のコースだっただけに、ラストの決め球がむずかしいですよコレは」
実況「さあ、最後の1球、セットポジションから投げた!」
【第6球】
私「ていうか、ダイニングカウンターで飲むお酒っておいしそうじゃない?」
妻「よかねえ」
私「ファッ!?」
妻「土間キッチン、よかねえ」
私「よか?」
妻「よか」
私「よかの?」
妻「よかよか」
実況「さんしーん! 最後は素晴らしいストレートが決まってゲームセットおおお!」
解説「変化球を2球続けたあと最後の最後で最高のまっすぐを決めたバッテリー、お見事です!」
実況「9回ウラ土壇場で土間キッチンを守り抜きましたああああ!!!」
なんかもう当初の「ハゲるほど悩みたくないから全部プロに任せる」というコンセプトからはもちろん、おうちブログのフォーマットからも大幅に逸脱している気がいたしますが、とりあえず今日も私の毛根は元気です。
次回「間取りバトル(その3)」につづく
間取りバトル(その1)
前回までのとおり、悲壮な決意で500万円と引き換えに寝室をロフトで我慢し、家族三人蚕棚のようなところで寝ることを決意した我々。そして「カネをもらう側が考える」という当初の掟を破り、これから間取りをこねくり回していくことになります。
で、早速最初の質問が。
妻「あのさあ、ロフトで寝るって言ってたやろ?」
私「そう」
妻「でもさ」
私「はい」
妻「七草って1階にベッドルームのあるやっか?」
私「うっ」
妻の指摘通り、七草では南玄関プランも北玄関プランも、北側にベッドルームがきちんと用意されております。おまけにちっちゃいけど収納もついてます。
私「……その部屋のことは忘れてください」
妻「なんで?」
私「キッチンが……キッチンが……(広澤克実解説者風)」
妻「なんね」
私「その部屋を生かすとオープンキッチンにできないんじゃあああああ!!!!!」
妻「……」
私「どう考えても1階に部屋作るとキッチンが穴蔵になるんじゃあああ!!!!!」
妻「……」
私「おねがいしますううううロフトで寝てくださいいいいいいいいいい!!!!!」
妻「食事当番は6:1で」
私「え?」
妻「君6日、私1日」
私「いいんですか!」
というわけで、無事1階のベッドルームをキッチンへ改装する許可も取り、さてさて実際のプランニングに入ります。
プランニングといっても、幅6370mm、奥行き8190mm。というか、よくある間取り図風に言えば、ヨコ7マスのタテ9マスという出っ張りひとつないこのカタチを変えてはいけないというは絶対のレギュレーション。オマケに、タテヨコの線は変えられません。ので、訳がわからなくならないよう、この北玄関プランを基本に考えていきます。
このプラン、当たり前ですがフツーに住める(ホントか?)間取りになってるのですが、私達のライフスタイルとか希望に当てはめると、次のような問題点があります。
・キッチンが奥まっている
・リビングにテレビを置きにくい
・玄関が狭い
・洗面脱衣室が狭い
以前さんざんっぱら仕分けしまくって、ついにはマトモな寝室すら放棄する方向の我らが七草さんですが、この4つのリクエストはどうしてもなんとかしたい。つか、コレなんともならないんだったらもう家建てたくなくなっちゃうので、諸々解決策を考えることに。
・キッチンが奥まっている
【現状】
→ 北向き独立キッチンとかやる気出ない
→ ノーマルのキッチンは2100mmで狭い
→ パントリーもない
【希望】
→ 2550mmくらいのオープンキッチンが欲しい
→ オープンなだけじゃなくてキッチンに立った時の抜け感が重要
→ あとパントリーも欲しい
【解決策】
→ 1階のベッドルーム部分のスペースをキッチンに割り振る
→ でもキッチンの向き変えただけじゃオープンにならない
→ つか玄関と耐力壁が邪魔
→ 玄関土間も大きくしたい
→ 詰む
むー、やっぱりなかなか難しいですなあ。ていうか、結局耐力壁がソデ壁のように出てしまうので、キッチン&ダイニングとリビングの間の間口はイマイチ広がらず、結局ダイニングもろとも穴蔵になってしまうのではないかという懸念がございます。つか、玄関どーすんだよ。
・リビングにテレビを置きにくい
【現状】
→ リビングでテレビ置ける場所が限られてる
→ 壁掛けにすると隅っこにしか置けない
→ スピーカー同士の間隔が狭いうえに階段の登り降りにジャマそう
→ ソファとテレビのセンターを合わせづらい
【希望】
→ 臨場感あふれる画面でベイスターズの選手が躍動する様をじっくり見たい
→ 55インチのテレビをちゃんと置きたい
→ スピーカー同士の間隔をちゃんと取りたい
【解決策】
→ 角っこ用のテレビボードを置いてみる
→ テレビが薄っぺらくて大きいと裏のスペースがもったいない
→ もったいないうえにホコリたまるのが火を見るより明らか
→ スピーカーを置くと広縁への出入りがジャマそう
→ 詰む
むー、14畳のリビングにドーンと入ってくる階段様。コイツのせいでテレビ(またの名を移動式横浜スタジアム)が隅っこに追いやられ、戦況を真正面から見つめることができなくなってしまいます。階段を横向きにしようかとも思ったのですが、そうするとキッチンの穴蔵感がさらに強調されてしまうのでボツ。おまけにどう頑張ってもスピーカーがジャマです。あと、もちろん追い出された玄関の行き場もございません。
・玄関が狭い
【現状】
→ 土間が狭い
→ 収納を置く場所もない
【希望】
→ 4畳くらいの大きめな土間がほしい
→ でもってそこにモトコンポを置きたい
→ シューズクロークか、最低でも大きめのシューズボックスがほしい
【解決策】
→ 北側に置く
→ キッチンがジャマ
→ 南側に置く
→ テレビとお風呂がジャマ
→ 詰む
ていうかモトコンポを知らない人には何のことだかさっぱり分からないと思うのですが、ひらたく言えば外に置くと3日で壊れる原付です。なので、彼女のねぐらを確保しなくてはならず、というわけで置いとく土間が必要で、でもどーやったってそんなスペース捻出できないですねあはははどうしようあははは。
・洗面脱衣室が狭い
【現状】
→ 洗面台の幅が90cmしかない
→ 洗濯機と同居している
→ 収納スペースもない
【希望】
→ 洗面台の幅は120cm以上ほしい
→ 洗濯機と同居はいやだ
【解決策】
→ 洗濯機を追い出す
→ でもキッチンに追い出すのはいやだ
→ でも湿気がこもりそうな場所に置くのもいやだ
→ 行き場がない
→ 詰む
今まで住んでたマンションは洗面台の幅が120cm。なので最低でもそのくらいのサイズがほしいのです。というか、そのサイズのミラー裏収納がないと、なんぼなんでもモノが収まりきらんです。で、なんというか洗濯機が生活空間に丸見えになってるのがちょっとイヤ。一瞬ミーレのビルトイン洗濯機も脳裏をよぎりましたが、洗える量が少ないのと何よりお値段(以下略)。
私「たったこれっぽっちのささやかな希望も通らないとは」
妻「一個いっこはささやかに見えても、全体的にはワガママやけんね」
私「ど、どこが」
妻「フツー原付は外に置くし」
私「そんな可哀想なことできるか!」
妻「別に洗濯機が洗面室にあってもいいし」
私「カッコ悪いでしょ!」
妻「こだわるのもよかばってん、とりあえずちゃんと建たんば」
私「こ、こだわるとか言うな!」
妻「なして?」
私「なんか恥ずかしい」
妻「どこが?」
私「なんかちょっとでもいい家にしたくてセコセコしてるイメージ」
妻「こだわり太郎」
私「ファーwwwwwwwwwww」
すたみな太郎の次に恥ずかしいあだ名を付けられてしまいましたが、引き続き間取りについて考えてみることにいたします。って、また長くなっちゃった。
次回「間取りバトル(その2)」につづく
程々の家カスタマイズ計画(塊魂編・その2)
前回は途中から完全に思考実験モードになってしまい、振り返ったら記事が3400文字とかになっててビックリしました。いまさら分割しようかとも思いましたがめんどくさいのでやめます。これから読む人は休み休み読んでいただければこれ幸いです。
さて、必要なスペースの仕分けが終わり、いよいよ間取りを作るタイミングとなってまいりました。で、ここで思い出すわけですが、私たちが建てようとしてる程々の家、こちらは家の外形そのものは過去記事のとおり変えられません。
妻「ちょっと待って」
私「どしたの?」
妻「間取り考えるのはプロの仕事とか言うとったやろ」
私「うっ」
妻「なんで君が考えると?」
私「そこには聞くも涙、語るも涙の物語がありまして」
妻「?」
私「今話すと流れがグダグダになるのでまた後ほど」
妻「まあいいけど」
というわけで腹に一物抱えたままではありますが、昨日作った間取り希望リストが果たしてあのうすら小さい七草に落とし込めるのか、ちょっと考えてみることにいたしましょう。
【1階】
LDK:10〜20畳(優先度☆☆☆:LD10畳・K4.5畳)
収納1:パントリー兼家事室兼書斎(優先度☆☆☆:2畳)
お風呂(優先度☆☆☆:1.25畳)
トイレ(優先度☆☆:1畳)
洗面室(優先度☆☆☆:2畳)
玄関(優先度☆☆:4畳)
【2階】
部屋1:家族の寝室(優先度☆☆☆:10畳)
収納1:ウォークインクローゼット(優先度☆☆☆:2畳)
私「奥様大変です」
妻「どがんしたと?」
私「これはつまりベッドルームを収納にすれば楽勝です」
妻「待ちんしゃい」
私「?」
妻「ロフトを部屋と言い張るのはいかんやろ」
私「えっ!?」
そう、七草の二階は12畳の大きいスペースとはいえ、ぜんぶロフト。リビングからの音もニオイもぜーんぶ筒抜けです。
私「やっぱロフトが寝室ってダメですかね?」
妻「壁はつけられんの?」
私「聞いてみたけど超渋い顔された」
妻「なんで?」
私「そんなことするくらいなら標準プランの1階ベッドルームで寝ろって設計さんの顔に書いてあった」
妻「せからしかね」
私「でもって抵抗したら、もっぺん八風にしろって言われた」
妻「(#^ω^)」
私「だから聞くも涙、語るも涙なんだってば」
そう、ここまでの話について、下交渉としてBESS東葛さんに何度かお伺いを立てていたのですが、基本的にゼロ回答、というか標準の間取り以外を提案するのは真っ平御免という強い意志を感じていたのであります。どーゆーことやねん。
私「というわけで、もうアタマに来たので自分で考えます」
妻「いいんじゃない?」
私「えっ、いいの?」
妻「そんなのに頼んだってロクな案でてこないやろし」
私「ログのメーカーだけにねえ」
妻「(#^ω^)」
私「失礼しました」
妻「どうせ失敗するなら自分で考えて失敗するほうがいいもんね」
というわけで、失敗が前提の家造りとなることが確定した私たち一家3人。どうなる間取り。どうなる七草。
次回「間取りバトル(その1)」につづく
程々の家カスタマイズ計画(塊魂編・その1)
カタチにとらわれずにイロイロな空間をくっつけると、実は結構メリット多いんじゃね? ということに思い至った私たち一家3人。秘策があるとか言ってましたが、実のところひょうたんから駒、嘘から出たまことであります。
というわけで、この考えを元に私たちに最低限必要な部屋数をゼロベースで考えることにいたしましょう。
えー、一般的にファミリーが暮らす一戸建てとなると、最低3LDKになっている気がいたします。割り振りとしてはこんな感じでしょうかね?
LDK:そのまま
部屋1:夫婦の寝室
部屋2:子供部屋
部屋3:子供部屋 or 客間
で、いろんな要望に従って、これに部屋を足していって、広さを割り振っていくパターンが多い模様。というわけでいろいろリサーチ。見た限りでは、注文住宅の人は下のような感じが多いっぽいです。
【1階】
LD:10〜20畳
キッチン:3〜5畳
部屋1:客間 または 和室(4.5畳〜8畳)
収納1:パントリー(1畳〜2畳)
収納2:シューズクローク(1畳〜2畳)
収納3:リビング収納(1畳〜2畳)
お風呂(2畳〜2.5畳)
トイレ(0.7畳〜1.25畳)
洗面室(1畳〜2.5畳)
脱衣室 or サンルーム(1畳〜2畳)
玄関(2畳〜4畳)
【2階】
部屋2:夫婦の寝室(6〜8畳)
部屋3:子供部屋(4.5畳〜8畳)
部屋4:子供部屋(4.5畳〜8畳)
トイレ:(0.7畳〜1.25畳)
収納1:ウォークインクローゼット(1畳〜4.5畳)
収納2:クローゼット or 書斎(1畳〜4.5畳)
収納3:クローゼット(1畳〜2畳)
バルコニー(4.5畳〜8畳)
小屋裏(3畳〜8畳)
うーん、これでつまり一般的には4LDKとか5LDKという間取りになるのですが、こうしてズラッと並べてみると、意外と部屋って多いんですねえ。これにさらに玄関とか階段とか廊下とかいろいろあるわけですし。
ですが、私たち一家3人が建てようとしているのは程々の家のオマケに七草。1LDK+ロフトという泣く子も黙る75㎡の建物なのです。こんな部屋全部作ったら蜂の巣みたいな家になってしまうのです。
というわけで、ここからが前回考えた「くっつける」考え方の出番。ていうか、くっつけるくっつけるとか言ってると塊魂を思い出してしまうのは私だけでしょうか?
実際にはくっつけるだけじゃなく、部屋の必要度と優先度を考えながら仕分けをしてみることにいたしましょう。まずは1階から。
【1階】
LDK:10〜20畳(優先度☆☆☆:LD10畳・K4.5畳)
→ リビングは10畳くらいほしい。
→ ダイニングはキッチンと同じ空間でかまわない。
→ キッチンはちゃんとしたいけど大きすぎても意味ないから必要最小限に詰め込む。
部屋1:客間 or 和室(優先度☆:0〜2畳)
→ 客は来ないからいらない。
→ でも隠居だから畳はちょっぴりほしい。
→ よくあるLDKの一角に四畳半があるのはイマイチ。
収納1:パントリー(優先度☆☆☆:1〜2畳)
→ キッチンを最小限にした分ちゃんとほしい。
→ ちゃんとキッチンの近くに置きたい。
収納2:シューズクローク(優先度☆☆:1畳)
→ 趣味のものをしまうのに土間収納はほしい。
→ でも外に物置建てたほうが使いでがある気もする。
収納3:リビング収納(優先度☆:不要)
→ これまで無くて特に困ったことないからいらない。
→ でもオーディオや本はちゃんとしまいたい。
お風呂(優先度☆☆☆:1.25畳)
→ 広いのがいい。
トイレ(優先度☆☆:1畳)
→ べつにそんな広くなくていい。
洗面室(優先度☆☆☆:2畳)
→ 広いほうがいい。
→ 洗濯機はできれば置きたくない。
脱衣室 or サンルーム(優先度☆:不要)
→ 洗面室と兼用でかまわない。
→ 毎回乾燥まで洗濯機でやっちゃうからサンルームはいらない。
玄関(優先度☆☆:4畳)
→ 土間が広いほうが程々の家っぽい。
おお、意外と仕分けできそうなできなそうな微妙なラインw というわけで2階もいってみましょう。
【2階】
部屋2:夫婦の寝室(優先度☆☆☆:6畳)
→ さすがに必要。
部屋3:子供部屋(優先度☆☆:4.5〜6畳)
→ いくらなんでもこのくらいは必要なのではなかろうか。
部屋4:子供部屋(優先度☆:不要)
→ 二部屋もいらん。
トイレ(優先度☆:不要)
→ 多少不便だろうけど1階にあるし。
収納1:ウォークインクローゼット(優先度☆☆☆:2畳)
→ さすがに必要。
収納2:クローゼット or 書斎(優先度☆☆:2畳)
→ 仕事用こもりスペースとしてあったら便利。
収納3:クローゼット(優先度☆:不要)
→ 分散させるくらいならひとつを大きくしたほうが。
バルコニー(優先度☆:不要)
→ 庭があるし、洗濯物干さないし、よっぽど大きくないかぎり使わないからいらん。
小屋裏(優先度☆:不要)
→ 単に出し入れしにくい物置になるからいらん。
なんか2階のほうがバッサリいけてる気がします。で、仕分け終了後の部屋数と大きさをまとめてみるとこんな感じ。
【1階】
LDK:10〜20畳(優先度☆☆☆:LD10畳・K4.5畳)
部屋1:客間 or 和室(優先度☆:0〜2畳)
収納1:パントリー(優先度☆☆☆:1〜2畳)
収納2:シューズクローク(優先度☆☆:1畳)
お風呂(優先度☆☆☆:1.25畳)
トイレ(優先度☆☆:1畳)
洗面室(優先度☆☆☆:2畳)
玄関(優先度☆☆:4畳)
【2階】
部屋2:夫婦の寝室(優先度☆☆☆:6畳)
部屋3:子供部屋(優先度☆☆:4.5〜6畳)
収納1:ウォークインクローゼット(優先度☆☆☆:2畳)
収納2:クローゼット or 書斎(優先度☆☆:2畳)
この時点2LDKとなった我が家。おそらく家族4人になると考えると、収納ふくめてこれ以上減らすのは難しいというのはなんとなく分かりますが、もうちょっと何とかならんかということで、よりアバンギャルドに思考実験をすすめます。
【1階】
・リビングと和室スペースを統合
・シューズクロークを大きめの靴箱にして外に物置建設
・パントリーを家事室として洗濯室と統合
・ダイニングを室内に設けずオープンキッチンのカウンターで済ませる
・そのぶん広縁にアウトドアダイニングをつくる
【2階】
・夫婦の寝室と子供部屋を統合
・書斎を1階の家事室と統合
んー、いかにアバンギャルドな私と言えど、さすがにちょっと引き気味になってまいりました。で、これらをすべて実現してみた場合、こんな感じの部屋の割り振りになります。
【1階】
LDK:10〜20畳(優先度☆☆☆:LD10畳・K 4.5畳)
収納1:パントリー兼家事室兼書斎(優先度☆☆☆:2畳)
お風呂(優先度☆☆☆:1.25畳)
トイレ(優先度☆☆:1畳)
洗面室(優先度☆☆☆:2畳)
玄関(優先度☆☆:4畳)
【2階】
部屋1:家族の寝室(優先度☆☆☆:10畳)
収納1:ウォークインクローゼット(優先度☆☆☆:2畳)
うむー、なるほど。極限まで削ぎ落としていくと、家はここまでシンプルになるのですなあ。1LDKだよ1LDK。つか、これを七草でやるとワンルーム+ロフトだよ。上京したばっかりの大学生が憧れちゃう間取りだよ。ファミリー入居不可だよ。
で、ここでさらに考えます。じゃあ、最初に仕分けした2LDKのままなら住みやすいのか、と。
2LDK→1LDKにした時に、何をどう減らしたのかをもう一度考えてみると、一番大きな部分は夫婦の寝室と子供部屋を統合して家族の寝室にしたところ。でも、見方を変えれば夫婦の寝室が倍の大きさになったと考えることもできます。
で、次に減ったのは収納。このプランだと収納は1階と2階それぞれ1個所ずつしかありません。誰がどう見ても小さいですが、でも、これまで住んでたマンション(ワンルーム・50㎡)だと収納はトータルで2.5畳くらい。それに比べれば倍になっております。さらに外に物置をいくらでも建てられると考えれば、無理に室内に山ほど収納を設ける必要もない気がしなくもありません。
私「というわけで、1LDKで考えてみたいと思います」
妻「了解」
私「え、いいの?」
妻「できるもんならやってみんしゃい」
さあ、どうなる我が家。
次回「程々の家カスタマイズ計画(塊魂編・その2)」につづく
程々に 夢と希望を つめこんで(その4)
家電どころか電車やフネまで引き合いに出してなにをするための場所なんだかイマイチわからないスペースの利点を説き、なんとなく妻の承諾を取り付けたような気になっておりますが、 じゃあ何をどうくっつければそうなるのかという方向性は未だに見えてまいりません。ので、考えます。
妻「そもそも」
私「はい」
妻「家の中でなんだかよく分からんスペースって何ね?」
私「うーん、なんというか多目的というか(話しながら考えてる)」
妻「?」
私「何にでも使えるというか(さらに考えてる)」
妻「??」
私「あ、たとえば家具ひとつで用途を変えられるとか?」
そういえば確か程々の家のカタログに「室礼ひとつで云々」とかいう表現があったような気がしたので探してみると、ほらやっぱりあった。
私「そうそう、やっぱり決めるのは家じゃなくて主なんだよなあ(ドヤ顔)」
妻「いや、そういうんじゃなくて」
私「?」
妻「つまりウチの場合はどがんことなると?」
私「え?」
妻「だから、七草は多く見積もって3部屋やろ?」
私「はい」
妻「でもうちらに必要なのはキッチンとダイニングとリビングと寝室と子供部屋と収納とパントリーとで、少なくとも7種類の部屋が必要やろ?」
私「は、はい」
妻「くっつけるのはよかばってん、何と何をくっつける気?」
いきなり具体例を聞かれてもそんなのコッチが聞きたいというのがホンネですが、仕方がないので無い脳みそをフル回転して考えます。って、こういうのがめんどくさいから建売みたいな程々の家にしたのにという納得いかなさが若干アタマをかすめます。
私「うーん、たとえばリビングだかダイニングを兼ねるようにするとか」
妻「?」
私「大きいダイニングテーブルと座り心地のいいダイニングチェアを用意して、テレビとオーディオをキチンと配置すれば、ご飯もちゃんと食べられて野球も映画もキチンと見られる空間になるぞ」
妻「でもチェアじゃ寝そべって本読めんし」
私「じゃあ、たとえばリビングだかベッドルームを兼ねるようにしとくとか」
妻「??」
私「ホテルみたいにベッドとソファを同じ空間に配置して、リラックスしながら本も読めて、眠たくなったらそのままベッドに移動できる空間になるぞ」
妻「それは理想」
私「しかもリビングが2つあるのと同じことだぞ」
妻「それはすごかね」
なんとなくテキトーに思いついた苦し紛れの案ではありますが、よくよく考えるといろんなペアリングが思いつくはず。というわけで、いろんな組み合わせとメリットを考えてみました。
・リビング+ダイニング
→ソファでテレビ見るとすぐ寝ちゃって内容覚えてないという謎の現象を防げる。
→美味しいご飯をだらしなくない姿勢で食べながら野球が見れる。
・リビング+ベッドルーム
→ダイニング兼用リビングと比べて、もっとリラックスしたい時に使える。
→ベッドがすぐそこにあることで、眠くなった時の移動がラク。
・キッチン+ダイニング
→キッチンの天板をカウンターにすることで、軽食がラクに取れる。
→動線も短くなって作る側のサービスがラク。
・広縁+ダイニング
→季節のいい時期は外でもくつろげたりご飯が食べられる。
→チェアの選び方によってはさらにリビングも兼ねられる。
・パントリー+洗濯機スペース
→料理と洗濯という家事に必要なスペースを一体にできる。
→キッチンや洗面という目立つ場所に洗濯機がでーんとある状況を防げる。
・収納スペース+仕事エリア
→仕事に必要な資料とか書類の近くで作業できる。
→集中したい時にこもれるスペースにもなる。
・土間+フリースペース
→土間を広くとれるので、玄関がゆったりとした雰囲気になる。
→趣味の作業を汚れにくい土間でできる。
・土間+キッチン
→掃除がラクなので油ハネとかを気にしないで済む。
→昔の家みたいでカッコいい。
私「こうして見るといろいろメリットがありますなあ」
妻「なんかダマされてる気のすっけんが」
私「そんなことないない」
妻「あと」
私「?」
妻「メリットばっかり言ってるけど、デメリットは?」
私「それは住んでみないとわかんないんじゃないかな?」
妻「(#^ω^)」
次回「程々の家カスタマイズ計画(塊魂編・その1)」につづく
程々に 夢と希望を つめこんで(その3)
家に対する希望をいろいろ書き出して、そこからどういう家にしていきたいのかを考えた私たち一家3人。ヒトコトで言ってめちゃくちゃな内容ですが、言ったもん勝ちスピリットでなんとかします。
ダイニングで仕事ができてリビングでくつろげてプライバシーが守れて開放的なキッチンで料理が楽しめて収納が充実してて居心地のいいゆったりとした水回りでいながら、コンパクトな暮らしぶりの中で収納が充実したこもり感のあるスペースと広い土間のある程々の家・七草(約25坪)
私「コレはこういう家にしたいというか……」
妻「こういう暮らしをしたいって話やね」
私「そうね」
つまり、私はダイニングやらこもり系スペースやらでダラダラと仕事をしながら料理して音楽聴いて本読みながら長風呂して、妻は暖かいリビングでダラダラしながら本読んでお茶のんでお酒のんでお風呂入りたくて、それをコンパクトながら収納が充実した空間で実現したいと、そういうわけであります。長い。
妻「というわけで、秘策よろしく」
私「ま、まかせとけ」
妻「こんな要求、どがんすっと?」
私「つまり、こういうこと*1であります」
妻「は?」
私「あとはこういうの*2とか」
妻「へ?」
私「コレ*3とか分かりやすいかも」
妻「もしかして……」
私「そう」
妻「つまり……」
私「くっつけてしまえばいいのです」
妻「佐賀に帰ります」
私「わー待って待って」
いろいろがんばってくっつけても、夫婦が離れてしまっては意味がないので説得に当たります。
私「いや、くっつけるというかね、ちょっと常識を疑ってみればいいんだよ」
妻「うさんくさか」
私「いやいや、たとえばテレビってどこで見る?」
妻「リビング」
私「じゃあ食事は?」
妻「ダイニング」
私「仕事は?」
妻「会社」
私「正論wwwwwwwwwww」
えーと、つまり何が言いたいかというと、基本的に家って「◯◯をする場所」っていうのが決められてしまってる気がするのですね。でも、そういうのって実は意外と機能してないことが多い気がするのです。
たとえば、家族が集まるはずのリビングにお父さんしか集まらないとか、ダイニングを作ったけど狭っ苦しい上にテーブルの上が物置になっててリビングでご飯食べてるとか、書斎を作ったけどただの倉庫になってるとか、誰もがちょっとは思い当たるフシがあるはず。
だとしたら、むしろソレを逆手に取って「なにをするための場所なんだかイマイチわからないスペース」を積極的につくって、でもって、暮らしてみた結果落ち着くところに落ち着くのを待ったほうがいいのではないか、と。
妻「なるほどねえ」
私「一理あるでしょ」
妻「うちの実家もお父さんがリビングに居座って邪魔やもんね」
私「うんうん(気をつけよう……)」
妻「わたしも結構大きくなるまでダイニングで勉強しとったし」
私「というわけで、いろいろくっつけてみよう」
どう考えても屁理屈の域を出ない気はいたしますが、500万円安い七草を建てるにはコッチの方向しか残されていない気がするので、頑張って考えます。
次回「程々に 夢と希望を つめこんで(その4)」につづく
程々に 夢と希望を つめこんで(その2)
家の希望をいろいろ出させた挙句、こんなの七草に入らないじゃんアホちゃうという至極ごもっともな指摘を受け、釈明を求められている私。一家3人の幸せのため、秘策をひねり出します。
妻「どがんすっと?(迫真)」
私「君はマスキングオーダーという言葉を知っているかな?(イケボ)」
解説しよう。私は幼少のみぎりから、議論で追い詰められそうになると、全く関係ない話題をさも重要なキーワードのように見せかけて話を逸らすという特技を持っているのだ! ちなみにそのスキルが発動した時は突然イケメンボイスになるから、慣れればすぐに見抜けるぞ!
妻「なにそれ」
私「たとえば君は水着を買うとき、本当に水着が欲しくて買っているのかな?」
妻「あたりまえやっか」
私「果たしてそうだろうか」
妻「?」
私「その水着でプールサイドに行って、ナイスバディを見せつけたり」
妻「ふんふん」
私「(ナイスバディは否定しないんだ……)でもってイケメンに声かけられてウキウキしたり」
妻「ふんふん」
私「(ウキウキするのは否定しないんだ……)でもって結果的に幸せな気持ちになったり」
妻「ふんふん」
私「そういうトコまで考えて、人はモノを買っているのであります」
妻「確かに」
私「というふうに、人がモノを買う時は、モノにお金を払うんじゃなくて、モノがもたらしてくれる物にお金を払っているという考え方のことであります」
妻「なるほど」
私「じゃあ、出てきた希望をそういった視点から見てみよう」
うまく時間稼ぎができたところで、じゃあ前回の希望はなんで出てきたかというトコロを考えてみましょう。ポイントしては「◯◯がほしい」ではなく「◯◯をしたい」というふうに考えると上手くいきがちです。
【私の希望】
・大きいダイニングルーム
→家で仕事することが多いので、フツーの仕事の時はソコで仕事したい。
・対面カウンターのついた開放的なオープンキッチン
→視線を壁にジャマされずに料理をしたい。
→朝食や昼食なんかはカウンターでサーブしてそのまま食べたい。
・大きいオーブンと高性能な食洗機
→オーブン料理を充実させたい。
→食器洗いから開放されたい。
・広い土間
→外に置くと3秒で壊れるバイクを置きたい。
・広い土間収納
→趣味の山道具とかを置きたい。
→玄関に靴箱を置きたくない。
・開放的な間取り
→のんべんだらりと暮らしたい。
・大きいお風呂
→お風呂で音楽聞いて読書して滝に打たれてストレッチして過ごしたい。
・こもり感のあるベッドルーム
→思う存分朝寝坊したい。
・こもり感のあるワークスペース
→主に締め切り前なんかに悲壮感を漂わせながら立てこもりたい。
・コンパクトな動線
→日中は必要最低限の歩数で生活したい。
・快適な野球観戦環境
→筒香が横浜の空高くホームランかっとばすところをガッツリ見たい。
私「どうだろうか?」
妻「わからないでもない」
私「そうだろうそうだろう」
妻「最初のはダイニングルームというか、大きいダイニングテーブルね」
私「あ、そうそう」
妻「あと、キッチンは君にまかせるわ」
私「(いいのか?)」
妻「ていうか意外と常識的ね」
私「コレが常識的って、君の要望はいったいどうなってるんだ」
【妻の希望】
・大きいパントリー
→買い物に出る回数を減らしたい。
→趣味の食器を置きたい。
・大きい収納スペース
→サルガッソーにしまってあるモノを整理してしまいたい。
・高性能な食洗機
→食器洗いから開放されたい。
・ダラダラとくつろげるリビング
→ソファーでのんびり読書したり映画見たりしたい。
・段差とドアの少ない間取り
→ラクに掃除をしたい。
・広めの洗面スペース
→せめて洗面と脱衣を同時にこなしたい。
・外からのプライバシーをある程度守れる間取り
→田舎なので外からの視線が容赦ない。
・薪ストーブ
→炎を見てぼんやりあったかく過ごしたい。
・絵とかを飾るスペース
→家宝であるムツゴロウさんから頂いたサインを飾りたい。
妻「画像のおかしかばい」
私「ていうかプライバシーの定義がwwwwww」
妻「だらだらくつろいでるトコとか庭から見られたくなか」
私「庭はウチの敷地では?」
妻「田舎をナメたらいかんばい」
私「そうなのですか?」
妻「おじいさんとか尖閣諸島のごと領海にバンバン入ってくるけんね」
私「おそろしいよー」
そんなこんなで両者の意見が出揃いました。でもって、これらの意見から私たち一家3人の目指す暮らしぶりというのをまとめてみましょう。
ダイニングで仕事ができてリビングでくつろげてプライバシーが守れて開放的なキッチンで料理が楽しめて収納が充実してて居心地のいいゆったりとした水回りでいながら、コンパクトな暮らしぶりの中で収納が充実したこもり感のあるスペースと広い土間のある程々の家・七草(約25坪)
妻「無理ね」
私「そうだね」
妻「『そうだね』じゃなくて」
私「?」
妻「秘策は?」
私「あ……」
次回「程々に 夢と希望を つめこんで(その3)」につづく
程々に 夢と希望を つめこんで(その1)
再検討を経て、やっぱりちっちゃい七草でお家を建てることを決定した私たち一家3人。なお、妻からは条件としてパントリーの設置を義務付けられました。
まったく関係ないのですが、よくインドとかに旅行してお土産買おうとして値段聞いたら、チンケなガラクタなのに「イチマンエン」とか言われてボッタクリと憤慨したとかいうお話を伺うことがあります。
いや、正確にはそんな話直接聞いたことがないということに書いてて気づきましたが、なんですかねこれ、都市伝説かな?
で、私個人としてはどちらかというとそういうコト言われても腹が立たないタイプなのですが、ていうかお土産屋さんだってホントにイチマンエンもらえるなんて思ってなくて、でも万一もらえたら嬉しい程度の考えだと思うのですよね。
というわけでココからのお話は、このとりあえず言ったもん勝ちというメンタルを家造りに反映していくとどうなるかという実証実験です。前置き長いよ。
私「それじゃ始めましょう」
妻「いっちょん分からん」
私「いや、だから家に対する希望をどんどん出してくの」
妻「なんで?」
私「どうせパントリーがほしいなら、他の希望もできるだけつめこんだ方がいいじゃん」
妻「なんでも?」
私「なんでも」
妻「そがんことしたらトンデモなか値段になるばい」
私「いや、そこは考えがある(イケボ)」
妻「?」
私「さあ出して出して」
と、このようなガバガバの流れから、家に対する希望を山のように出していきました。出てきた希望をまとめると以下のとおりでございます。
【私の希望】
・大きいダイニングルーム
・対面カウンターのついた開放的なオープンキッチン
・大きいオーブンと高性能な食洗機
・広い土間
・広い土間収納
・開放的な間取り
・大きいお風呂
・こもり感のあるベッドルーム
・こもり感のあるワークスペース
・コンパクトな動線
・快適な野球観戦環境
【妻の希望】
・大きいパントリー
・大きい収納スペース
・絵とかを飾るスペース
・高性能な食洗機
・ダラダラとくつろげるリビング
・段差とドアの少ない間取り
・広めの洗面スペース
・外からのプライバシーをある程度守れる間取り
・薪ストーブ
妻「大豪邸やっか」
私「人間とは欲深い生き物であります」
妻「ていうか」
私「?」
妻「コレって家のサイズ決める前に考えるべきことやなかと?」
私「そうですね」
妻「どう考えてもこの中には入らんばい」
私「そうですね」
妻「どがんすっと?(迫真)」
私「いやだから考えがあるって」
妻「(疑惑)」
私「ほんとほんと」
若干身の危険を感じつつ、秘策をひねり出すことになります。ていうか、あるのか秘策?
次回「程々に 夢と希望を つめこんで(その2)」につづく
程々の家大きさ検討委員会(その4)
七草のほうがシャープでカッコいい(オマケに安い)ということで、どうしてもそっちにしたい私と、一家3人に1LDK+ロフトは狭すぎるだろコノヤロウという常識的な判断を迫る妻。というのが、前回の構図でございました。
もちろん、私だってバカではありません(本当か?)。一生の買い物でもあり、一家3人が暮らす家をおふざけで建ててしまうのはあまり好ましくないということくらいは分かります。というわけで、七草のメリットとデメリットを探して、おふざけではない理由を探します。
七草のメリット
・かわいい
・カッコいい
・安い
七草のデメリット
・狭い
私「あれ?」
妻「なんね」
私「七草のデメリットって、狭いしかないじゃん」
妻「それが問題やろうが」
私「ていうかね」
妻「?」
私「狭いっていうのは、何部屋もほしいから狭いのではなかろうか?」
妻「何ば言い出すとね」
私「だってさあ、今のマンションだって使ってない部屋あるじゃん」
現在私たち一家3人が住んでいるマンションは、いわゆる昔ながらの由緒正しい3DK。その使い方は以下のとおりです。
ダイニング:食事、リラックス
和室 :寝る
洋室1 :テレビ
洋室2 :巨大なクローゼット
テレビとダイニングが分かれているのは、このマンションの謎アンテナ配置によるものでございまして、これは一向に本意ではございません。でもって、もちろん1部屋をクローゼットとして使ってしまっているのも本意ではございません。つまり部屋を断舎離すれば、以下のように部屋数を整理できるのであります。
ダイニング :食事、リラックス、テレビ
ベッドルーム:寝る、クローゼット
私「やったぜ」
妻「……」
私「どしたの?」
妻「これってつまり」
私「はい」
妻「あの部屋に入ってる荷物も断捨離の必要があると?」
私「当然です」
妻「いかんばい」
私「なぜ」
妻「捨てられん」
私「君があの部屋にしまった物で、この3年使ったものがいくつあろうか」
妻「……」
私「でもって、同じ縮尺で七草の1階と今のマンションを比べてみよう」
私「やったぜ」
妻「……」
私「なんだあ楽勝じゃん」
妻「……収納」
私「?」
妻「……収納ば増やせるなら七草でもよか(小声)」
私「!!」
妻「あとパントリー」
私「!?」
妻「収納とパントリーがキッチリしてれば七草を許可します」
私「マジですか!?」
妻「委員長の裁決なので間違いありません」
私「ありがとうございます!」(委員長だったんだ……)」
というわけで、なんとかかんとか七草で進行することになった私たち一家3人。これからいよいよ間取りを検討していきます。
次回「程々に 夢と希望を つめこんで(その1)」につづく
程々の家大きさ検討委員会(その3)
前回は画力に難のある妻からの指摘で、なんでか知らないけど七草だけ2階が小さいという問題に気づいた私たち一家3人。コレは一体全体どういうことなのでしょうか?
この程々の家シリーズ、サイズが4種類ありますが、基本的なカタチはどれも一緒に見えます。で、間取り図を見ると、4種類とも家の長さ(というか長辺)はほぼおなじ。長辺が同じでカタチが一緒なら、その三角形に囲まれた2階のサイズも同じになるはずです。
妻「いや、カタチ違うんやなかと?」
私「どゆこと?」
妻「しらーん」
私「wwwww」
妻「でも、なんか七草のほうがカッコよくなかった?」
私「たしかに」
妻「なんというか八風とくらべてシャープというか」
私「でも、写真で見ると違いがわからないなあ」
妻「ほら、八風のほうがもっさりしてるやっか」
私「とりあえず八風建てた人にあやまれ」
うーん、でも、しかし、たしかに実物を見ると八風に比べて七草がたいへんシャープに見えます。というか、端的に言ってカッコいいのです。この件についてBESS東葛さんに問い合わせても、いや基本的なカタチは同じですよとのお返事。
というわけで、もう誰も信用できないため、いただいた平面図に各部の高さを聞いて書き込み、勝手に立図面を起こします。その結果がこちら。
全然カタチ違うwwwwwwwwwww
左が七草で右が八風。長さは確かにほぼ一緒ですが、屋根の勾配が違っていて、そのぶん八風のほうが2階の有効体積が大きいのです。なるほどー。
こうして見比べると、七草のほうが全体的に低く構えてシャープに見えて、軒の出も長いような印象を受けたのも合点がいきます。誰だ基本的なカタチは一緒とか言ったのは。
私「なるほどねー」
妻「で、どっちにするの?」
私「うーん」
妻「何も迷うことなかろうもん(迫真)」
私「いや、ちょっとご意見を伺いたいのですが」
妻「なんね」
私「君はこのクルマを見てどう思うかね?(イケメンボイス)」
妻「えらいことトンがっとるね」
私「ではコレは?(イケメンボイス)」
妻「これもトンがってるね」
私「そうだろうそうだろう(イケメンボイス)」
妻「ていうか下の」
私「はい」
妻「君がいつだか欲しがってたやつやろ?」
私「えっ?」
妻「つまり君はこの手のトンがってるクルマが好きなんやろ?」
私「えっ? えっ?」
妻「だから家もこんな感じでトンがってる七草にしたかとやろ?」
私「えっ? えっ? えっ?」
妻「家とクルマを一緒にしたらいかんばい」
というわけで、七草の2階の狭さ問題が解決した(してないけど)わけですが、じゃあどっちを建てるべきなのか? 委員会もクライマックスであります。
次回「程々の家大きさ検討委員会(その4)」につづく